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【読書】「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論

以下の本を読みました。
「怠惰」なんて存在しない
終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論

バーンアウトの予兆や頑張りすぎに気づくきっかけをくれる一冊です。最近疲れたなと感じている人は一度読んでみてください。


社会に蔓延する病【怠惰の嘘】とは?

以下は著者が「怠惰の嘘の三原則」として紹介しているものになります。

以下引用になります。
①「人の価値は生産性で測られる。」
②「自分の限界を疑え。」
③「もっとできることはあるはずだ。」

これらの考えに支配されると

疲れた。少し休みたい。
最近、集中力が持たないな。
なんだかやる気が出ないな。

と言った心身から発されているSOSサインを見逃してしまいます。

休むことは悪ではありません。
家族のために時間使ったのはいつですか?
自分の頑張りを認められていますか?


勤勉であれ
全てを仕事に捧げろ
頑張らないことは無価値だ

本当でしょうか?

休みなく働くことで無限に生産性が上がるのであればそれもまた真理かもしれません。

しかし、人間は機械ではないのです。

心身を休ませてこそ
良いアイデアが湧いてきます。
良い仕事ができるようになります。
良い人生を送れるようになります。


私見ですが「怠惰の嘘」は資本主義社会が生み出したものと言えるかもしれません。

労働者が勤勉に働く方が管理する側も楽ですからね。こうした考えが社会に蔓延する理由もわかります。

最後に


印象的だった一節をご紹介して終わりたいと思います。以下本書の引用です。

「「頑張れば頑張るほど、より善い人間になれる」と「怠惰のウソ」は説くけれど、どこまで頑張ればいいのかの合格ラインは決して示されない。目標地点を永遠に動かし続けて、人の弱さや欲求を許容することはない。どこかの時点で必ず失敗するよう、あらかじめ設計されているのだ。」

自分の時間の使い方を見直してみませんか?
たまには心身を労わってあげてください。


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