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魚の冷製作ってみた!

魚の冷製作ってみた!

前回魚の冷製を作ってみたい!という記事を書きました。

 手持ちの料理本にあった田村魚菜先生の魚の冷製という料理です。
なんという写真のインパクト!これ作ってみたい!ということで再現してみました。白いゼラチン状のソースをかけたショーフロワという料理。魚菜先生の本にはたびたび登場します。
 付け合わせのトマトや卵もいい雰囲気だしています。この料理そのもののレシピはこの本にはなかったのですが同じ調理法

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いちばんぜいたくな昼食

いちばんぜいたくな昼食

以前紹介した「サラリーマンがお昼に食べているものは?」で
当時のサラリーマンたちの多くは社員食堂や町の食堂に何かしら不満を抱えつつ毎日昼食をとっているようでした。

同年の暮しの手帖でこんな記事を見つけました。

いちばんぜいたくな昼食

おなかがすいているから 箸を動かしているのです
限られたお金です 限られたメニュウです
きのうもおなじでした 明日もおなじでしょう
ふっと むなしいものが  と

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魚の冷製を作ってみたい!

魚の冷製を作ってみたい!

趣味で集めている昭和の料理本を紹介しています。

古い料理本はたくさん持っているのですが
お気に入りに“田村魚菜先生“があります。自由が丘の魚菜学園という料理学校を作ったひとですが、昔はいろんなテレビなども露出していたそうです。
なんと映画にも!

僕は世代的にテレビでお見かけしたことはないのですが、とても幅広く色々な料理を作って紹介されています。本もたくさん!

で魚菜先生の本は面白いのでnot

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昭和34年 ただ1つの油

昭和34年 ただ1つの油

家には何種類の油がありますか?
最近油のイメージが変わってきて
体に悪い、太る、といったものから、
体に良い油、健康のために積極的に取り入れるべき油などをよく見ます。
今までより手に入れることのできる油の種類は確実に増えています。

1959年(昭和34年)発刊の暮しの手帖では、
5種類の油を5つの調理法で比較し、
たったひとつの油しか使えないとしたら
どの油を選ぶべきか徹底検証しています。

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昭和38年のサラリーマンがお昼に食べてるものは?

昭和38年のサラリーマンがお昼に食べてるものは?

この雑誌は昭和38年出版の主婦の友です。
インパクトのある表紙ですね。右手前になんかピンボケした鍋のようなものが写ってますが、松茸???なんだか不思議な写真です。撮影者の意図が見えない。。

この頃の日本は経済も上り中な時代。雑誌を見ていると至るとこに“物価があがっちゃって困る“という話が多く見られます。

そんな時代のサラメシ!一体どんなものを食べているのでしょうか?
この雑誌読者層は女性なので

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昭和43年のお菓子と飲みものでバレンタインの提案

昭和43年のお菓子と飲みものでバレンタインの提案

はやいもので1月ももう終わり。街はバレンタインモードですね。
今回紹介する本は昭和43年、主婦と生活社出版の「お菓子と飲みもの」です。
本誌がバレンタインと直接関係しているわけではありませんが、
個人的にどこかのだれかの参考になればな、と紹介。

ココアデージーケーキ

ココアの香りがする、甘いケーキ。材料の数は多いのですが、こうしてつくると簡単にできます。

なんともレトロで可愛いケーキ。飾りつ

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昭和46年のおしゃれなお好み焼き

昭和46年のおしゃれなお好み焼き

昭和46年(1971)はマクドナルドが日本に初上陸。サッポロ一番塩らーめん、カップヌードルが発売されたりと、今では当たり前となった食べ物が登場し始めた年でした。
本誌の特集は雪の夜のホットなお料理です。ホットなホットなスープ、寒い晩の中国料理が紹介されていますが、特集を差し置いて目に止まったのが「おしゃれなお好み焼き」!

