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メジャーじゃなかったパニック障害

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発症当初、自律神経失調症で片付けられていたパニック障害に、長年悩まされてきた経験者として、発症のきっかけ、発病の素質は何かを振り返り、 今思うことを素直に書き下ろしました。 スト…
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#不安

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【12】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【12】

4.病気と付き合う【5】ー 発症リスクのロケーション ー
(ぼくの場合)新幹線にも乗ることができ、
少し自信が持てた。

これをきっかけに
行動療法が増えていく。

特に行動療法をやりなさいと
女医から言われたわけではなく、
プライベートにおける
行動が、おのずとそうなっていった。

友達も減り、土日は
彼女とダラダラ過ごす
これを繰り返していた。

こんなマンネリ生活
彼女も喜ぶワケがなく、

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【24】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【24】

人生これから!
人間のベテラン
僕なりの反省点です。

自分をよく見せようと
背伸びをしてきたことが
ストレス以外の何者でもないことが
わかってきました。

この性格が病気になりやすい
原因のひとつだったのではと。

これに気付き
晩年反省をしました。

かつて何故そうだったのか。
自分の未熟さによる
世間に対する不安
だったのだろうと。

年の功や、知識の豊富さで
相手より劣ると察すると、
声を

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【15】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【15】

【4】病気と付き合う(8)ー 新天地で回復を願う ー

新たなる病院、転勤。

朝の通勤電車は
下りになり、混むがさほど気にならない。
グ~ンと通勤が楽になる。

車で病院にいける。駐車場も広い。
仕事が休みの日に
わざわざ電車に乗らないで済む。

遠距離の出張もない。

これは、もう治るのは時間の問題
などと楽観的に考え出していた。

だが、数週間でわかる。
そうでもなかった。

単純に、人

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【8】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【8】

4病気と付き合う【1】ー さまざまなクスリを試す ー病院を変えて
治療法もかわった。

今までは、
自律訓練とやらを
ひたすらやって
薬は、頓服として
デパス0.5mgのみだった。

ここへ来て
頓服は頓服のままとし、
ぼくに合う
メインの
"くすり"を探していく。

とにかく
なおれば…と、
藁をもすがる思い
だった。

薬なんかに頼るのは
良くない、と
罪悪感があった過去の
考えを捨ててい

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【7】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【7】

3診察【5】ーセカンド・オピニオンー

症状は日ごとに悪化。
治療方法に疑問をもち、
くすりとは、応急処置的なもの。
回復傾向に程遠い。どうしたものか。

当時、
発病する1年くらい前から
付き合っていた彼女に、
病気も打ち明けていた。

ところが、
電車にのれなく
(乗れるが、なるべく避けていた。)
飛行機はもってのほか。
(これは想像しただけで、心臓が飛び出そう。)

こうなると、旅行もいけな

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【5】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【5】

3診察(3)病気になる素質。
これは、いったいなんだろう?

友達k君に言われて
その夜、深く考えた。

…そもそも
自身の性格など分析することなど
考えたこともなく、

素質。

と、いわれて
へこむ自分は一体…

ぼくの性格

神経質。
人の目が気になる。

色んな人と話すと
明らかに
自分のほうが
何でも気にしすぎている。

こういうことに
気づくキッカケとなった。

ただ、この当時は
そん

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【3】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【3】

何かと言えば、
とりあえずの内科受診。
この感覚は変なプライドによるもの。
薬はよく効いた。3.診察初めての神経内科。

『一度医者に診てもらいなさい。』
僕は上司のx主任に背中をおされた。

会社の出張でこの病気になり
次の出張指示を受け、
この病の治療が開始となる。

なんか不思議であったが、
病院でみてもらうとなれば
少しばかり
ほっとした。

会社の系列に総合病院があり、
仕事中に行かせて

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【2】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【2】

2.告白発症からしばらくは
ひとり悩んでいた。
ようやく信頼のおける
関係者へ話し始める。
しかし当時(90年代中盤)の答えは
『何いってんの?』
的であり、
マジでメジャーじゃなかった。

普段の生活においては、
発症当初のことは
さほど気にせず
過ごしていた。

とあるきっかけが来るまで。

それは
駆け込み乗車であった。

息をきらして
間に合った電車にて
それは
起こ

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