中部一月(イツキ)

時には小説、時には遠距離恋愛の想いを綴ります。 趣味で小説書いています。ここでは短編小…

中部一月(イツキ)

時には小説、時には遠距離恋愛の想いを綴ります。 趣味で小説書いています。ここでは短編小説投稿。 エブリスタ▶︎ https://estar.jp/novels/26045151

マガジン

  • レオンファミリー

    • 8,043本

    共同マガジン|レオンファミリーの誕生日は2024年5月19日。 参加者は200名以上。 目的は愛を届けること。この一点。 トップの表示の文言やタイトル画面は変更しないでほしい。 変更された場合、予告なくマガジンから追放することがあるから注意。 詳しくはこちらから。 https://note.com/leon0812/n/ne50160a3b856?magazine_key=mfb3685bde725

  • 短編小説『綾の果てまで』

    短編小説です。 陽が沈む間近の海辺を歩いてる感覚になる関係の男女。 引き寄せ合うことも離れることもない距離感で、一度だけ交わった。多分。それも錯覚かもしれない。 歳を重ねるごとに不器用になる。 「もう少し一緒に…」と言えたら今は違う景色があったのかさえもう分からない。 この恋の果てなんて誰も知らない。知りたくない。

  • 遠距離恋愛のあれこれ

    遠距離でのすれ違い、喧嘩、別れの危機、色々あるけどそれ以上に彼との幸せな日々。二人の関係を培う大切な出来事たち。 そんなこんなをまとめています。 自分を見つめ直す用にね。

記事一覧

固定された記事

短編小説『青』

『今日、会社行きたくない』 今朝、電車の中で急に体が拒んだ。 人間関係は悪くないけど、時々しんどくなる。 ふと余裕がなくなる時がある。 上司には一言送って携帯を鞄…

短編小説『綾の果てまで』⑦

あの日から2ヶ月後、私はまた大阪の地にいた。 前と同じ出張がてらだけど。 今回も2泊3日。有給を使って一泊延ばしてもらった。 2ヶ月離れていただけなのに、見たことあ…

短編小説『綾の果てまで』⑥

あっという間の3日間。 私は今空港にいる。 あと30分もすれば保安検査場を通らないといけない。 彼は仕事終わりに来ると言っていた。 でもまだ連絡がない。 昨日はその…

短編小説『綾の果てまで』⑤

少し歩いて細い路地に入ると、お店が立ち並んでいた。 沢山の店からお好み焼きのソースの香ばしさが漂ってくる。 『俺がいつも大学の時に食べていたお好み焼き屋に行こう…

雷に救われた夜

昨日の夜の騒動から今晩が初めての通話。 少しだけ緊張した。 LINE来る間も不安がたくさん。 ブロックされてないかとか確認しちゃう。 通話の最初はお互いの間に何かがあ…

奥底の更に奥を吐き出すだけ

今日が半分終わった。 仕事中もずっと不安。 モヤモヤして全く落ち着かない。 昼休みのこの時間も投稿させて欲しい。 ほかのSNSで質問をしてみた。 その回答が素敵だった…

私の奥底を吐き出すだけ

また喧嘩した。 彼からしたら私は心地いい存在ではないかもしれない。 いつも言ってしまう。後の祭りに自己嫌悪。 どうしてそうなっちゃうんだろうって毎回毎回考える。 …

短編小説『綾の果てまで』④

何も考えずに道頓堀を出てずっと歩いていると落ち着きのある商店街が見えてきた。 「ここはどこになるの?」と聞くと、『心斎橋だよ』と返事が来た。 マップを見るとかな…

短編小説『綾の果てまで』③

道頓堀を進んでいくと、あらゆる所にたこ焼きのお店が並んでいた。 どのお店にも人集りが出来ていて、どこのたこ焼きを食べようか迷っていた。 「ねぇ、おすすめのお店っ…

短編小説『綾の果てまで』②

ちょっとはしゃぎすぎかなと鏡を見る。 久しぶりに髪も巻いて、ヘアも整えると気分が上がってきた。 部屋の鍵を閉めてホテルを出た。 一人で歩く大阪駅は思った以上に迷…

短編小説『綾の果てまで』①

『新郎新婦のご入場です』と、会場内がわぁっと輝き出す。 向日葵を散りばめているようなカクテルドレスを着た新婦からは幸せが滲み出ている。 その隣で、微笑んで新婦の…

PMS?感情が消えそう

小説でもなんでもないです。 こいつこんなこと思ってんだなくらいに、でも。 最近物事に対して無関心。 ストーリーもなにも思い浮かばない。 なぜか喜怒哀楽がなくなっ…

お酒一気に飲んで乱暴的に酔ってる

ちょっと心病んでました泣

人との信頼って長く続いてる関係こそ大切だと思うんだ。

有耶無耶にされたらそこで「あ、もういいや」ってなる私はおかしい?

