わたなべ K

妻と娘とわたしの三人暮らし。 エンジニア → バーテンダー → 水引職人 と、なんとも…

わたなべ K

妻と娘とわたしの三人暮らし。 エンジニア → バーテンダー → 水引職人 と、なんとも遊牧民のような人生を送っている。 すきは、ペペロンチーノ、桐野夏生、山口瞳、 イルポスティーノ、MICHAEL KENNA きらいは、毛虫、酢味噌、ずるい人、さぼる人。

記事一覧

いま、この瞬間もひとは齢をかさねている。 時間と齢はイコール。 1歳は8760時間 20歳は175200時間 60歳は744600時間 つまり、ひとは時間とともに流…

わたなべ K
1か月前
2

悪意と善意とわたしと時間

もう何年も通い写真を撮っている桜の木がある。 いえ、正確にはあった。ということになる。 自宅から、カメラを片手に、ポッドキャストを聴きながら 散歩もかねて何百回も…

わたなべ K
5か月前
2

ふるえる

することが限られる空間がある。 例えば、移動中の乗り物の中。 例えば、学校の授業中。 例えば、入院中。 例えば、運動中。 つまり、進行中の何かの時にその空間が現れ…

わたなべ K
6か月前
2

不思議なレンゲ

年が明けて2024年になった。 年末は多忙で、毎年のことだが、わたしたちはよく働いた。 12月31日 18:30まで。 でも、もっと早く帰してよね。。。 年末は、…

わたなべ K
6か月前
6

夫婦という家族

なんにちか前になん年もあっていない先輩から連絡があり 出張で福岡に来ている。と、ショートメールがおくられてきた。 なんとも歯切れの悪さは昔からで、 酒でも飲むかと…

わたなべ K
8か月前
4

むすめ

わたしたち夫婦は晩婚でむすめは42歳で生まれてきた。 わたしたち夫婦もほかの夫婦とおなじように、子供の名前はどうしようかとかんがえた。それは子供の誕生に付帯して…

わたなべ K
8か月前
6

枯れてきた

寒さが急に襲ってきた。 きのうまではステンカラーだったのに、 きょうは、少し郊外まで行ったせいもあるけど、レザーにマフラー。 これは、木々の葉が色づく兆候。 色づ…

わたなべ K
8か月前
3

pink

ピンクは【さくら】。 それは淡く彩り、強烈に咲き誇り、散りゆく。 でも、ピンクといえば【pink】なんだ。 わたしは。 わたしのピンクは、岡崎京子の【pink】。 自分の…

わたなべ K
8か月前
3

ざらつき

わたしは20代のころ、Nikon FM-2 で写真を撮っていた。 その頃は、絞りやISO感度や被写界深度などの意味は全く分からず こんな仕上がりにならないかな、という想像でシャ…

わたなべ K
9か月前
3

まとまり

複数人が何か一つのことを為そうとすると、それぞれが別々の方向 つまり、着磁する前の磁性材料の状態、を向いているとパフォーマンスは ゼロに近い。と感じるかもしれない…

わたなべ K
9か月前
7

亡くなって残ったもの

この写真は数年前に行政のビックプロジェクトで取り壊しになった とある建築物。 まだ三十歳くらいだったはず。 天寿をまっとうしたのか、志半ばだったのかは誰にもわから…

わたなべ K
9か月前
4

なんとなく登録していたNOTE

ずいぶん前にPodcastでNOTEの存在を知りなんとなく登録していた。そして何となく書き始めてみようと思い雨降りの今日から始めてみる。 写真の雲は一眼レフのカメラで撮る…

わたなべ K
9か月前
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齢

いま、この瞬間もひとは齢をかさねている。
時間と齢はイコール。
1歳は8760時間
20歳は175200時間
60歳は744600時間

つまり、ひとは時間とともに流れている。んだろうな。
いや、どちらかが先行するとどうなる❔

そうなると齢に意味がなくなるか。

意味がないことを気にするよりも
美味しくビールを飲むことの方が大切な気がする。

悪意と善意とわたしと時間

悪意と善意とわたしと時間

もう何年も通い写真を撮っている桜の木がある。
いえ、正確にはあった。ということになる。

自宅から、カメラを片手に、ポッドキャストを聴きながら
散歩もかねて何百回も通った桜の木。

木に新芽が芽吹くころ
花がひとを引き寄せるころ
緑の濃さにむせるころ
風がつよくなるころ
葉が削げ木が華奢に見えるころ

二年前の十一月、その桜の木は枝という枝を
力まかせに何ものかに静かにだれにも気が付かれず
「いた

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ふるえる

ふるえる

することが限られる空間がある。

例えば、移動中の乗り物の中。
例えば、学校の授業中。
例えば、入院中。
例えば、運動中。

つまり、進行中の何かの時にその空間が現れる。のかな。

最近、つまのお父さんの法事があり、お寺に行った。
親戚が控室に集まりだし、時間を待つ。
この待ち時間はとにかく故人の生前の話や、前の法事の話、健康の話、、、
沈黙が訪れないように順番性のように誰かが声を発している。

