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怒りを上手にコントロールする方法


日々、私たちの心に生ずる数多くの感情の中に、「怒り」という扱いにくい感情があります。


世の中には、性格的に穏やかであまり怒らない人がいる一方、気が短くて些細なことでもすぐに切れてしまう人がいます。


この「怒り」という感情をどう理解し、これにどう対処していくか?


このような不健康な感情はできるだけ抑えるべきだという考え方もあれば、いかなる感情も心の中に抑圧することなくすべて表出した方が心の健康には良いという考え方もあります。


皆さんはどちらのタイプでしょうか?


まずは「怒りは抑圧すべき」という考え方について


この方法では、表面的に怒りは解消されたように見えますが、実は怒りはなくなることなく心の中に溜まり、火山のマグマのようにいつか爆発します。


一見穏やかな対処法に思えますが、実は怒りの抜本的な解決法にはなっていないのです。


次に、自分の気持ちに素直になって「怒りを自由に表出すべき」という考え方について


怒りをそのまま相手にぶつければ、人間関係は決して良いものにはならないでしょう。むしろ取り返しのつかない結果をもたらすことにもなりかねません。


激しい怒りが自分や周りの人たちにいかに多くの不幸をもたらすか、世の中の出来事を見ていれば誰でも分かることではないでしょうか。


私は「怒り」という感情は、誰にとっても好ましいものではなく、その行き着く先を考えると何としても避けた方がよいと思っています。


このように、怒りを抑圧する方法も自由に表出する方法も、私には好ましい方法とは思えないのです。


私は、むしろできるだけ「怒りを生じさせない方法」を考えるべきではないかと思っています。


同じように不快な出来事に出会ったとき、激怒する人もいればしない人もいます。なぜでしょうか?


それは、不快な出来事に対する受け取り方が違うからです。


私たちは不快な出来事に遭遇すると、どうしてもイラショナル(不合理)に物事を受け取る傾向があります。物事を不合理に受け取ると不健康な感情が生じます。「怒り」はその典型的な感情と言えます。


このようなときは無理に怒りを抑えたり、自然に任せて怒りを表出したりするのではなく、ラショナル(理性的)に出来事を受け取ることによってその怒りを低減し、効果的な人間関係を築いていくようにしたいものです。


そのようなことが本当にできるのか!?


と、お怒りになるかもしれません。


しかし、本当にできるのです。確かにこの話を聞いてすぐにできるとは申しませんが、正しい方法で努力することによって少しずつ確実にできるようになります。


次回は、その方法をご紹介したいと思います。


「人は物事によって悩むのではなく、その受け取り方によって悩むのである」(エピクテートス)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


次回も、お時間のある時に読んでいただけたら幸いです。


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