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ノンフィクション形式!バカが勉強しないで東大合格するまで。資格試験にも!~すごい勉強法(1)今まで誰も書かなかった超画期的な学び方

無料部分超長めです。
第二章の途中まで、無料で読めます。
あらゆる試験に対応しています。
ストーリーが始まるのは、第一章からです。
なので、第一章から読んでも構いません。

本記事は、Kindle出版を意図して、2022年12月17日に自室にて、書きあげたものです。もちろん、noteの有料記事にするにあたって、訂正した箇所はあります。
あと、現役東大受験生だった、Aさんに聴いて、知識をアップデートしています。
Kindle出版は、若干、敷居が高いので、まずは、note有料記事として世に出し、反応をみることにしました。
有料部分を、引用・要約して、外部に公開するのは、やめてください。(結果として、購入したアナタが損をすることになるでしょう。)
ちなみに、この記事は無料部分も含めて、43849文字もあります。
ただ、目次で、章ごとにジャンプできますから、途中で中断しても、比較的、ラクに読めると思います。
お時間のあるときにでも、購入して読んで、ご自分を向上させ、役立てるとともに、楽しんでいただければ、これほどの幸せはありません。

(有料部分のサンプル)

ここまで文章を読んでもらってきた知り合いに、「結局、地頭がいいから、東大に合格したんじゃないの?」と言われてしまったので、スッキリ、クッキリ、シッカリと、反論しておこう。
実は、ボクとしては、「本書の方法論に再現性がない」と言われるのが、1番イヤなんだよね。
だから、地頭の話をされるのは、「ウムムムムッ?」となる程、不本意なのだ。
本書で1番伝えたいことは、次の3点だ。
(中略)
これら3つは、才能ではなく、後天的に得られるものなので、日頃の心がけで、訓練することができるし、常に訓練すれば、きっとできるようになる。
実は、東大二次試験や、共通テストのように、「知識量」ではなく「思考力」を問うタイプの試験問題は、この3つだけで必ずできるようになる。
というか、この3つはボク的には、必ず必要になる。
(これを読ませたら、さっきの方も、「再現性があるね!」と納得してくれた。)

本書第五章より

はじめに

1.はじめに

「東大に合格したら、どう思いますか?しかも勉強せずに!」

「資格試験に合格したら、どう思いますか?しかも勉強せずに!」

一旦、読むのをやめて、よく考えてみてほしい・・・。

・・・本記事は、実益の書であると同時に、一般読者が読んでも面白いものを、と思って書いた。

だから、本記事は、ボクの自分史を、ストーリー仕立てで書いた(第一章より)。だってストーリーの方が面白いし楽しいでしょ?

ところで、昨今は、入試改革が濫発され、大学受験は混迷の時代に突入していると言わざるを得ない。

ボクが東大に受かったのは、だいぶ昔のことなので、この手の記事を出すのはどうかなぁ?という、ためらいもあった。

しかし、こういう混迷の時代だからこそ、ボクの頃から普遍的に通じる受験勉強法が世に示せるのではないかと、考えたのである。

2.思考力をつける勉強法を学ぼう!

ボクは「思考力を重視する東大入試」に受かるために、徹底的に「思考力」を鍛える勉強法をとった。

今は共通テストの時代になり、一次試験も「知識量」よりも「思考力」を問うてくる内容になった。

だから、「思考力」重視の問題が、東大以外にも段々と広がっていっている。

ボクの勉強法は、まさに「知識量」よりも「思考力」を鍛える方法なので、この今の傾向に、バッチリと対応している。

ボクの方法論は、第五章で詳述するが、十分に再現性のある方法論である。
誰でも、ボクの言う通りに鍛えれば、ボクのように、東大に受かるための「地頭力」を、後天的に向上させることができるのだ。

ちなみに、ボクが本書で書く方法論は、そのまま、資格試験にも対応可能だ。実際、ほぼ全く同じ「思考・マインド」で、ボクは、東大在学中に、旧制度司法試験に合格している。

アナタに、少しでも構わない、少しでも手助けがしたい・・・。
そういう思いで、本書は書かれた。アナタが本書を楽しみながら読み進め、試験合格を勝ち取られることを、切に願う。

プロローグ

1.高2まで劣等生だったボクが、東大文1に受かる「すごい勉強法」!

