僕がサッカークラブを創った理由
プロになるという夢を叶えられずに大学卒業以来
サッカーと離れてもう6年が経っていました。
一度は諦めたサッカーで生きていくという道。
プレーすることからは離れていましたがサッカーが好きという想いに変わりはなくJリーグや日本代表戦など、観戦はよくしていました。
その中で離れた時期があるからこそ再認識出来たこともありました。
サッカーが好きという抽象的なものではなく、どんなサッカーが好きなのか。プレーヤーの時は研究、分析も兼ねて観ていたサッカー。
プレーする立場から離れて観ていると、自分が惹かれるサッカー、魅力を感じるサッカーが透明化されていきました。
僕が惹かれるサッカーに共通していたこと。
それは、パスサッカーを主体にしているチームであるということでした。日本でいえば川崎フロンターレ、世界でいえばFCバルセロナでした。
高い技術を駆使し、主導権を握り、自分達でゲームをコントロールする姿。
止める、蹴る、ポジショニング
その洗練された技術により
繰り出されるプレーの数々に魅了されました。
個人の高い技術とチームの連携がなければ実現出来ないサッカー。ゴールした時の歓喜。これらサッカーの醍醐味ともいえる要素が凝縮されていて、観る人々を魅了するサッカー。
何より自分達が信じたスタイルを貫き勝利を目指す姿勢がたまらなくカッコイイと思いました。
価値観、生き方、思想、それは人の数だけあり、
絶対的にこれが正しいということはないと思います。しかし、その生き方や価値観、戦い方にこそ存在意義、アイデンティティ、が色濃く出るのではないかと思いました。
チームの数だけスタイルはあると思います。
これまで小学校から大学までのカテゴリーでプレーしてきましたが、明確なスタイルがあったというよりは、その年々で変わったり、対戦相手によって変わったりというのが当たり前だったように思います。
原因としては、結果主義やスポンサーとの関係などいくつか考えられますがここでは割愛させていただきます。
特にカテゴリーが上がるにつれて結果への比重が増していくように感じます。
監督が変われば、やるサッカーも変わる。
これでは、クラブとしての積み上げも難しくなります。クラブの明確なスタイルがあって、それを実現するべく、監督、選手、サポーターが一体となって取り組んでいく。
良い時も、悪い時もあると思います。
そこで、手っ取り早い方法を取るのではなく、難しくても試行錯誤しながら
スタイルを磨き上げて自らのスタイルで結果を求めていく。
それがクラブの存在意義となり応援してくださる人が誇らしいと思えるのではないか。
今までのサッカーが好きだからという抽象的な想いからどんなサッカーに惹かれるのか、想いが透明化されて以来、サッカーをプレーしたいという想いがどんどん高まっている自分がいました。
サッカーと離れて以来、プレーすることへの未練などは一度も抱いたことがなかったので自分の感情への驚きもありました。
しかし、今までと違った視点からもう一度サッカーをプレーしたいと思うようになりました。
最初はそんなクラブでプレーしたい。
だったのが日を追うごとに
そんなクラブを創りたいに変わっていきました。
年齢(28歳)や、自分自身の能力、そもそものブランク、、、
やらない理由は数え切れないくらい出てきました。しかし、それ以上にクラブ創設への想いが上回る自分がいました。
技術を追求し、洗練されたパスサッカーで観る人々を魅了する。
サッカーを通した
生き方の表現、感動を生む
フットボールの実現。
途方もない時間がかかるかもしれません。
実現できる保証があるわけでもありません。
しかし、難しいからやめる、ではなく実現するためにはどうしたらいいのかを考え行動していきます。
サグラダファミリアも一日にして今のような形が
出来上がったわけではありません。
クラブも自分自身もゼロからのスタートですが
一度は諦めた道を再び一歩ずつ進んでいきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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