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小柳とかげ
2022年2月27日 20:04
空回りする換気扇を眺めていた。風に吹かれて回るだけの存在はもう何十年もそこにいるらしい。粉のような雪が申し訳程度に降っている。久しぶりにここら辺で降ってみようか、なんて思っているかのように少しずつ、微かに舞っている。 雀が小さな鉢に植えられたというのに大きく育ってしまった何らかの木に留まった。私にとってそれがなんの木であるかは関係ない。ただ、そこには木があって、窮屈そうに生えているのが心地よ
2021年11月28日 18:29
繁華街をポツポツ歩く。その一文だけがノートに残されていた。過去の自分が何を考えたのか、思い出そうとすら思わなかった。ただ、『繁華街をポツポツ歩』いてみたくなった。電車が停止し、歩く。ガヤガヤとした街は暗かった。都会ももう暗い時間なんだと思う。死んだ都会は、見慣れた場所だと思った。頭がバラバラと崩れるような、具体性がないような、全てが消え去る瞬間のような思考は断片的で線路の美しさに気
2021年8月29日 19:04
愛情は足ることがなかったずっと君を見ていたい一方的にならないように迷惑にならないようにそう思ってはいるものの寝ている時は構いたくなる触れ合っていたい君の鼓動を聞いていたいトクトク鳴るのが気持ちよかった私を愛して欲しかった愛が伝わる膝の上の温かさ猫のモーター音は私に響く「猫かいなっ!!!」というツッコミであってます😊😊猫が可愛いんです。ナギが可愛いのです。
2021年8月28日 17:49
【大学の課題コピーライト入門】 青春18きっぷでの一人旅をしてみようと思わせるキャッチコピーとボディコピーを書く。最後の猫のやつは先生に「めっちゃ好き」と言われました。だけど、最後にかけてんんーっと言った感じだそうでなるほどなとなりました。勉強になるぅぅぅぅ
2021年2月22日 21:53
踏切の青いライトには、自殺を抑制する意図があるらしい。青色は人の気持ちをおちつけるとのことだ。青色のご飯が食欲をそそらないのとなにか関係はあるのだろうか。多分ないだろうな。ある有名な大学の最寄り駅には、青いライトが沢山あった。人身事故の多いその駅には、青いライトが沢山あった。大学生の心を落ち着けることが、青いライトには出来るのだろうか。自殺を本当に止めるのだろうか。僕は知っている。その青い
2021年6月29日 21:22
体がスっと吸い込まれるように、私はふわりと浮こうとした。自殺なんて考えたことない、とは言わない。いつでも辛くて死にたくなるし、生きてる意味ってなんだろうと思うことの方が多い。だけど、小学生の時に死ねない人間だとわかってから、失敗したあとの地獄のような日々を思って死ぬ努力を辞めた。だから、私は死なない。死にたいけど死にたくない。なのに、私はひとり駅のホームで立ち、電車が滑り込んでくる
2021年6月1日 21:52
テスト会場はどこまでも静かでうるさかった。いつもは音で溢れる教室が、借りてきた猫みたいに、おすまししたとかげみたいに知らないものとなる。今ここで私が暴れたらきっともっと別の空気が流れてくれるだろう。1時間目のテスト監督はあいつだった。紫色のシャツを着た数学教諭。頭がいいのにこんな学校でルートを1から教えてる眼鏡だ。喋りやすいからみんなとよく喋るけど、どこか少し嫌われている。何故か近くにいるとゾ
2021年4月26日 22:59
楽しいのは会うまでの時間。会えることにドキドキしながら眠りにつくまでがいちばん私は君のことを思っている。もしかしたら、君も同じことを思っているかもしれない。でも、それを私が知ることはない。そして、君も私の思いを知らずに生きる。それでいい。明日はただ大学に行くだけ。隣の席になるわけじゃない。前から五列目の席に座って、君の後頭部を眺めている。グレーに近い黒のジャケットは、もうすぐ仕舞われ