(1)東大入試に関する噂

本書では、東大に特化した勉強法を語ると同時に、たいした対策も立てずに、ハイレベルと一般に言われている、私立大学にも合格する、すごい勉強法をお教えする。

「東大数学では、ロジックを書かないと0点」
「英文和訳では、直訳だと0点」

・・・など、少なくとも、ボクの東大受験当時では、普通の常識は通用しないという噂だった。
たとえ東大模試では点数がとれたとしても、である。

単なる噂かもしれないが、ボクは、それらが正しいとの仮説を立てて、試験本番にのぞみ、そして合格した。
だから、アナタも、単なる噂とは一蹴しがたいのではないか?、と思っている。

(2)東大文1一極集中だけど・・・

ボクは、バカなので、高2まで劣等生だった。
だから、受験対策は、「東大文1」一本に絞った。つまり、一点集中で突破しようと思ったのだ。

だが、特に何も対策せずに、慶応大学商学部と中央大学法学部にも合格した。
(他に受けたのは、早大政経、慶応経済だけ。さすがに、これらのレベルになると、何も対策しないと受からなかった。)

まあ、東大一極集中の勉強の、「副産物」みたいなものだったのである。

だから、この勉強法は、そのレベルの大学にも、余裕で、合格してしまうほどの、「すごい勉強法」なのだ。
だから「東大なんて・・・」って思っている人にも、ものすごく役に立つと思う。

あと、ボクは、この「すごい勉強法」を使って東大在学中に旧制度司法試験にも合格している。
だから、この「すごい勉強法」は、資格試験にも有効である。

(3)ガリ勉タイプではなかった

ボクは、俗に言う、ガリ勉タイプではなかった。

たとえば、両親から「勉強しろ!」と言われた反発から「絶対に、勉強しないで、東大文1に受かってやる!」と心に誓ったくらいだ。

2.一浪のとき、世界史を捨てて地理へコンバート!

(1)世界史から地理へ

一浪した。さすがに、現役では受からなかった。
実は、世界史が、致命的なレベルのボトルネック(全体の能力・成果に影響する、問題となる要因のこと)だったのだ。

世界史は、東大模試でも、一桁台の点数を量産していた問題科目だった。

そこで、東大不合格後、母校の職員室に行ったのだ。

それは、世界史を捨てて、地理へコンバートするというアイデアに対する、先生方の意見が聴きたかったからだ。

先生方は、こぞって「そんなことが可能なのか?一年以上やってきた世界史を捨てるのか?地理を初めから、勉強するのか?」と否定的な意見ばかりだった。

10人は下らない数の先生に聞いたのだが、皆さん同意見。

しかし、地理の恩師だけは「ぜひ、やりなさい」と言って、なんと、帝国書院の教科書と地図帳を、無料で、プレゼントしてくれたのだった。

(2)実は勝算があった

実は、ボクには勝算があった。
東大の過去問の地理をみたら、特に勉強しなくても、昨年の最後の大問など、答えられた問題があったからだ。
ボクの頃は、あまり知識が要求されなかったんだよね。
常識(と理論)さえあれば、対応可能だったのだ。

※東大のアドミッション・ポリシーの「入学試験の基本方針」には、
「第三に、知識を詰めこむことよりも、持っている知識を関連づけて解を解く能力の高さを重視します。」とある。
 まさに、ボクの持っている「常識」=「持っている知識」を関連づけて解を解く能力の高さが求められていることがわかるだろう。東大は、知識の詰めこみはハッキリと「解を解く能力の高さ」より重視していないと、アドミッションポリシーに書いてあるのである。だから、ボクの方法論は、今の東大入試でも、応用できる考え方なのだ。
この「第三に」以下のところは、別に地理に限らない。「入学試験の基本方針」とあるのだから、全ての科目に通じることなのだ。
ボクの知り合いの今の受験生にも、ボクが口を酸っぱくして、「「暗記」じゃなくて、「考える力」を東大は評価するんだよ!」、と言っているのに、全然聞かないから、ずっと東大模試でE判定の人がいる。
彼と同じ考え方の人は、心を改めてほしいものである。

