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そら
2023年3月16日 16:31
起き抜け朝の 目覚めの時に呆然とただ 影を見ていたあの人、そこに 今、そこに微睡む朝に 迷いの森へ瞼閉じれば 戻るのか夢に墜ちれば 会えるのか思考が巡り 意識は冴えた夢の残り香 探して迷う(イラスト ふうちゃんさん)
2023年3月20日 07:43
幾年月の 夜を越えサクラの蕾は 夜露に濡れた宵の艶やか 誘われて酔いの勢い 夜道を辿る詮なきことと 諭されて心鎮める 詩を詠む伸ばした指先 月は彼方に彷徨い歩く 道の先花冷え、震え 星は冴え逢えずばかりの 君を想った想いの丈は 何処へ届く情けなくとも 頬は濡れゆく
2023年3月14日 16:32
瞳を見つめ 唇揺れたうつむく間もなく 重ね合う躊躇い迷いは 何時のこと?昂ぶる心 抑えも効かず儀式の様に 繰り返す 想いの満ちた その先へ愛しさ優しさ 気持ち溢れた抱き締め合えば 吐息が漏れる切なさ募る 重ね合う交わり続く 想いを遂げる 二人の夜に 静かな時に星は秘かに 月を進めた
2023年3月10日 20:05
突然の不意打ちに、僕は意識を失いそうになった。「大丈夫かよ、お前。そういや大恋愛だったもんな。」宮本は8年ぶりに会ったボクを見て、心配そうに微笑んだ。「お前あれから引っ越して転職しちゃったし、全然連絡もよこさないからさ。お前の方が死んじゃったんじゃないのって、時々冗談いったりしてさ。」相変わらず屈託のない笑顔だった。爽やかな笑顔というのは年を取らないようだ。「で、本当なのか。それって
2023年3月11日 08:30
微かな記憶を思い起こす。そうだ、コンビニ。和美の家はコンビニの駐車場の近くだった。ボクはスマホの地図アプリを立ち上げて、市内のコンビニを探した。記憶とすり合わせて、それらしい数件を当たってみることにした。駐車場にバイクを止めて周囲を歩き回る。申し訳程度に店で缶コーヒーや水を買ってみたが、3件目にはもう買う物がなくなった。家並みも街並みもすっかり変わっている。ふと目が合った店のガラスに映ったのは
2023年3月12日 03:41
聡さん普段は聡だったけど、手紙だから聡さんにします。なんかかしこまっておかしいね。聡、元気にしてる?落ち込んでない?。さっさと立ち直ってくれたらいいのに。私は元気だよ。すっかり痩せちゃって、髪も抜けちゃって、お肌もボロボロで、もうおばあちゃんみたい。だから聡には会いたいけど、私のこと見て欲しくないかな。宮本君がね、こないだ面会に来てくれたんだ。亜紀も一緒だった。スゴく幸せそうで、私
2023年3月6日 10:24
遠くにありて 近くに想い季節過ぎたは 幾度目か別れの言葉 言えずの言葉心ざわめく 春の風情も無情も 無常の中に恋も想いも 同じ事抜け殻抱え 起き出せよ啓蟄の日に 空を見上げた【現代語訳】離れて遠くに行ってしまった貴方のことを今でも時々、すぐ隣にいるように思ったりもしますそんな風にして僕は何年の年月を過ごしてきたことでしょう。別れの際に言われた言葉、僕の言葉、そして
2023年3月4日 17:12
悲しいのだって 辛いのだって言わなくたって すぐ分かるココロはどこで 泣いてるの?悲しさ溢れた 二人の夜にきっと僕等は 歪なままでキミには好きな ヒトがいてボクとキミとは 惹かれてる物足りないのだって 好きなのだって 仕方ないよね 切ないだけでこうしてボクは 隣にいるからうつむく横顔 見つめるだけで大切なのは 自分だから動かないでって 怒るから泣きそうな目で 僕を見