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父ちゃんの随想録

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生活、気づき、思索、モノローグ、ダイアローグ、物語、批評、哲学、徒然なるままのみならず、少し突っ込んで考えます。
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#社会

私的に2022年をふりかえり、居場所について考えてみる

私的に2022年をふりかえり、居場所について考えてみる

居ることとは何か

考えてみると、今年は居場所についてずっと考えた一年だった。そのきっかけとなったのは、「居るのはつらいよ ケアとセラピーの覚書」(東畑開人著)という本だ。これまで、ぼくは、居場所とは何か、ということについて全く考えてこなかったわけではない。例えば、学校で子どもと楽しく過ごした教室や同僚とコーヒーを飲みおしゃべりする職員室、ゆっくり過ごすことができる我が家など、居心地のいい場所=居

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察する(子どもの気持ちを)

察する(子どもの気持ちを)

気持ちを察して欲しいよく女の人が口にする言葉だ。私たち男はあまりそんなことを考えないばかりに、直接的にきいたり、聞かずに行動したり、何も言われないからやらなかったりすることで、投げかけられる。女性はなぜ、この言葉を口にするのだろう。

女の発達心理学小さい子どもを見ていると、言語能力が男と女で明らかに違う。理由はよく分からないが、これは子育てや教育の現場にいたことがある人はよく経験することだ。女の

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公教育と社会

公教育と社会

公教育と社会の関係私たち教員は、どれくらいこの関係を意識して教育に携わっているのだろう。改めて、教育は次の社会を創る人を育てるものであるという視点でみると、私たち教員の仕事はとても魅力的な筈である。

発達段階というミクロな視点まず、子供の世界を知るために、子どもの発達を理解することはとても大切である。特に幼稚園や小学校の先生は顕著であると思う。ヴィゴツキーの発達の最近接領域理論からもわかるように

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