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【エッセイ】ぬか漬け〜異なる生産者さんの胡瓜のぬか漬け食べ比べ〜[家庭料理](926文字)

盛夏を中心に食べていた四葉胡瓜とあさかぜ胡瓜が終わってしまったので、久しぶりに普通の胡瓜を購入して、ぬか漬けにしました。

普通の胡瓜ですが、普通ではない、贅沢な食べ方をしました。

生産者Aさん・生産者Bさんという、異なる生産者さん2箇所分の胡瓜を同時に漬けて、食べ比べしたのです。

私は、ぬか漬けなら胡瓜の類が一番好きです。

ぬか漬けに一番合う野菜ではないかと思っています。

胡瓜は、ウリ科キュウリ属つる性一年草の果実で、インド西北部のヒマラヤ山脈の南の山麓地帯原産、日本には中国から伝わり、平安時代以降に栽培され、黄色く熟した実が食べられていたことから「黄瓜(きうり)」と呼ばれていたようですが、近代になってから、中国名の「胡瓜」という漢字が使われるようになったとのことです。

購入した胡瓜の見た目は2箇所でだいぶ異なり、生産者Aさんの胡瓜はムラのある黄緑色で太く、生産者Bさんの胡瓜は濃い緑色で、生産者Aさんの胡瓜よりも僅かに細く、どちらの生産者さんの胡瓜も同じくらいの長さ、長いもので約19cmでした。

30〜35cmと大きかった四葉胡瓜・あさかぜ胡瓜とは違って、我が家の漬物がめに横向きに入りました。

生産者Aさんの胡瓜を左側に、生産者Bさんの胡瓜を右側にして、漬物がめの内側に並べました。

一晩漬けました。

ぬか床から取り出し、ぬかを落とし、斜め切りにして、ぬか漬けの盛り合わせに盛り付け。

さて、お味は。

とても美味しかったです!

生産者Aさんの胡瓜はとにかく陽気で爽やかな味、生産者Bさんの胡瓜は落ち着いてコクや旨味や深みのある味。

どちらも普通の胡瓜といっても、味が全然違います。

どちらもシャクシャクと歯応えが良いですが、生産者Aさんの胡瓜は瓜を思わせる丸っこい味と香りに比較的密度の薄い歯応え、生産者Bさんの胡瓜は鋭角的で胡瓜らしい味と香りに比較的密度の濃い歯応え。

「普通の胡瓜ですな」
と夫、
「でも、個性が違って、どちらもとても美味しいね」

「胡瓜の種類毎、生産者さん毎に味が違うから面白いね」
と私。

いろんな生産者さんの胡瓜を食べ比べできたら楽しいですね。

異なる生産者さんの胡瓜のぬか漬けの食べ比べ、どちらもとても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

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