東大地理は、暗記が超苦手なボクには、ものすごく適性のある科目だったのだ。

(今は、東大は、二次試験でも共通テストでも、社会2科目だ。
しかし、ボクの頃は二次試験だけ2科目だった。
だから、一次試験は現役時と同じ日本史だけだった。
一次試験まで、地理を対策する必要が、なかったのである。)

結果的には、浪人時の夏の東大模試では、地理の成績優秀者リストに名前がのった。

(当時は、科目ごとに、成績優秀者リストが配布されたんだよね。
今の模試では、やってないと今の受験生に聞いて、驚いたけど。
でもまあ、個人情報保護の観点からは、しょうがないよね。)

3.過去問研究と「戦略」を立てること!

まあ、今は、東大地理もだいぶ難しくなっているので、通用しない方法なのかもしれない。

しかし、ここで本当にアナタに伝えたいことは、「受験対策する前に、過去問を研究せよ」「「戦略」を立てよ」という教えなのである。

もし、過去問研究をしていなかったならば、東大地理に適性があることもわからなかったし、そもそも、受験対策前に、過去問研究をしなければ、勉強のゴールがみつからないよね?。

ゴールを知って、自分に足りないものをみつけ、その不足分を埋めるには、どういった勉強法をすべきなのか?という「戦略」を立てることこそが、一番、重要なのだ。

「本番直前の力試しに」と思って、過去問を見るのを、とっておくのは、下の下の下の下策、とても最悪の方法なのだ。

(・・・と言っても、今では受験界では、常識なんだろうが、念の為!)

ただし、入試改革が続いている昨今は、予想問題集系に頼ることも、当然かもしれない。

4.楽しい「お受験の旅」に出かけよう!

繰り返しになるが、ボクの勉強法は、頭のよくないボクが、東大文1に受かるとともに、一般にハイレベルだと言われている私立大学にも、特に対策も立てずに、しかも、勉強せずに合格するという、すごい勉強法なのだ。

皆さん、この勉強法を

「自分なりにアレンジ」

(これが、本書の利用にあたっての「最重要ポイント」!!)

・・・して、絶対に合格を勝ち取ってね。約束だよ!

ボクにとっては、東大受験は、最高にエキサイティングなゲームだった。

楽しみながら勉強することは、イヤイヤ勉強するよりも、記憶に良いというエビデンス(科学的根拠)もある。

だから、アナタもゲームだと思って、楽しく勉強してね!

それでは、皆さんと一緒に、お受験の旅に出かけよう!

第一章 高2最後の春休み

1.東大受験はゲームだ!