短編小説『チョコクロワッサン』①

最近知ったお気に入りのパン屋さんがある。 今日が2回目の来店だけど。 男性の店主一人で営んでいるパン屋さん。 一番初めに食べたパンはアプリコットのサクサクパンだっ…

短編小説『青』

短編小説『青』

『今日、会社行きたくない』

今朝、電車の中で急に体が拒んだ。
人間関係は悪くないけど、時々しんどくなる。

ふと余裕がなくなる時がある。
上司には一言送って携帯を鞄に放り込む。

罪悪感はあったけど、
仕事するために生きてないから、今日は自分にとってのリフレッシュ休暇だと言い聞かす。

会社の最寄りで降りずに、
そのまま電車で過ごす。

30分もすれば海の見える駅に辿り着く。

今日は雲ひとつ

もっとみる
短編小説『綾の果てまで』⑦

短編小説『綾の果てまで』⑦

あの日から2ヶ月後、私はまた大阪の地にいた。

前と同じ出張がてらだけど。
今回も2泊3日。有給を使って一泊延ばしてもらった。

2ヶ月離れていただけなのに、見たことある景色に時間が経っていることを忘れてしまう。

恋人とはあれからぎくしゃくして、お互い核心を隠したままダラダラと付き合っている。
恋人は何も悪くはない。頼りにもなるし何かあれば引っ張ってくれる。
優柔不断で片付けが苦手な私を優しく受

