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大ちゃんの読書日記

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僕が書いた書評の記事の一覧です。
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#小説

「BLUE GIANT」のスピンオフ小説「ピアノマン」がおもしろい!

「BLUE GIANT」のスピンオフ小説「ピアノマン」がおもしろい!

こんにちは、サカモトです。

今回はこちらの本「ピアノマン」の紹介します。

「BLUE GIANT」についてはこれまで何度もこのnoteで触れてきました。とにかく、名作です。映画見てないなら、今すぐに見るべきだし、マンガ読んでないなら読むべきマンガです。

映画の感想はこちらです!

マンガの感想はこちらです!

そんな名作のBLUE GIANT のスピンオフの小説がこのピアノマンです。

BL

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あの辻村深月の名作「かがみの孤城」が映画化されるってよ!

あの辻村深月の名作「かがみの孤城」が映画化されるってよ!

こんにちは、サカモトです。

今回は、こちらの本「かがみの孤城」が映画化される件についての話です。もう今から楽しみでしょうがない!

予告編はこちらです。ほーら、嘘じゃないでしょう(笑)

映画化されるということで、今回小説を読み直してみたら、やっぱり良かったですね。何がいいのか解説していこうと思います。

あらすじ読んだことのない人のために解説すると(読んだことのない人は人生の損失なので今すぐ読

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ついに公開1日前ということで、小説「すずめの戸締まり」を読み直してみた!

ついに公開1日前ということで、小説「すずめの戸締まり」を読み直してみた!

こんにちは、サカモトです!

さて、楽しみにしていた映画「すずめの戸締まり」も公開まで後1日と迫りました。(書いているのは9日なので、後2日なわけだけど)

新海誠監督の映画が好きすぎて、小説「すずめの戸締まり」を買って読んだ話は以前書きました。

情景描写が多くて、シーンがなかなか思い浮かべられなくてもどかしい思いをした話です。これは映画を見たあとに、この小説を読んだほうがいいのかなと感じた次第

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80年代の職場ってこんなにもなんでもありだったの?!「クライマーズ・ハイ」

80年代の職場ってこんなにもなんでもありだったの?!「クライマーズ・ハイ」

こんにちは、サカモトです。

今回は、久々の書評です。「クライマーズ・ハイ」です。

先日、映画「ヘルドックス」を見たと書きました。現代社会でヤクザ映画というのはどうなんだと思ったものの、うまく説明できませんが、妙に気にかかる不思議な映画でした。

同じ原田監督作品の「クライマーズ・ハイ」を見たくなりましたが、残念なことに今は配信してないということで、仕方なく小説を読み返しました。

小説は文庫版

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映画を見てから読んだほうがいいのかもな、小説「すずめの戸締まり」

映画を見てから読んだほうがいいのかもな、小説「すずめの戸締まり」

今回は、小説「すずめの戸締まり」の紹介です。

多分、分かっていると思いますが、11月11日公開予定の同名の映画の原作です。

小説執筆と映画づくりが同時並行?!
あとがきを読んで驚いたことに、新海誠監督が直々に書いた小説であるが、映画づくりと同時に執筆活動を進めていたそうである。過酷な映画づくりと小説の執筆活動の両立、そんなことが可能なのか?!と驚いた。原作となる小説を書いて、それをもとに映画づ

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かつて日本もテキトーな社会だったんじゃなかろうか、という話

かつて日本もテキトーな社会だったんじゃなかろうか、という話

今日は、畏れ多くも野本さんのブログを読んだ感想になります。

現在、野本さんはヨーロッパを旅行中で、そのときの体験をまとめているのですが、サービスレベルがテキトーだそうです。

これが昨日の記事、

こちらはさらにその前前日の記事です。

ヨーロッパも適当らしいドイツで列車が時刻通りに来ないという話が書かれているのですが、全然みんな怒らないそうです。さらに、その対応にあたる鉄道会社の社員も、全然謝

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最近読んだ本とその感想!

最近読んだ本とその感想!

こんにちは、サカモトです。

久々の読んでる本の紹介記事です。

過去にもこんな記事書いてきました。

連続読書記録とにかく多読なんですよ。毎日、せっせっと毎日kindleで読んでまして、ついに連続読書記録600日超えました。さらに200週も超えてますね。

うーん、我ながらすごい←自分で言うwww

それでは、さっそく行ってみましょう!

