#恋愛
生きてるうちに、好きと言え
夜中のコンビニ、スウェットですっぴん眼鏡も慣れたものだ。
びゅーびゅーと吹く風が、火照りを冷ますから、子犬のように身を寄せ合って歩く。
冬は君の手をポケットにお招きできるからいい、とバンプが歌っていたな、と思い出しながら、彼のポケットに手を突っ込む。
あたたかいおでんと一年ぶりに再会して、彼は「柚子胡椒をつけるとうまいんだよ、しってる?」と笑う。
安い缶チューハイに、暖かい部屋で食べると最高なアイ
明日もきっと、明日を後悔するだけ
こんな時間にまといついて離れないのは、たいてい今日の後悔だ。
意味もなく暗くした部屋で一人、いつから嗜むようになったのかも分からない、透き通った琥珀色をただただ眺めている。
「カラン」
グラスの氷がかすかに揺れる。
何かを思い出したようにスマホの画面を見ると、いつもなら表示されているはずの通知が来ていないことだけが分かる。
「着いたよ」の一言を最後に、動く気配のないトーク。
無意識に「