(1)ゲーセン少年だったボク

ボクは小学生の頃から、ゲームセンターに通い、主にシューティングゲームばかりやっていた。

中学高校時代は、ゲーセン仲間ができて、週に二回はゲーセンに通った。

ボクの仲間達は、ボクも含めて、皆、シューティングゲームが得意で、ボクらがプレイすると、そのあまりの華麗なプレイに、人垣ができることも、稀ではなかった。

それくらい、ボクの生活にはゲームはなくてはならないものだった。

(2)発想の大転換

そんなボクが、丁度、高2の最後の春休み頃に、思いついたのが、「東大受験はゲームだ!」という、発想の転換だった。

ボクの生活には、先程も書いたように、ゲームはなくてはならないものだった。そのボクが、「東大受験はゲームだ!」と言い切ったのである。

このときから、ボクにとって、東大受験は「単なる遊び」を超えて、「趣味とか至高の楽しみ」に変化したのである。

これは、本当に、発想の大転換だった。だって、「東大に、いかに、勉強しないで合格するか?」なんて、本当に最高にワクワクするゲームではないか!。

(3)ひたすら沈思黙考

ボクは、勉強しないでひたすら沈思黙考した。

まずは、基礎学力をつけねばならない。
ボクのその頃の学校の成績は、下から、3分の1〜4分の1あたりをウロウロしていた。

とてもじゃないが、東大に受かる成績ではない。

特に、ボクは、小学生の頃から「弁護士」になりたかったから、東大文1の一択だったのだ。

今の学力では、到底合格できない。

「なんとかしなければ・・・」

ボクは、ひたすら沈思黙考した。

勉強しないで、「東大に受かる「戦略」」を真剣に考え抜いたのである。

両親は、勉強しないボクに、完全に呆れていて、諦めている。
しかし、ボクは、真剣に、合格のことを考えていたのだ。

この沈思黙考は、受験時代を通して、よくやって、楽しんでいた。

やはり勉強よりも「戦略」、つまり「今の自分に何が足りなくて、それを埋めるにはどうすればいいか?何かウラ技はないか?」、を練る時間の方が、ずっと楽しい。

ボクは、実際に勉強する時間より、この沈思黙考の時間の方が長かったのかもしれないな。

ポイント1 東大受験はゲームだ!最高のエンターテイメントだ!と思うこと。
ポイント2 「戦略」について、ひたすら沈思黙考すること。

2.ある日、新宿三省堂書店に行ってみた

(1)本は人生を変える

そんなある日、なぜか、新宿三省堂書店に足を運んだ。

その頃のボクが、新宿の本屋さんに行くのは、わりと普通のことだったと、記憶している。

そこで、ボクは、ある本と運命的な出会いをするのである。
後にボクは、こう思う。「もしこの本に出会っていなければ、ボクの人生は、どうなっていたのだろうかと・・・」
それくらい、この本との出会いは、運命的な出会いだったのだ。

それは、内容的には「受験参考書を紹介する本」だった。
名前は忘れたし、今はたぶん絶版になっている上、情報が古すぎて使えないだろうから、名前なんて覚えていても意味はないだろう。

しかし、この出会いが、ボクの人生に大いなる光を与えてくれた、まさに「神の降臨」だったのだ!

ポイント3 合格体験記の類は、難しい本ばかり紹介されていることが多いのでオススメしない。
「超」入門書レベルを紹介してくれる本が望ましい。
でもまあ、インターネットが普及した現在、もうこういう本は無いかもしれない。GoogleやYouTubeやAmazonなどを駆使して、特に「超」入門書レベルの本を探して欲しい。
(ボクが少し調べて、気に入ったのが、武田塾。
授業をしない塾で有名だ。
ボクの頃に武田塾があったら、自分で戦略を考える大きな助けになっただろう。
ここの出しているアプリ「ルートタケダ」や、サイト「逆転合格.com」で、参考書を調べるのも手だと思った。
ただ、武田塾自体は値段が高いらしいので、実際に行くのならば、お金と相談になるよね?)

(2)立ち読みの鬼になる

ボクは、この本を書棚から取り出し、とにかく、紹介されている本を探しては、片っ端から読みあさった。
自分にあう本か、自分が本当に読みたい本か、吟味するために、しっかり時間をかけて調べた。

もう本当に、時間を忘れ、本当に何時間も、本屋で立ち読みしまくったのである。

その日は、ボクにとって「大いなる日・神が降臨した日」だった。

だって、その後の人生を、たった1日で、天地がひっくり返るくらいに、めちゃくちゃ大きく、変えたんだよ?