貯金すらまともにできていませんがこの先ずっとお金に困らな

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戦前の皇室の婚姻事情がよくわかる、「李王家の縁談」を読んで

戦前の皇室の婚姻事情がよくわかる、「李王家の縁談」を読んで

こんにちは、サカモトです。

今回は、「李王家の縁談」のご紹介です。

あらすじ時代は大正時代から戦後まで、主人公は梨本宮伊都子妃です。自分の娘が皇太子妃になりそこねたことを受けて、朝鮮王朝の血筋を引く李王家に嫁がせることを主として、戦前の皇族の婚姻事情を中心に描かれています。

とにかく、主人公の世話焼きっぷりがすごくて、赤ちゃんが生まれると、縁談を考えるくらいです。もともと自分が旧鍋島藩の娘と

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本屋大賞の驚きの結果と感想!

本屋大賞の驚きの結果と感想!

先日、本屋大賞の予想記事を書いた。

大賞は、なんと「同志少女、敵を撃て」でした。これは第二次世界大戦のドイツとソ連の戦争の中で活躍したソ連の女性スナイパーの話。史実にもかなり正確に描いているし、また、現在戦争が行われているウクライナのあたりを舞台にしているので、受賞はまぁまぁ納得です。

しかし、この記事にも書いてますが、仲間との関係がウエットで、仲良くするとかしないとか、かなり日本的なんですよ

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本屋大賞2022を全部読んでないけど予想してみる!

本屋大賞2022を全部読んでないけど予想してみる!

本屋大賞2022がもうすぐ発表ですね。みなさん、今年の大賞がどれになるのか気になっていると思います。(そんなことないか)本屋大賞2022もついに4月6日15時から発表だそうです、ドキドキです。

しかし、時が経つのは早い。いやー、全部読めんかった!でも、今年の本屋大賞を大胆にも予想してみようと思います。

ちなみに、読んだ本は「国牢城」

そして、「同志少女よ、敵を撃て」

「夜が明ける」

そし

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「負けるデザイン」は全然負けてないぞ!タイトルに騙されては行けない

「負けるデザイン」は全然負けてないぞ!タイトルに騙されては行けない

今日紹介するのは、この本!

タイトル読めるかな?「負けるデザイン」です。

負けるデザイン負けるデザインは昨年のクラファンで目標額250万円のところ、400万円以上集めたプロジェクトになります。

実は2021年3月に出版された「勝てるデザイン」のスピンオフの小説だったりします。勝てるデザインは、デザインについて書かれたビジネス書です。

前田さんはデザインの民主化を目ざしている作者の前田さんは

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「プペルバスストーリー」普通の人が無謀なチャレンジに挑む話で終始ドキドキしっぱなしだった。

「プペルバスストーリー」普通の人が無謀なチャレンジに挑む話で終始ドキドキしっぱなしだった。

いやー、びっくりした。こんなにも苦労してたとは?

今回紹介する本はこちらです。

プペルバスとは、お笑い芸人のキングコング西野さんが描いた絵本の世界をラッピングしたバスです。外側だけはなく、中は光る絵本展がすぐ開催できるようになっているようです。

プペルバスの話はなんとなく知ってましたが、ちゃんとした会社なり、ある程度お金を持った人が運営しているのかと思ったら全然違うんです。作者の山口さんは大

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もっとロシアのイメージが欲しかった「同志少女よ、敵を撃て」

もっとロシアのイメージが欲しかった「同志少女よ、敵を撃て」

世の中ウクライナ問題が加熱してきて、第三次世界大戦に突入かと言われてます。

ちょっと不穏な空気が漂ってきていて、大きな武力衝突が起こりそうな雰囲気で目が離せませんね。

そんなに中、第二次世界大戦のドイツとソ連の戦争を描いたのがこの作品です。

あらすじロシアの田舎の村で猟師として育ったある日、ドイツ軍の侵攻を受け、村人を皆殺しにされ、一人だけ生き残ったセラフィマがソビエト赤軍の狙撃兵に養成され

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戦国時代を舞台にしたミステリーで、直木賞も納得だぞ!日本版羊たちの沈黙、「黒牢城」

戦国時代を舞台にしたミステリーで、直木賞も納得だぞ!日本版羊たちの沈黙、「黒牢城」

いやぁ、面白かった!

先日、今年の本屋大賞の候補作が発表されて何から読もうかなと思っていたが、直木賞の受賞作である「黒牢城」から読んだが、これが当たりだった!

戦国時代を舞台にしたミステリー小説まず、この小説戦国時代を舞台にしたミステリーという新しい分野を確立させたことでしょう。

時は、安土桃山時代、織田信長が天下平定へとひた走っていた時代、播磨の国の有岡城を舞台にしている。

主人公は荒木

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