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【検証】ポケットティッシュ500枚配って宣伝したらフォロワーは増えるのか

北山:今日の編集会議は非常に重要な回だよ。気合入れていこう。

高端:フォロワー増に伸び悩んでいる我々の起死回生の作戦、「ティッシュ配り大作戦」の結果が出たからね。

   (▼▼▼前回以前のやりとり▼▼▼)

四ツ谷:アカウント宣伝のQRコードを入れたティッシュ500枚を高円寺で配ったのが、8月27日の日曜日。計らずも阿波踊りのタイミングとぶつかって、たった5時間弱ですべてがはけた。

北山:ティッシュ配りのプロに任せてよかったね。在庫抱えたらどうしようと思ってたから。

高端:さあ、気になるティッシュ配りによるフォロワーの増加は……。

四ツ谷:なんと……







0人です!


北山:嘘やん。

高端:ショックのあまり、北山がなまってしまった……。

四ツ谷:正確に言えば、この間にもフォロワーは増えてはいるんだけど、どう考えてもティッシュから入って来た層ではないんだ。

北山:じゃあ、アクセス数は……。せめてアクセス数くらい伸びてるでしょ……。

四ツ谷:こちらも影響なしです! 9月1日深夜1時現在のアクセス数はたったの48。普通にアクセスしてきた層を差し引くと、限りなく0に近いと思われる。ついでに言うと、いいね数も3しかありません!

北山:うーむ、見事なまでの惨敗だな。

高端:この結果はちょっと驚愕だ。デザインもキャッチも工夫したのにね。ティッシュ自体にインパクトがないと注目すらされないけれど、インパクトがあり過ぎると怪しくなってQRコードが読まれない。
良いバランスを攻められた
と思ったんだけど。

四ツ谷:悔しいが。断言していいのかもしれない。

高端:ああ、仕方ないだろう。

北山:SNSアカウントの宣伝に、ティッシュ広告は有効的ではありません!

高端:まあ、なんとも言えない結果よりは、爆死の方が面白かったかもね。それにしても、俺たちが費やした労力と3万円の費用よ……。

北山:いや、この作戦はこれで良かったんだ。
革命を志しながらも、メキシコに亡命していたカストロが、グランマ号に乗っていよいよキューバに上陸したことがあるだろ。その時、カストロたちはキューバ軍から早々に攻撃されて、仲間たちは離散してしまったんだ。それでも命からがら生き延びた何人かが、ボロボロになりつつもなんとか落ち合えた時、カストロは「これで、俺たちの勝ちだ」って言ったらしい。どう考えても勝てる状況じゃないのにだぜ。キューバ革命の成功のカギは、カストロの底抜けのポジティブさにあったと言われたりもする。

高端:何言ってんだこいつ。怖えよ。

四ツ谷:よく分からんが、前向きに挑戦し続けようってことだと思う。

高端:おかしくなったのかと思ったわ。

  ーーー我々の無駄な労力を成仏させるための写真館ーーー

杉並警察署でティッシュ配りの申請をした
わざわざ千葉から申請書を出しにきた四ツ谷
配布会社に場所の指示を出すのもめんどくさかった
侃侃諤諤と議論を戦わせて出来上がった渾身のデザイン
ティッシュを配った高円寺の街。ここまでは自力で運んだ

【「ルポ〇〇の世界」の編集部員たち】

北山:1994年生まれ。ライター。夏なのに、なぜか鼻水が止まらない。「X」アカウント:https://twitter.com/dai_kto  署名は(円)。

四ツ谷:1996年生まれ。学術書編集者。鼻セレブ以外はティッシュじゃないと思っているので、ポケットティッシュは受け取ったことがない。署名は(四)。

高端:1994年生まれ。医療系メーカー勤務。貧乏性から、家に常にポケットティッシュを貯めている。署名は(高)。

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