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#179_【まちあるき】トマソンをさがしに
前回書きはじめた「超芸術トマソン」に関する書評の続きです。
いま一度、「トマソン」の定義をおさらいしましょう。
かなり広範囲にわたる定義で、分類も多岐にわたりますので、具体的にはこの後紹介しますが、釣りに行って「ボウズ」だったら嫌いになってしまうのと同様、「トマソン」も探しに行ったのに見つからなかったら気分が下がりますので、まずはどのようにすれば見つけられそうか、考えていきましょう。
先日「
#178_【読書】超芸術トマソン/赤瀬川原平(ちくま文庫)
学校現場はもうすぐ2学期を迎える時期ということで、私もぼちぼち予習をせんばと思いはじめてきましたf^_^;)。
まちあるきの題材を探したいと思っているところなのですが、ここ数週間、暑くて外に出るのがしんどいので、まずは座学だ、となりました。
おさんぽのイベントを企画するのに座学かよ、という感じですが、まちあるきや芸術が好きな方々の界隈では誰もが知る「トマソン」について、深く知る機会がなかったこ
#177_【ガイドツアー】清水山城朝活ハイキング リニューアル
最近、歴史キュレーションプログラム「COTEN RADIO」(コテンラジオ)にハマっているのですが、ちょうど今日配信されたプログラムが「秀吉・家康編」7回目で、朝鮮出兵の場面でした。
対馬の島主である宗家も出てこないかなぁと淡い期待をしながら聞いていたところ、全体の時間からするとわずかですが、ちゃんと触れていただきました(^^ )。
私は、たまに観光ガイド論的な話をする中で「歴史の解釈は人それ
#176_【近代化遺産】豆酘崎砲台
太平洋戦争前に建造された北部の砲台を3つ紹介しましたが、当時の砲台は敵艦の侵入抑止と自国艦船の安全確保するために建造されましたので、もちろん対馬南部にもあります。
観光で行けるようなところはといいますとなかなか難しい場所が多く、どこをオススメしようか迷うところですが、今回は対馬の南のハジッコ、景勝地としても知られる豆酘崎にあります豆酘崎砲台をご紹介します。
何を目的としていたのか豆酘崎砲台は、
#175_【近代化遺産】棹崎砲台
カバー写真を見て、大きな盆栽を想像されましたでしょうかf^_^;)。
ここにもともと何があったのかと言いますと、大砲の砲座がありました(゜o゜;;。
「こんなんどこにあるの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、割と対馬で有名な観光スポットの近くにあります。
今回は、その砲座がある棹崎砲台を紹介したいと思います。
何を目的としていたのか棹崎砲台は、対馬の北西端、といいますか日本北西端の
#174_【近代化遺産】西泊砲台
上対馬は日本のすみっこである対馬のハジッコでもありますので、豊砲台以外にも砲台があったそうです。
今回は、東水道に向いていた西泊砲台をご紹介します。
何を目的としていたのか西泊砲台は、対馬北部で対馬海峡東水道に面する上対馬町網代にあります。
ここも紛らわしいのですが、西泊という地区名は現在もありますが、砲台との位置関係でいいますと、比田勝湾を挟んだ対岸になります。
話が脱線しますが、太平洋戦争
#173_【近代化遺産】豊砲台
前回、日清・日露戦争期と太平洋戦争前に建造された砲台に与えられた役割について書きました。
しかし、具体的にどのような変化があったのか、というあたりまでは触れていませんでした。というよりも、それに関しては、各々の砲台を見てもらいながらのほうが分かりやすいかと思い、あえて記述しませんでした。
そこで今回は、対馬の巨砲、豊砲台を紹介しながら、砲台に与えられた役割や環境の変化についても触れていきたいと
#172_【近代化遺産】太平洋戦争期の砲台を紹介する前に
先月、日清・日露戦争期、対馬に造られた砲台を集中的に紹介しましたが、ざっくり見積もっても半分くらいかどうかで、実はまだまだありますf^_^;)。
このまま同時期のものを取り上げつづけても良かったのですが、建物の雰囲気が似ており区別しにくそうな気がしましたので、このあとはいったん時代をくだり、太平洋戦争前に建造された砲台を取り上げたいと思います。
