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《5/19東京WS予告 アイルランド音楽講座》
今月19日(日)東京人形町のOde Inc.にて3時間のアイルランド音楽講座を開催します。この記事はその内容を紹介するものですが、講座に参加できない方にもきっと興味を持っていただける内容になっています。このnoteは講座終了と同時に非公開にしますので、ぜひ最後までお読みください。
どうグルーヴするか、それが問題だ。先日公開したnote「アイルランド音楽のグルーヴ講座」は、多くの方にお読みいただき
笛の短期集中レッスンの師匠募集
笛奏者のhataoと申します。私はアイルランド伝統音楽のフルート、ティンホイッスルを25年演奏しており、レッスンや演奏活動をしております。この度、ライフワークである「笛の世界」を深めるための1週間短期集中レッスンのお稽古をつけていただく師匠を募集します。予算は5日間で11万円(税込、謝礼額応相談)+スタジオ代金実費です。
習いたい笛のジャンル
バーンスリー / インド古典音楽
ケーナ / アン
伝統音楽における装飾音の3つの機能
伝統音楽を聴くと惹きつけられるのは、その華やかで多彩な装飾音でしょう。装飾音について語る前に、その言葉の意味について知っておく必要があります。装飾の意味は、文字通り「飾る」ことです。ヨーロッパの古い建築を想像してみてください。たとえば古い石造りの建物があります。その柱や壁には、美しい彫刻や塗装が施されていることでしょう。柱や壁の役割は、建物を構造的に支えることです。その機能に、彫刻や塗装という異
もっとみるヨーロッパ伝統音楽の特徴
ヨーロッパ各地の伝統音楽を俯瞰すると、楽器やダンスの種類、レパートリーや音楽の社会的な在り方など多くの要素がそれぞれ異なりますが、一方で共通する特徴を多く見出すことができます。
(1) 伝承
伝統音楽の最も重要な性質は、人から人へと伝承されることによって、空間的・時間的に広がってゆくことです。それは過去に誰かが作った旋律が、その地域の誰もが知る曲になり、それが何十年もの時を経て伝わるということを
Blow the timber vol.前文
※この度出版する楽譜集の前文原稿です。
シンプル・システム・フルート、いわゆる「アイリッシュ・フルート」は、今やアイルランド音楽の枠組みを超えて世界中の伝統音楽で演奏されています。この楽器の音色に魅了された私は、20年にわたり世界各地の伝統音楽へ広がってゆく様子を追いかけ続けてきました。
シンプル・システム・フルートの魅力とは、モダン・フルートに比べて演奏スタイルの自由度が高く、伝統音楽の
生き方を変えてみる(かも)
※今までの「音楽家とお金」の流れとは違う、ただの日記です。
最近アタマの中でもやもやとしていた感情が、先日の森山直太朗さんのコンサートを見たことがきっかけで、はっきりと自覚できるようになったので、ちょっと人生相談に乗ってください。
あなたは今は自分の人生に満足ですか?
あと数十年の人生が続くとして、その延長線上に何が見えますか? そんな話です。
今の自分の状況を手短に話すと、僕は今40歳、日
プロ・ミュージシャンですか?
僕は大学生のころからお金をもらって演奏していたのですが、当時は自分のことをプロ・ミュージシャンと言ってもいいのか、とても気にしていました。
「プロ・ミュージシャンは何をもってプロと言っているのだろう?」と、その定義をあれこれと考えていたことがあります。
音楽で稼いでいる皆さんはプロとしての自覚はありますか?
お金が貰えられればプロなのか
学生のころ、ただ好きで笛を吹いていました。それでお金
音楽家志望、アルバイトする?しない?問題
前回のブログで、アルバイトをするのが恥ずかしくて表には公表していなかったということを書きました。今回は音楽家のアルバイトは恥ずかしいのか? について書きます。
僕自身の経験では、音楽家うんぬん以前に大学を出てフリーターであることが恥ずかしかったのですが、半人前ながら音楽家としてのプライドがあったこともあります。舞台の上では生活臭を思い出したくなかったのです。
そんな思いがあるので、今でも僕は舞
バンドの負の側面を語るよ
音楽家にはソリスト志向の人と、バンド志向の人がいます。歌手であればソリスト志向になりますし、ベースやドラムやパーカッションだとバンド志向になるというように担当パートとの関わりや、社交的かどうかといった性格も関係していると思います。バンドの良いところはたくさんありますが、今回はバンドの負の側面について語ります。僕がいくつかのバンドを経て感じたのは、以下です。
ほかの活動が難しい
バンドを最優先にす
初めて音楽でお金をもらったときのこと
多くのプロミュージシャンと違って、僕が音楽を始めたのは大人になってからです。
地方から大学に進学したのですが、入学したての4月に同じ学部で出会った友人が民族音楽と楽器が好きで、彼にCDや楽器をたくさん借りて、楽器で遊んでいるうちに音楽にのめりこんでしまいました。僕は言語学コースに在籍していたので、彼に出会わなければ今ごろ英語か何かの語学教師になっていたと思います。出会いとは怖いものです。彼も今は
プロローグ 好きな音楽をして生活する
初めまして、フルートを吹いていますhataoです。
僕はこれまで約20年間、音楽をしながら生きてきました。それを聞いて音楽家でない人は「音楽で生活するなんて、すごいね!」「好きなことで暮らせていいね」「音楽で、ちゃんと稼げているの?」など、いろいろと思うかもしれませんし、同業者の音楽家なら「どうやって、どのくらい稼いでいるの?」とか「どんな活動をしているの?」と思うかもしれません。
自己紹介