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【booklog】読書のススメ

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読書習慣とは、すぐには役に立たない本をじっくり読んでいく。それが趣味の域を超えてじんわり人生を豊かにしてくれるところに意味がある。 ついに僕は、大学時代の先生の言葉に読書の魅力に… もっと読む
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記事一覧

#vol.9 日本という国を理解する5冊の名著

#vol.9 日本という国を理解する5冊の名著

 主に大学生時代に読んだ本をまとめておこうと思う。
 日本という不思議な国に生まれた以上、日本という国を理解しておくことは必要だとなんか感じて大学3-4年生にかけて読み漁った記憶がある。
 というわけで今回も気になった本はぜひ書店でお買い求めくださいませ。

⒈ 日本の歴史をよみなおす-網野善彦

 日本の歴史を雑観するならこの一冊からはじめるのがおすすめ!
 歴史が大の苦手だったぽすたも楽しく読

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#vol.8 「種」をダーウィンと紐解く

#vol.8 「種」をダーウィンと紐解く

今回は、進化論でお馴染みのダーウィンの名著を取り上げたい。

当時西洋社会で信じられていた常識をいかにして疑問を呈し、自説を積み上げていったのか。
彼の苦悩も文章から感じられ感慨深い一冊だった。

自身が世界をまったく理解できていないという考えを発信できる強さを持ち、観察した結果を丁寧な説明で紐解いていく。

事例が多く少しくどいと感じるのだが、当時のダーウィンを想像すればいかに自説を積み上げるか

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#vol.7 ”ことば”をテーマにした小説3選

#vol.7 ”ことば”をテーマにした小説3選

 今回はおすすめの小説をご紹介!
 ことばを軸に、「スピーチ」「手紙」「辞書」という3つの切り口で小説を選んでみました。ぜひこのブログとともに読んでいただけたら、うれしいです。

『本日は、お日柄もよく』ー原田マハ「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出し

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#vol.6 キューバ危機に学ぶ意思決定の本質

#vol.6 キューバ危機に学ぶ意思決定の本質

 学生時代に一度読んだことがあった「決定の本質」を社会人になり、改めて読み直してみた。

 当時も文章から伝わってくる迫力を感じていたと思うけれど、今回改めて絶対に戦争は起こさないという強い意思を本書から感じ取った。

 組織のリーダーやこれから担っていく人にとって必読書であると思うので、強くオススメします。

 本ブログでは簡単に概要をさらった上で、僕なりの学びがあった項目を3つの切り口からご紹

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#vol.5 会社はこれからどうなるのか。

#vol.5 会社はこれからどうなるのか。

 サラリーマンになり、会社に勤めてはや三年。ずっと気になっていた岩井克人さんの著書「会社はこれからどうなるのか」を読んだ。
 学者の方から、改めて構造を整理した上で会社という仕組みを鳥の眼で俯瞰して捉えてくれているおかげで、会社内にいる人間としての実感と仕組みをなんとなく理解することができた。
 新型コロナウイルスにより、良くも悪くも会社という形態が変わろうとしているいま、今後の会社のあり方も含め

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#vol.4 人口減少社会の未来に備えよ。日本の転換点を探る必読書。

#vol.4 人口減少社会の未来に備えよ。日本の転換点を探る必読書。

 今回は、「コミュニティを問い直す」の著者で有名な広井良典さんの新作「人口減少社会のデザイン」を取り上げてみたい。

 将来を予測する際、一番実態に近い状態になるのが、人口の推移だ。(人間は毎年1歳ずつ等しく歳を重ねるため、将来予測が大きくずれることがない)

 文章も読みやすく簡潔に書かれていて、広井さんの文章、僕は好き。

「人口減少社会のデザイン」において重要なのは、まさにこうした「拡大・成

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#vol.3 AIxデータ時代における思考と行動を鍛える3選

#vol.3 AIxデータ時代における思考と行動を鍛える3選

 今回はインターネットがあたりまえの世の中になった今こそ読みたい本3選を紹介。3冊共に少し毛色が違うのでどれから読んでも楽しめること間違いなしです。

 まずは、イシューからはじめよ(#vol.1参照)の著者安宅和人さんが書いた新作から話題になった「シン・ニホン」から! 本書を簡単に紹介すると、安宅先生目線で現在の世の中の変化や潮流を捉え日本社会がこれまで世界に遅れを取ってきた要因を分析している。

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#vol.2 21世紀に読む。「大衆の反逆」が与える現代社会への示唆とは。

#vol.2 21世紀に読む。「大衆の反逆」が与える現代社会への示唆とは。

 2月のテーマは現代社会において、オルテガの示唆を重ね合わせてみる試み。
 インターネットが世界中に行き届き、社会全体がデジタル化に突き進む中で、オルテガの言う「大衆の反逆」はどう変化するのか、僕なりに分析してみたい。
 多少読解が困難な項目も多くなるかと思うが、できるだけアレルギー反応が出ないよう平易な文を心がけようと思う。最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!

 さて、今回扱う書籍を紹介

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#vol.1 大学生の時に出会って良かった「思考を鍛える5選」

#vol.1 大学生の時に出会って良かった「思考を鍛える5選」

読書習慣とは、すぐには役に立たない本をじっくり読んでいく。
それが趣味の域を超えてじんわり人生を豊かにしてくれるところに意味がある。

大学時代のゼミの先生が言っていた言葉だ。
社会人になるとどうしてもこれを忘れてしまいがちで、なにか知識を身につけたり、自分の身になる読書をしようとしてしまう。

こんな変化の激しい時代、情報過多で多くの事柄が錯綜する時代だからこそ、一度立ち止まってみたい。
このブ

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