ポイント4 受験参考書は、安易に決めてはだめだ。十分に、実際に読んで、調べて、自分にあう珠玉の何冊かを探そう。
読まないでのネット注文は、地方在住者以外は絶対にやめよう。

実はその頃にはもう、東大過去問で、青本に載っているものは、全ての年代のものを、わからないなりに、家庭教師と一緒に見ていた。

(ボクは、過去問集は、赤本よりも、青本派だった。だって、天下の駿台だけに、解答例のクオリティが赤本よりずっと高いんだもん。
ただ、今の赤本には、27年分入っているものもあるし、昔よりは解答例のクオリティが高いらしいので、ボクが今の受験生だったら赤本かな?でも、青本も25年分の出してるしな・・・)

だから、自分に足りないものは、わかっていたつもりだ。

ポイント5 赤本・青本は、全てを始める前に、わからないなりに研究すべし。

だから、自分に足りないものを、ゴール(入試問題)から、逆算して、自分に必要な本を探せた。

特に、「超」入門書レベルの参考書は、すごかった。

ハイレベルな大学を目指す人は、変なプライドをもって、「超」入門書レベルの参考書をバカにして読まない傾向があるかもしれないが、そんなプライドは捨ててしまえ!。

何事も、土台がしっかりしていないと、その上に何を建ててもダメ。
高いビルを建てようとしたら、思いっきり倒れてしまう・・・。

ポイント6 ゴール(入試問題)から逆算して、スタートを決める(自分に必要な本を探す)・・・ボクは、これを「帰納的勉強法」と呼んでいる。
ポイント7 ハイレベルな大学を目指す人ほど、軽視しがちだが、「超」入門書レベルの参考書を改めて読んでほしい。
変なプライドは捨てること。

そして、ボクは、選んだ珠玉の参考書たちを、ドサッとレジに置き、会計を済ませて、帰宅したのである。
(もうだいぶ、夜遅かったのではないか?)

3. 二週間、自室にこもる

(1)「勉強じゃない」勉強をする!

その翌日から、ボクは、買ってきた参考書を片っ端から読んでいった。

自室に二週間こもって、風呂にも入らなかった。
食事とトイレ、そして睡眠のとき以外は、ずーっと勉強だ。

確かに勉強だ。しかし、自分では、勉強とは、なぜか、感じなかった。
自分が心から読みたい本を買ってきて、読んでいるだけなのだ。
これは、全然勉強じゃない。
楽しい。

心理学者ミハイ・チクセントミハイのいう「フロー状態」(わかりやすく言えば「没頭する」みたいなこと)に完全に入りきっていた。

だから、効率がとても良かったのだろうか?と後から思えば、考えることもできる。

ポイント7 自分が心から読みたい本を読んでいるときは、フロー状態に入り、効率がとてもアップする。
ポイント8 「勉強しないで合格する」といっても、やはり、最低限の勉強は、必要だ。
・・・といっても、ボクにとっては、それは、勉強ではなかったんだが・・・。

(2)全ての科目を国語で解く!

特に、この二週間で思いついた「戦略」・・・ボクにとっては、大きなブレイクスルー(障壁を突破する)になるのだが、それは「全ての科目を国語で解く!」というものだった。

ボクの選んだ英語の「超」入門書に、「受験英語は日本語で解け」という考え方を示唆するものがあったのが、きっかけなのだが。

その後、ボクは、大幅に全ての科目をかなりレベルアップすることに成功するのだが、その大前提となるのが、この「全ての科目を国語で解く!」という「戦略」だったのだ。

ボクは、剣道部に入っていたが、図書部にも入っていて、中学生の頃から、週に一回は、図書館に入りびたって、日本の本や、右ページにに漢文、左ページに和訳みたいな、中国の思想書や、歴史書を主に読んでいた。
昼休みも主に図書館だった。
だから、国語は得意だった。