もっとみる
短編小説『綾の果てまで』⑥

短編小説『綾の果てまで』⑥

あっという間の3日間。
私は今空港にいる。

あと30分もすれば保安検査場を通らないといけない。

彼は仕事終わりに来ると言っていた。
でもまだ連絡がない。

昨日はそのままホテルまで送ってもらって、彼は手を振り、背を向けて帰っていった。
何も誘う隙すら見せてくれなかった。

楽しかったありがとうと伝えた後、軽くやりとりをしてそのまま寝落ちした。

朝起きると、少しだけ見慣れた壁が広がっていて、彼

もっとみる
短編小説『綾の果てまで』⑤

短編小説『綾の果てまで』⑤

少し歩いて細い路地に入ると、お店が立ち並んでいた。
沢山の店からお好み焼きのソースの香ばしさが漂ってくる。

『俺がいつも大学の時に食べていたお好み焼き屋に行こう』と彼に着いていくと、赤い暖簾が目立つ建物が見えた。

店内に入ると、壁に色んな落書きが描かれたメモ帳がビッシリと貼られていた。私たちは目の前で焼いてくれるカウンター席に案内された。

「何かおすすめある?」と聞くと、『モダン焼きが美味し

もっとみる
雷に救われた夜

雷に救われた夜

昨日の夜の騒動から今晩が初めての通話。
少しだけ緊張した。

LINE来る間も不安がたくさん。
ブロックされてないかとか確認しちゃう。

通話の最初はお互いの間に何かがあった。
恐る恐る言葉を交わす。

通話越しに雷が聞こえる。
「雷やばいわ」から始まって、ゲリラ豪雨だと知る。
「音聞こえるよ、かなり鳴ってるね」って少しずつ会話の間が軽くなってきた。

まだ私の中では緊張でドキドキ。

ひっそり澄

もっとみる
奥底の更に奥を吐き出すだけ

奥底の更に奥を吐き出すだけ

今日が半分終わった。
仕事中もずっと不安。

モヤモヤして全く落ち着かない。
昼休みのこの時間も投稿させて欲しい。

ほかのSNSで質問をしてみた。
その回答が素敵だったので共有する。
というか、自分が目に入りやすいところに書き残したいだけだけど。

あなたは、9割満たされていても、1割の足りない部分の方に「わざわざ」心を向けるタイプ。

その1割(僅か)をいじくっているうちに、9割満たされている

もっとみる
私の奥底を吐き出すだけ

私の奥底を吐き出すだけ

また喧嘩した。
彼からしたら私は心地いい存在ではないかもしれない。

いつも言ってしまう。後の祭りに自己嫌悪。
どうしてそうなっちゃうんだろうって毎回毎回考える。

私の中の本質的なものが顔を出してくる。
決して浮気をしているとかそういうのを疑っているわけじゃない。

いつも安心させてくれるしたくさんの愛をもらってる。
彼にも私と付き合って楽しんでもらいたい。

どうしたら彼が楽しんでくれるか、ど

もっとみる
短編小説『綾の果てまで』④

短編小説『綾の果てまで』④

何も考えずに道頓堀を出てずっと歩いていると落ち着きのある商店街が見えてきた。

「ここはどこになるの?」と聞くと、『心斎橋だよ』と返事が来た。

マップを見るとかなりの距離を歩いていることを知る。
時間の制限もないから、帰りのことを気にしなくてもいいのが旅行の醍醐味だ。

『あ、結構な距離歩いているけど足痛くなってない?俺歩くの苦じゃないし、この距離くらい平気だから気が付かなかったけど』

「うう

もっとみる
短編小説『綾の果てまで』③

短編小説『綾の果てまで』③

道頓堀を進んでいくと、あらゆる所にたこ焼きのお店が並んでいた。

どのお店にも人集りが出来ていて、どこのたこ焼きを食べようか迷っていた。

「ねぇ、おすすめのお店ってある?」と彼の顔を見ると、じゃあ最初は王道を味わえるお店に行こうと提案してくれた。

そのお店の前に着くと、周りのお店よりも行列が出来ていた。

最後尾に2人揃って並ぶ。
20分くらいは待つことになりそうだ。

『まさか大阪で一緒にた

もっとみる
短編小説『綾の果てまで』②

短編小説『綾の果てまで』②

ちょっとはしゃぎすぎかなと鏡を見る。

久しぶりに髪も巻いて、ヘアも整えると気分が上がってきた。

部屋の鍵を閉めてホテルを出た。

一人で歩く大阪駅は思った以上に迷子になって、マップを開いてもよく分からない。

迷子だと男に告げると、『うめきた公園にきて』と返事が来た。
大きな緑のクマが目印らしい。クマが見えたら電話して欲しいと。

経路を変えると遠くから緑の物体が見えてきた。
近づくとクマが座

もっとみる
短編小説『綾の果てまで』①

短編小説『綾の果てまで』①

『新郎新婦のご入場です』と、会場内がわぁっと輝き出す。

向日葵を散りばめているようなカクテルドレスを着た新婦からは幸せが滲み出ている。

その隣で、微笑んで新婦の腰に手を当てる新郎もどこか恥ずかしさが出ている。

この男に会うのは今日で3回目。
新婦のことは初めて見ることになる。

いや、写真で1度は見たけど髪が長いな、としか印象がなくて顔なんてちっとも覚えていない。

嫌がらせで真っ白なドレス

もっとみる
PMS?感情が消えそう

PMS?感情が消えそう

小説でもなんでもないです。

こいつこんなこと思ってんだなくらいに、でも。

最近物事に対して無関心。
ストーリーもなにも思い浮かばない。

なぜか喜怒哀楽がなくなった。

女性なら分かるかもだけど、生理前のあの時期って嫌じゃない?そう、PMS。

毎月苦しくなるね。
でも20代前半は感情の起伏が激しくて、いつも突然怒ったり泣いたりの繰り返し。

少しのことでも過敏になって、自己嫌悪。
存在意義が

もっとみる

お酒一気に飲んで乱暴的に酔ってる

ちょっと心病んでました泣

人との信頼って長く続いてる関係こそ大切だと思うんだ。

有耶無耶にされたらそこで「あ、もういいや」ってなる私はおかしい?

短編小説『チョコクロワッサン』①

短編小説『チョコクロワッサン』①

最近知ったお気に入りのパン屋さんがある。
今日が2回目の来店だけど。

男性の店主一人で営んでいるパン屋さん。
一番初めに食べたパンはアプリコットのサクサクパンだった。

あの夜にSNSを調べても、確かに公式アカウントが見当たらない。
タグ付けされた投稿はちらほら見かけるのに。

今日は休日。
散歩を楽しみながらパン屋さんを目指す。

店名は確か『パン工房ルシュ』

あ、見えてきた。
赤い看板が聳

もっとみる