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不思議なレンゲ

不思議なレンゲ

年が明けて2024年になった。
年末は多忙で、毎年のことだが、わたしたちはよく働いた。
12月31日 18:30まで。

でも、もっと早く帰してよね。。。

年末は、つまとむすめはつまの実家へ帰っていて、
今年はわたしの母親もつまの実家へ泊りに来た。
でも、わたしは帰宅が遅くなるので毎年自宅で年越し。

ひとりで年越しそばを食べながらふと思い出したことがあった。

パスタをたべるときにフォークとス

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夫婦という家族

夫婦という家族

なんにちか前になん年もあっていない先輩から連絡があり
出張で福岡に来ている。と、ショートメールがおくられてきた。

なんとも歯切れの悪さは昔からで、
酒でも飲むかとか飯でも食うか、ひとこと添えればいいのに
わたしからご飯でも食べましょうか、と誘うことになった。

先輩の宿泊先の近くの居酒屋で待ち合わせ、乾杯。
仕事の話や子供の話や、なん年かぶりにあう疎遠な知人にありがちな
はなしを酒のつまみのつま

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むすめ

むすめ

わたしたち夫婦は晩婚でむすめは42歳で生まれてきた。

わたしたち夫婦もほかの夫婦とおなじように、子供の名前はどうしようかとかんがえた。それは子供の誕生に付帯してくるたのしい時間であった。

色々候補はあったけど、中には伊坂幸太郎の

( そのころ妻が気に入って読んでいた。どうでもよいけど、わたしの読んでいた「死神の精度」がきっかけ )

物語に登場する殺し屋の名前も候補にあがり
危うく【さくら】

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枯れてきた

枯れてきた

寒さが急に襲ってきた。

きのうまではステンカラーだったのに、
きょうは、少し郊外まで行ったせいもあるけど、レザーにマフラー。

これは、木々の葉が色づく兆候。
色づくのは、枯れるということ。

人は枯れると、木々のように来年また新芽が出て若葉が開くことはない。

よく、自分のことを「おじさん」「じじい」と呼ぶ人がいるけど、
わたしは、なんでそんなこと言うのかよく理解できない。

ことしで56歳に

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pink

pink

ピンクは【さくら】。
それは淡く彩り、強烈に咲き誇り、散りゆく。

でも、ピンクといえば【pink】なんだ。
わたしは。

わたしのピンクは、岡崎京子の【pink】。
自分の欲望に忠実なユミちゃんが主人公の漫画。
星の王子様が現れるのを待っていないで、欲しいものがあるなら体を売ったらいいのに。昼間はOL、夜はホテトルのユミちゃんは我慢が大嫌い。

バブリーな頃のおはなし。

作家希望のハルヲくんと

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ざらつき

ざらつき

わたしは20代のころ、Nikon FM-2 で写真を撮っていた。
その頃は、絞りやISO感度や被写界深度などの意味は全く分からず
こんな仕上がりにならないかな、という想像でシャッターを切っていた。

むろん、フイルムの時代で現像されてくるまで、機械的設定と創造と指先の感覚の相関がわからないゆえの期待感、現像されてからの喜びと少しの落胆。そして疑問。
それまでの時間の溜めがあるのは、それらを想像する

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まとまり

まとまり

複数人が何か一つのことを為そうとすると、それぞれが別々の方向
つまり、着磁する前の磁性材料の状態、を向いているとパフォーマンスは
ゼロに近い。と感じるかもしれない。

でも、それは、複数人で何をするかがその複数人の能力を引き出すための命題がずれているとも考えられる。

磁性材料、つまり、磁石の材料。
磁性材料はN極とS極の方向がバラバラになっているため材料だけでは磁石にはなりえない。磁石としての機

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亡くなって残ったもの

亡くなって残ったもの

この写真は数年前に行政のビックプロジェクトで取り壊しになった
とある建築物。

まだ三十歳くらいだったはず。
天寿をまっとうしたのか、志半ばだったのかは誰にもわからない。

わたしは56歳。
この年まででいったい何人の友人知人身内の人が亡くなったのか
思い出せないくらいいる。

大学1年の時に同じクラブの友人がバイク事故で死去した。
翌年、下宿の向かいの先輩が自動車事故で死去した。

30歳手前で

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なんとなく登録していたNOTE

なんとなく登録していたNOTE

ずいぶん前にPodcastでNOTEの存在を知りなんとなく登録していた。そして何となく書き始めてみようと思い雨降りの今日から始めてみる。

写真の雲は一眼レフのカメラで撮るのを再開したころのもの。
もともと黒白が好きで雲をとるのが好き。初心者が陥りやすい退屈な写真。
まあ好きなので仕方ないか。

関係ないけれど文章を書くとき、わたしはカナうち。
大学のころはローマ字うちだったのが、就職し配属先のメ

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