お好み焼きの歴史関西風、広島風など今ではお好み焼きは馴染みのある食べ物だと

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いまこそマキシムする愉しみ

いまこそマキシムする愉しみ

これは饗宴という雑誌に載っていた記事。フランスのパリにある、マキシムという老舗レストランに食べに行ったドキュメント記事を紹介します。

面白い作りをしていて、タイムラインがありまるで台本でも読んでいるかのように始まります。

見田● 定刻通り、「マキシム」の前に車が着き、赤い傘、赤に金モールのお仕着せ姿のドアマンに迎えられて、まず玄関口に入りました。    8時

8時から始まるこの記事は

見田

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昭和13年の知恵袋 大根おろしは万能

昭和13年の知恵袋 大根おろしは万能

Noteで色々な料理本を紹介していますが、この本はレシピが載っているわけではありません。
料理にかぎらず実生活で役立つコツというか、今で言うと”裏技”でしょうかそんなものが集まっている本です。

出版されたのは昭和13年とけっこう古い本なんですが色々な情報が載っています民間療法とかも多いのですが、あくまでも当時の本に載っていた物なのでマネしないでくださいね。

民間療法は昔からあったでしょうが、こ

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しあわせの味”チョコレートかけホットカレー寿し”

しあわせの味”チョコレートかけホットカレー寿し”

今回はちょっと変わった本からレシピを紹介します。本というかこれは、東芝の電子レンジを買った人向けのレシピ集です。いまでも調理家電を買うとそういうのついてきますよね。

昭和48年の東芝電子レンジ「アラカルト」というレンジのおまけです。

こんな見た目の電子レンジです。

でこの本はすべての料理が電子レンジで作られているレシピ集。
普通の料理もいっぱい載っているんですが、異彩を放つ一品をみつけました

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昭和15年の”果物や野菜で手軽にできる飲み物”レシピ

昭和15年の”果物や野菜で手軽にできる飲み物”レシピ

トーストウォーター今回はこの本の紹介です。昭和15年あたりは主婦之友がめちゃくちゃ売れていた時代で、様々な付録がつけられて売られていたそうですが、これもその付録の一つ。夏のレシピ集です。

太平洋戦争前ですが、中のレシピをみるとモダンな料理も多く載っています。

テーブルコーディネートもレースをつかっておしゃれです。
載ってるメニューを見ると、、、

アイスティー
 紅茶を入れて香りに梅酒を添へた

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昭和36年の予算別献立と子供を丈夫にする食事

昭和36年の予算別献立と子供を丈夫にする食事

生肉の表紙が印象的な本誌は1961年主婦の友11月号の付録です。予算別献立や子供の食事についてが主な内容です。

◆予算別献立

一日の献立やおもてなし献立を栄養バランスを重視しつつ予算別に紹介しています。30円違うと雰囲気も変わりますね〜〜
どうしても120円献立は炭水化物で頑張ってる感じがします。120円ということは今だと500円弱くらいですね。

普段は節約料理でも、誕生日や月給日(ペイデー

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昭和14年の果物類のお料理”バナナのカツレツ”

昭和14年の果物類のお料理”バナナのカツレツ”

◆婦人倶楽部八月號附録 夏のお惣菜向一品西洋料理 昭和14年(1939) 和装の女性に日本国旗と健康報國という文字がなんだか戦争の気配がするなと思うんですが、この本は西洋料理のレシピ本です。

 中をめくっていくとけっこうモダンで美味しそうな料理が並びます。太平洋戦争前の食文化が見えて面白いですね。
 ちなみに料理にマヨネーズソースやトマトケチャップが度々でてくるのですが、巻末にレシピがのっていま

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昭和14年 冬の食卓を賑わす温かい味覚

昭和14年 冬の食卓を賑わす温かい味覚

◆昭和14年 冬の温かい経済料理の作方五百種山海の珍味より何より、温かいといふことが冬の第一のご馳走でございます。  (中略)聖戰第三年を迎えての今年の冬は、うんと頭脳を働かせて、日々のお惣菜は勿論、お正月の御馳走もお客料理も、できるだけ経済的に、しかも温く美味しく拵へて、寒さを蹴飛ばすことにいたしませう。

からはじまっています。                          本誌が発行され

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