対馬の砲台と一口に言っても、日清・日露戦争期と太
#171_【対馬旅行】海と山から城攻め
地域活性化センター さんが発行している月刊「地域づくり」8月号に、「日本遺産の魅力による地域活性化」という特集記事がありました。
日本遺産は現在104件あるそうで、対馬に関係するテーマですと「国境の島 壱岐・対馬・五島 ~古代からの架け橋~」があります。
記事の中では、対馬の中央部に位置し、シーカヤックのフィールドとして知られる浅茅湾(あそうわん)で、リアス海岸が広がる風光明媚な景色と、金田城
#170_【近代化遺産】城山付属堡塁、蔵ノ内
前回、定番観光スポットの金田城にある城山砲台を紹介しました。
山城がお目当てでしたら、登山口から山頂を往復するか、おおむね石塁に沿って一周されるかになろうかと思いますが、ところどころ「これ突き進むと何かありそう」と感じさせる道があります。
今回は、ひっそりと佇む城山付属堡塁と蔵ノ内をご紹介します。
何を目的としていたのか城山付属堡塁
「堡塁」という言葉については、上見坂堡塁の記事で触れまし
#169_【近代化遺産】城山砲台
対馬は古くから国境の島でした。
時代が下るにしたがって、技術が進歩し防御施設や兵器は変わっていきましたが、重要な場所であることには変わりありませんでした。
対馬の近代化遺産の史跡の中には、そのこと表している場所があります。
今回は、城山砲台をご紹介したいと思います。
何を目的としていたのか数年前、国の特別史跡である金田城が「最強の城」認定され話題になりましたが、その金田城がそびえる城山の山頂付
#168_【読書】コンテナ物語/マルク・レビンソン著 村井章子訳(日経BP)
お客様をガイド中、朝鮮半島が見える場所に行きますと「あれは韓国ですか?」と尋ねられます。
しかし、「どれどれ…」思い見に行くとタンカーだった、ということもよくあります。
世界最大のタンカーは全長400mを超えるそうで、下手をすると沿岸にある島よりもデカいなんていうこともありますから、ムリもありません。
ちなみに、400mという長さはどの程度なのかといいますと、16両編成の新幹線と同じ長さになり
#167_【近代化遺産】折瀬ヶ鼻砲台
対馬の砲台でどこが一番人気なのだろうかと考えてみますと、車で行きやすく、写真映えもすることから、姫神山砲台となるでしょうか。
ここ数年は、行くと必ず1回は対向車とすれ違います。
前回記事の中で、セットで造られた折瀬ヶ鼻砲台があることに触れました。
こちらは、まず他人に出会うことがありませんf^_^;)。
姫神山砲台の役割を考える上では、こちらにも触れておかないと理解が深くならないと思いますので、
#166_【近代化遺産】姫神山砲台
前回、上見坂堡塁の記事を書きながら、ふと、石やレンガの建造物であったり、もやがかかっていたりすると、「ジブリっぽい」とか「天空の」という言葉が必ずついてまわるよなぁと思いました。
べつにジブリが嫌いではありませんし、竹田城跡など雲海が楽しめる観光地に行ったことなく、いつかは行きたいと思っていますので、 悪い印象は持っていませんが、あまりにあちこちでいわれるものですから、チープな印象を受けるよなぁ
#165_【近代化遺産】上見坂堡塁
私は対馬出身ではありませんので、小中高校でどのような年中行事があるのかほとんど知りませんが、厳原の学校で遠足の定番といえば、上見坂公園なのだそうです。
具体的に上見坂という名前の坂が存在するのかは知りませんが、厳原の城下町からはかなりの山の上になります。とても、気軽に歩いて行けるような場所ではありませんが、景色が良い広場はあるので、選ばれたのでしょうか。
今回は、そんな上見坂公園にあります上見
#164_【近代化遺産】芋崎砲台
浅茅湾を船で航行していますと、 もこもこした島と入江と半島だらけで、初めての方からしますと、自分がどこにいるのだろうか…という感覚に陥ると思います。
それでは船乗りの方々は、どのように自分の居場所を把握していたのでしょうか。
都会で暮らしている方は、高い建物や斬新なデザインの橋、昔であれば煙突や鉄塔あたりを目印にしていたのではないかと思いますが(ランドマークなんて言い方しますよね)、船乗りの方