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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【3】

何かと言えば、
とりあえずの内科受診。
この感覚は変なプライドによるもの。
薬はよく効いた。

3.診察

初めての神経内科。

『一度医者に診てもらいなさい。』
僕は上司のx主任に背中をおされた。

会社の出張でこの病気になり
次の出張指示を受け、
この病の治療が開始となる。

なんか不思議であったが、
病院でみてもらうとなれば
少しばかり
ほっとした。

会社の系列に総合病院があり、
仕事中に行かせてもらえたのだ。

初診のぼくは、
問診票に詳しく書いて
内科受診を選択。
待ち合いで
呼ばれるのを待った。

まもなく
受付から呼ばれ、問診票の内容に対して
『自律神経失調症といわれたのですか?』
『その場合、神経内科で診てもらっては?』

ぼく 「神経内科?ですか。」
「はい、わかりました。」

正直、神経内科が何なのか
さっぱりわからないまま
言われた通りに受診することに。

からだの不調は内科。
ケガは外科。

顔のパーツは
歯科、眼科、耳鼻科。

こんなざっくりな
受診リテラシー?
しかなかった。

教えてもらうチャンスもない。
スマホもない。
携帯電話はあったが
普及しはじめ。
ぼくはまだ
ドコモのポケベルだった。
(*2*2の後期時代)

神経内科って何だろう?
ドアの向こうはどうなっているか?
先入観ばかり。

ついに呼ばれ、
診察室に入った。

目付きがキツーイ
男の先生であった。
(この先生、数ヵ月後に
ぼくにぶちギレる。)

仮称y先生としておきましょう。


飛行機での辛い経験、
各駅停車に乗って
途中下車しながら通勤、
ぼくなりの精一杯の説明をした。

先生の反応は、
うなずくだけで、
それ以上
乗り物がヤバイ件に
触れようとしない。

y先生からは
『眠れてますか?』
『眠れなくて辛いことは今までありましたか?』

この質問しか印象になかった。

睡眠については、
眠ろうと意識するほど
眠りにつけない事を
伝えた。

ここで初めて薬をもらうことになる。

処方は[頓服]で、
眠れないとき飲む。
だった。

この薬はデパス錠0.5mg。
最近までお世話になっていた。

※2年前くらいから
1カ月に1~2錠
のむか、のまないかです。
(在庫処分の状態)


一週間後に再診となった。

会社に戻り
x主任に報告。

『出張は当面やめておこう。』

この言葉と
医者に診てもらった実績によって
安心したのか、
その日の帰りは
急行電車で帰ることが出来た。


「やっぱり気の持ちようなのかな?」

そんな思いが
その時に
あったことを覚えている。

診察後の
はじめての日曜日の夜に
薬に頼って良いのか、
すごく悩んだ。

本来人は自然治癒すると
親からは言われてた。
薬に頼ると、
そのうち薬が効かなくなる。
こう言われて育ってきた。
テレビCMの
(早めのバファリンを否定していた。)
頭痛は耐えればなおる。
こういう環境であった。

昭和時代のたくましい人たちから言わすと、
「どこも悪くないのにすぐ薬に頼る」
こう勝手に思う僕は、
非常にマイナス思考だ。

薬を飲む抵抗感、罪悪感があった。


うだうだ神経質になっていたが、
結果的には服用し、
よく眠ることができたのでした。

こうして1週間後
再診に行くことに。

つづく











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