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冷え症

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目指すところ、こだわるところ

目指すところ、こだわるところ

 療を施す側も受ける側も自然妊娠にこだわる人もいれば、授かりさえすればその過程は問わないというも人もいます。

過程と結果との間に関係がないのであれば、どちらがよくてどちらが悪いわけではないでしょう。しかし、こと妊娠に関してはそうともいえません。

授精は妊娠の一部であり、重要な過程の一つではありますが、それだけでは妊娠は成立しません。着床して初めて妊娠です。その後数ヵ月を経て出産に至ります。妊孕

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夏の病は冬に、冬の病は夏に治す

夏の病は冬に、冬の病は夏に治す

夏に発症しやすい病気、痛風。

その理由は、

①汗の量が増えて脱水状態から血液中の尿酸値が上がる

②ビールなどのアルコール類や清涼飲料水の摂取量が増える、など。

夏場は他の季節に比べて、40%も痛風発作が増えるんだそうです。

気をつけないといけませんね。

しかし、日ごろから尿酸値が高くなければ、少々ビールや清涼飲料水の摂取量が増えたからといって発作は起きません。

冬に多い病気、喘息、関

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効果を最大限に引き出す

効果を最大限に引き出す

本物の薬を飲んだ100人のグループAと、
偽薬を飲んだ100人のグループBとを比較し、
偽薬を飲んだ人は、100人のうち50人にしか効果が無く、
本物の薬を飲んだ人は、100人のうち60人に効果が有れば、
その薬は、プラシーボ以外の効果が認められた、ということになります。

グループAの効いた60人の効果が純粋に薬効によるものなのか、
これは本当のところはわかりません。グループAでは、本物の薬を飲

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気を通す、すなわち病気を治し、痛みから逃れるために必要な「2つ+3つ」のこと

気を通す、すなわち病気を治し、痛みから逃れるために必要な「2つ+3つ」のこと

「不通即痛、通即不痛」とは、

通らなければ痛み、通れば痛くない、という意味。

ここで通るものとは「気」です。

気は体中の経脈絡脈をめぐり、四肢五臓を滋養し、暑さ寒さ、ウィルスなどから身を守っています。

痛みとは体で起きている異常が表面化したものですから、痛みをなくすためには、痛みの大本をよくしなければなりません。

頭痛、腰痛、生理痛、胃痛、急性痛に慢性痛と様々な痛みがあります。どのような

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アレルギーに対する東洋医学的治療

アレルギーに対する東洋医学的治療

 パン、パスタ、うどん、ピザ、お好み焼き、だけでなく、カレーやシチューのルゥ、ギョーザやシュウマイの皮、洋菓子類(ケーキ、クッキー、ドーナツ)など、小麦や加工食品にも含まれるグルテン。

グルテンがなぜ体によくないのかといえば、グルテンは腸壁を傷つけるから。

東洋医学的臓腑でいえば、腸壁は「大腸」に、皮膚は「肺」に属し、大腸と肺は表裏の関係にあります。腸も皮膚も、体の表面を覆うように、体の外と内

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運動は日常

運動は日常

 健康のための3本柱が、運動、休養、栄養といわれます。

食・息・動・想の4本という考え方もあります。栄養のバランスなど毎日の食事に気を使って、運動が習慣になれば、呼吸は自然と深く、ゆっくりしたものとなり、想い(考え)も前向きになるでしょうから、3本でも4本でもどちらでもいいですね。

人体には400~600の筋肉があります(分類の仕方によって数が異なる)。このうちのどれもが日常の生活を送る上で必

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うつ病だけでない

うつ病だけでない

陰と陽のバランスが大事。

睡眠が陰、活動が陽。

夜が陰、昼が陽。

女が陰、男が陽。

昼にしっかりと活動するためには、夜にぐっすりと睡眠をとらなければならない。

女がいて、男がいるから、命をつないでいくことができます。

この世はすべて陰と陽。

必要な太陽光が足らなくなると病気になる確率が上がります。これはうつ病にだけいえることではありません。

太陽光が足らなければ、体内のビタミンDが

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気持ちいい

気持ちいい

猫を撫でると気持ちがいい。犬を撫でるのも気持ちいい。撫でられる方も気持ちよさそうです。東洋医学では、さわられて気持ちいいことを「喜按」といいます。喜按は治癒へ繋がっています。

