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失恋の心理学-2
前回、失恋して情緒障害に陥り不適切な行動に出るのは、恋愛に関する考え方に柔軟性がなく理にかなっていないためであると述べました。
こうした柔軟性のない不合理な考え方をイラショナルビリーフと言います。そもそもイラショナルビリーフというものは、その内容に柔軟性がないため、一度破綻すると他にとるべき選択肢がなく、「抑うつ」や「怒り」といった不健康な感情に襲われ、不適切な行動に走る危険性があるのです。
このような悲劇的事態に陥ることを避けるためには物事をどのように考えたらよいのか、今回はこの点について考えてみたいと思います。
物事は柔軟に考えることによって行動の選択肢も増え、様々な事態に適切に対処できるようになります。
さらに、論理的現実的に考えることによって感情障害に陥ることなく、適切な行動をとることができるようになります。
こうした柔軟で理にかなった考え方をラショナルビリーフと言います。
失恋した時の柔軟で理にかなった心の整理の仕方について、一例を挙げてみましょう。
「私はあなたを愛している。できることならあなたも私を愛し続けてほしかった。しかし、あなたも人間だ。気持ちが変わることだってあるだろう。それはお互い生涯の相手として相応しくなかったということだろう。辛いけれどあなたの気持ちを尊重し、あなたの幸せを願うことにしよう」
といった具合になります。
なんだ、諦めろと言うことか!
と思われるかもしれませんが、相手の気持ちが自分から離れてしまった以上、相手の人格や考え方を尊重し、相手の幸せを願うのが、本当の愛ではないでしょうか?
このラショナルビリーフが情緒障害を引き起こさないのは、ビリーフの内容が柔軟で理にかなっているからです。
心の底から死ぬほど人を好きになったとき、果たしてこのような軽い表現で納得できるだろうかと疑問を持たれる方もおられると思います。
しかし、死ぬほど好きであればなおさら相手の幸せを考えるべきではないでしょうか?
心の底から本当に愛しているなら、相手の立場に立って相手の幸せを願うのが、本当の愛と言えるのではないでしょうか。
相手に恋い焦がれるという自分の強い思いを大切にしながらも、相手の幸せを心から願うという愛の気持ちを併せ持つ「恋愛」こそ、成熟した大人の「恋愛」ではないかと思うのです。
恋愛中の皆さん、自分の恋愛は恋に比重が傾き過ぎていないか、愛が不足していないか、たまにはチェックしながら相手との関係を大切に育んでいってください。
よろしければ、メールカウンセリングで詳しくお伝えします。
→ https://www.ningen-kankei.jp/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、お時間のある時に読んでいただけたら幸いです。
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