※東大のアドミッション・ポリシーの「高等学校までの学習で身につけてほしいこと」の【国語】のところに、
「(中略)出題に当たっては、基本的な知識の習得は要求するものの、それは高等学校までの教育課程の範囲を出るものではなく、むしろ、それ以上に、自らの体験に基づいた主体的な国語の運用能力を重視します。」とある
そうなんだよ。「自らの体験」が重視されている。たぶん、日頃「読書」していない者は、東大の国語に太刀打ちできないのだ。だから、ボクが図書館が好きだったことは、東大の求める今の学生像にも、マッチしていたのである。(追記)当時の家庭教師に、勝負できる科目は2つぐらい持っておけと言われていた。要するに、模試の成績優秀者リストに、常にランクインする科目を、2つぐらい持っておけ、ということである。今は、成績優秀者リストは配布されなくなったと聞くが、「たとえ」としてわかりやすいと思って、あえて書かしてもらった。

当時のボクは、西洋かぶれなやつに対する反発心から、日本や、東洋の本を重視して読んでいた。
(まあ、今は、西洋の本も、もっと読んでいれば良かった、と後悔してるけど・・・)

だから、国語はできても、英語はダメ、みたいな傾向があった。

あと、数学なんだが、実は現代文と、モロ親和性があることも発見した。つまり、ロジックという点である。

というわけで、全ての科目を国語で解くという戦略で、「なーんだ!全部の教科、国語じゃん!」ってなって、だいぶ思考が単純化できた。

何度も言うが、これが、ボクにとっては、本当にブレイクスルーになったのだった。

ポイント9 主に読書家で、国語が得意な人、限定だが「全ての科目を国語で解く」という戦略をとれ。

こうして、怒涛の二週間が終わったのだった。

この二週間は、「奇跡の二週間」として、今も、ボクの自分史の中に、大きく刻みこまれている。

第二章 高3の生活

1.ボクは、母校入試でも、「裏ワザ」を使った

(1)中学入試

ボクの母校は、中高一貫の進学校だった。

だからといって、小学生時代に、後に東大文1に受かるほど、頭が良かった、というわけではない。

なぜなら、母校受験時に、「裏ワザ」を使ったからである。

ボクは算数が苦手すぎた。
それを見かねた父が、ボクに、xとyを使った簡単な方程式を教えてくれたのだ。

ただ、算数、というだけあって、算数という科目を方程式で解くのは、もはや算数じゃないよね?、ってことで、算数が0点になる危険性もあった。

しかし、ボクの学力では、あまりに合格が難しい難関校だったために、「ダメで元々!」という考えで、受験本番の算数を、方程式で解いた。

この年の母校の算数の入学試験問題は、特に難しい問題だったと記憶している。
しかし、それは、算数で解いたときの話だ。

方程式なら、スラスラと解けてしまうわけで、面白いように解ける!
たぶん、全問正解したと思う。

そして、フタを開けてみれば、みごとに合格していた。もし、算数が0点だったら、合格するわけがないから、たぶん、方程式で算数を満点とれたのだろう・・・。

(2)完全に落ちこぼれた・・・

でも、悲しいかな、ボクの快進撃はここまでで、中1のときには、そこまでヒドくはなかったが、中2のときの実力テストでは、最後から25人目という最悪の成績をとってしまう。

中3のときの実力テストでは、英語さえ平均点ならば、成績優秀者50人の中に入れたのに、英語が全くダメダメだったために、100位以下。

まあ、この中3のときがピークで、その後は、本当に落ちこぼれた。
いわゆる中高一貫校特有の「中だるみ」というやつである。

特に英語は、本当に、全く授業についていけなかった。

あと、ボクの母校では、数学は、途中から、下位クラスと上位クラスに分けられる(記憶があやふやだが、高1か高2までは)。

ボクは当然、母校にいる間ずーっと、下位クラスだったのだった。

下位クラス組は、教室から、だいぶ遠い別教室へと移動した。本当に屈辱だったよ・・・。

というわけで、本当に勉強がきらいだったし、頭もよくなかったのである。
特に、記憶力があまりにもなかったので、自慢できるくらいだった。

歳をとった今のほうが、脳の記憶メカニズムや記憶術などを学んだおかげで、記憶力があるくらいだ。

ただ、論理力だけは結構、適性があったみたいだから、不勉強からくる、少ない知識でも、赤点だけは免れていた。それだけだった。

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