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スィーファー
2022年8月2日 22:43
時は過ぎ社会人1年目、最後にRくんと会って映画館デートをした日から4年が経過していた。私は実家を出て赴任先で初めての一人暮らしでとても寂しい毎日を過ごしていた。家族もいない、友達もいない。会社が斡旋したアパートに住んでいたため、家の近所にいる知り合いといえば職場の同期や先輩だけだった。元来、手を繋いだり、ハグをしたり、スキンシップが大好きな人間である私は人の温もりに飢えていた。夜寝る前は特
2022年7月17日 23:01
大学1年の夏休み、高校の部活の後輩の大会の応援に行くと、そこにはRくんがいた。もう卒業して直接の知り合いはいないはずなのになぜここにいるのか気になり声を掛けてみると、彼女の応援のために足を運んでいるうちに、この部活自体を応援したくなったそうだ。どんな話の流れだったかは忘れたが、気付いたら私は彼と2人で会う約束をしていた。きっと誘ったのは私だったと思う。当日、駅で待ち合わせて映画館に行った。
2022年7月9日 22:51
この人はちょっと話し始めたら少し長くなりそう。Rくんのことを初めて知ったのは高2の時だった。私の部活の同期の女の子の彼氏だった。その同期の女の子がいわゆる肉食系で、文化祭の時に「かっこいい人を探そう」と色んなクラスを回って見つけたらしい。運動部のRくんは確かに爽やかで、面白くて、かっこよかった。程よく筋肉の付いた胸板が好きだなんて嬉しそうに話していた。2人とも部活が忙しいにも関わらず、必ずと行
2022年6月28日 18:48
今回は高校1年生の頃に好きだった先輩の話。私の2学年上の同じ部活の先輩だった。今思えば「先輩マジック」だったのかもしれない。技術の高い人に憧れを抱いていただけだったのか、今となっては分からない。入部して数ヶ月経った土曜日の練習の日、男女問わず無邪気に色んな先輩のメールアドレスをゲットする振りして、お目当てのT先輩のアドレスも聞いた。当時から強かな女だった。我ながら笑ってしまう。先輩とは数日