こちらの手が直接触れるのは、猫や犬の体毛ですが、体毛を通して皮膚や筋肉の感触が伝わってきます、温かい。体毛を通して、皮膚や筋肉、さらには、内臓や血管などのエネルギーを感じるから、気持ちがいいんだと思います。気持ちよさそうな

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日光ライフ

日光ライフ

太陽光照射時間とお肌のお話。

ビタミンDの不足からくる骨粗しょう症を予防するには、体内においてビタミンDの生成を促す紫外線が必要です。それだけでなく、免疫、ホルモン、自律神経が本来もっている力を正常かつ活発に発揮するためには、紫外線を含む太陽光が不可欠です。日照時間の短い国の自殺率が高いのは有名な話。ガンや認知症との関係も指摘されています。私たち人間が健康に生きていくために太陽光線は無くてはなら

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冷え故の頭痛

冷え故の頭痛

鍼灸院で対応できる頭痛は、いわゆる片頭痛や緊張型頭痛で、これらを頭蓋外性頭痛といいます。

頭痛の99%は頭蓋外性頭痛ということですから、鍼灸は頭痛で苦しんでいるかなりの人の役に立てると思います。

かといって、頭蓋(頭蓋骨)の中で起きている頭蓋内頭痛(くも膜下出血や脳腫瘍など)もありますから「いつもと違う頭痛」と感じたら、即病院に行ってください。

鍼灸の対象となる片頭痛や緊張型頭痛であっても、

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頚凝り治療のカギとなる筋肉は?

頚凝り治療のカギとなる筋肉は?

身体全体をよくするための治療と、局所への治療の両方を行うことで効果が高ります。

例えば頚の凝り。

頚凝りの治療は、凝っている部分に鍼灸を行うのはもちろんのこと、疲労、冷え症、不眠症に目を向け、そこを改善していかなければなりません。

頚が凝ることの背景には、全身の疲労や、寝不足(不眠)などがあります。また頚肩が凝りやすい人は、冷え症であることがとても多い。

後頚部にはいくつのもの筋肉があり、

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うつ病と冷え症の関係5

うつ病と冷え症の関係5

ストレスによって自律神経は交感神経優位へと傾きます。このとき私たちの体は無意識のうちに臨戦態勢をとり、全身の筋トーヌス(緊張度)は亢進します。交感神経優位の状態が続けば、筋肉は緩む間がなく血管は収縮、血流は低下(一過性には血流促進)します。つまりストレスによって、肩は凝り、腰も痛くなり、冷え症は悪化し、妊娠もしづらくなります。

ストレスが掛かると、筋トーヌスの亢進にともない、心拍は強く速いものと

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うつ病と冷え症の関係3

うつ病と冷え症の関係3

心の病が身体の症状となって現れる心身症。

痛み止めを飲んでよくならない腰痛が、抗うつ薬で収(治)まれば、その腰痛はうつ病の症状としてのもの、と捉えることができます。程度の差こそあれ、このような人は非常に多いと考えられます。

副作用や、依存症のことを考えれば、薬を飲み続けるのは「正直、抵抗がある」と思うのは当然でしょう。

薬を飲んでいる間は症状が緩解するが薬を止めると悪化する、いつまで薬を飲ま

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うつ病と冷え症の関係

うつ病と冷え症の関係

「抗うつ薬を飲んでいる人がうつ病患者」と定義づければ、うつ病の患者は間違いなく増えている。しかしうつ病の患者が急増しているといわれる一方で、抗うつ薬を飲む人は増えているが、うつ病患者が増えているわけでない、飲む必要のない薬を飲んでしまっている人が急増しているだけという話もあります。

なぜうつ病になるのか?

体内の異物を除去するために起きる発熱や炎症と同じように、うつの状態になるのは、心身を守る

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