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「過度の一般化」思考の歪みがもたらす危険性
一部の事実をもってあたかも全体がそうであるかのように考えることを「過度の一般化」「オーバーゼネラリゼーション」と言います。
一度失敗すると「俺はいつもこうなのだ」
失恋が続くと「どうせ私は生涯結婚なんてできないのだ」
誰かに嫌われると「みんなが私を嫌っている」
と、思い込んだりします。
皆さんも程度の差はあれ、このような気持ちになったことがあるのではないでしょうか。
しかし、この考え方
うつに陥る人の物の考え方
人はなぜ「うつ」に陥るのか?
今回は私の体験から一つ事例をご紹介して、そのメカニズムを考えてみたいと思います。
真面目な人が「うつ」に陥りやすいとよく言われます。
この言葉はある面では当たっているように思えるのです。私は長い職場生活の中で多くの仲間たちが「うつ」に陥るのを見てきました。
初めは「抑うつ気分」から始まり、これがしばらく続くと「抑うつ状態」になります。そしてすっかりエネルギーが
憂うつな気分よ、さようなら!
皆さんは職場で、上司から叱られたり、仕事や人間関係が上手くいかなかったりして、憂うつな気分に陥ったことはありませんか?
あるいは、仕事で失敗が続き自分に自信がなくなり、すっかり落ち込んでしまったようなことはありませんか?
このようなとき、心に生じる憂うつな気分をどのように解消していますか?
この気分をそのまま放っておくと、次第に「抑うつ状態」へ移行し、さらに「うつ病」という深刻な事態に陥るこ
エリート社員の皆さんへ
エリート社員の皆さんに是非お伝えしたいことがあるのです。
私が若い頃身近で起きた悲しい出来事をご紹介しながら、お話ししたいと思います。
最高学府を優秀な成績で卒業し、中央官庁にキャリアとして入省した青年がいました。
それまでこれといった挫折経験がなく、順風満帆の人生を歩んできました。しかし、ある日仕事で大きな失敗をして上司から厳しい叱責を受けたのです。
「お前は何てバカなのだ」と言われ、「
今の職場で働く意味を見出す
今ではどこの企業も厳しい経営環境の中で、生き残りをかけて過当競争を強いられています。
こうした状況の中で、多くの人たちが人間関係や職場環境から生じるストレスに耐えながら仕事に取り組んでいます。
そして、そのストレスが自分にとって過重に感じられると環境を改善しようと努力し、それがかなわないと別の環境に移ろうと考えます。
そのこと自体は間違っている訳ではありません。しかし、今日はその前に考えてい
転職を考えている人へ
今の会社よりも自分の能力を向上させてくれる会社に移って、そこでキャリアアップしたい!
あるいは、上司や先輩からいじめを受け職場不適応になったので、別の会社に移りたい!
さらには、今の仕事に見切りをつけて思い切って新しい仕事に取り組んでみたい!
こうした思いから、現在では多くの人が転職にチャレンジしているようです。
しかし、どのような理由があれ、転職には大きなリスクが伴うことをあらかじめ理解
嫌な気分を切り替える秘訣!
古代ギリシャのストア派哲学者エピクテートスは、
「人はものごとによって悩むのではなく、その受け取り方によって悩むのである」
と述べています。
私はこの言葉に出会って以来、心を悩ます問題に直面すると、自動思考のようにこの言葉が心に浮かんできます。
その意味するところは、簡単に言ってしまえば「悩む人は悩むように物事を考え、悩まない人は悩まないように物事を考える」ということになります。
人が不
怒りを上手にコントロールする方法-2
前回に引き続き、今回も「怒りを上手にコントロールする方法」についてお話ししたいと思います。
人から不愉快なことを言われたり嫌な出来事に遭遇したりすると、頭にカッと血が上る人がいます。
そこまで興奮しないまでも、そのような場面に直面すると、多くの人が多かれ少なかれ何らかの怒りの感情を持つのではないでしょうか?
朝家を出て通勤電車に乗って会社に行き、会社では多くの人と接しながら仕事をします。仕事
怒りを上手にコントロールする方法
日々、私たちの心に生ずる数多くの感情の中に、「怒り」という扱いにくい感情があります。
世の中には、性格的に穏やかであまり怒らない人がいる一方、気が短くて些細なことでもすぐに切れてしまう人がいます。
この「怒り」という感情をどう理解し、これにどう対処していくか?
このような不健康な感情はできるだけ抑えるべきだという考え方もあれば、いかなる感情も心の中に抑圧することなくすべて表出した方が心の健康
スピーチが苦手な人へ
日本人は欧米人と比べてスピーチの苦手な人が多いと言われています。
欧米では子供の頃から自分の意見を皆の前ではっきり主張するように教育されているようですが、日本ではこの点が少し欠けているため、社会人になって多くの人の前でスピーチをすることに抵抗を感じる人が多いようです。
そういう私も、実は人前で話をするのが苦手なタイプでした。初めて管理職として地方機関に転勤した頃、多くの人の前で挨拶をする機会が
トラウマを克服したい人へ
「トラウマ」という言葉は、そもそも「傷」を意味するギリシャ語でした。
1917年フロイトが、物理的な外傷が後遺症になるのと同様、過去の強い心理的な傷がその後も精神的障害をもたらすようになることを「精神分析入門」において発表しました。
その後、この言葉は精神的外傷を意味する言葉として使われるようになったと言われています。
過去の酷い出来事によって受けた心の傷つまりトラウマは、それ以降の心や行動
変えられるものと、変えられないもの
私たちの人生には、自分の努力次第で変えられるものと、いくら努力しても変えられないものがあります。
変えられないものに直面したとき、私たちはこの事実をどのように理解しどのように受け取ればよいのでしょうか?
一つ言えることは、
過去の出来事は変えられませんが、その受け取り方は変えられるということです。
他人の言動は変えられませんが、その受け取り方は変えられるということです。
「人生」について