佐藤雄二_ビーコンつしま

ジャズを聴くようになり、予定調和でない物事の面白さを感じ始めています。 色々と思うとこ…

佐藤雄二_ビーコンつしま

ジャズを聴くようになり、予定調和でない物事の面白さを感じ始めています。 色々と思うところがあり、2014年に国境の島対馬に移住しました。 人と人とのつながりに面白味を見いだしている今日この頃です。

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    ビーコンつしまで開催するイベントや、旅行や観光業について考えていることをつれづれなるままに投稿します。

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    「国境の島」そして「マニアの聖地」でもある対馬から、「マニアのマニア」を目指すべく、マニアの研究記録を書き綴っています。 「日本のすみっこ」に位置するからこそ、大事にされてきたもの、時代に取り残されたもの、引き寄せられる人々、そんな対馬とマニアにまつわる話をご紹介していきますo(^-^)。

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#154_【ヘリラボ】ニッポンすみっこ紀行#2_低潮線保全区域

対馬の西側の海岸を歩いていると、こんな看板があることにお気づきでしょうか。 日常の会話で「昨日さぁ、低潮線保全区域に船が乗り上げようとしちゃってねぇ…」とか、まず出てこないと思いますので、簡単に定義を補足したいと思います。 低潮線保全区域とは離島や国境と縁がない方でも、「領海」とか「排他的経済水域」(EEZ)という言葉くらいは聞いたことあると思いますが、大雑把に言いますとそれを決定するときの基準となる区域が「低潮線保全区域」です。 「低潮線」の定義にも触れておきます。

    • #153_【観光ガイド】ストーリーとの付き合い方

      最近、株式会社MIMIGURI 代表の安斎勇樹さんが、voicyで毎日配信している「安斎勇樹の冒険のヒント」をチェックしています。 安斎さんについては、以前「問いのデザイン」という本を読み、ユニークな視点を持った研究者という印象を持っていましたので、4月に音声配信が始まったと聞いてどんな話をしてくれるのかと楽しみにしていましたが、斜め上から、時には地雷スレスレを突いてぶっ込んでくる問題提起がとても面白いです。 単純に話の内容だけでも知的好奇心をくすぐられますが、問題意識を持

      • #152_【ヘリラボ】龍良山パトロールと文化財の保全

        先日、観光物産協会の職員の方から、龍良山で山中が荒らされる被害があり現地パトロールをするというお知らせをいただきました。 対馬の生態系は、日本本土系、大陸系、固有種の動植物が織りなす独特のものであり、国内の他地域では見られない動植物が分布することから、マニアの方がよく訪れます。 その中でも龍良山は、古くから信仰の対象だったことにより立ち入りが禁じられ、人の手が入っていない場所だったことから、原始の照葉樹林が広範囲に残されており、国の天然記念物に指定されています。 というこ

        • #151_【読書】塞王の楯/今村翔吾(集英社)

          城の勉強もしなきゃと思っていた矢先、好書好日というwebサイトの記事で城郭考古学者の千田嘉博先生と直木賞作家の今村翔吾先生の対談記事を目にしました。 webの記事だけでもかなり読み応えがあり、それだけで読書した気分になりますがf^_^;)、お城博士の千田先生を唸らせる今村さんって何者?というのが、とにかく気になりました。 石工集団「穴太衆」(あのうしゅう)の末裔にあたる(末裔いるんか!)、粟田純徳社長(粟田建設)に取材をされた話など、その記事だけで十分面白すぎる内容だった

        #154_【ヘリラボ】ニッポンすみっこ紀行#2_低潮線保全区域

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        記事

          #150_【雑記】サービスへのリスペクト

          数日前、福島に移住・転入した女性が、ヨソモノ目線で、福島の暮らしの情報を発信する「tenten」さんという団体を知りました。 代表の藤本菜月さんが、福島へ移住し、パートナーの転勤で県内を転々とすることになった経験から、移住者とはまた違う立ち位置にいる転勤族のつらさや困りごとが原体験で、活動をはじめられたとのこと。 サイトを訪れて真っ先に、移住のwebサイトと見比べると、移住と転勤ってなにかが違う、という雰囲気を、直感的に感じると思います。 言葉にするのが難しいですが、さりげ

          #150_【雑記】サービスへのリスペクト

          #149_【ヘリラボ】ニッポンすみっこ紀行#1_ソーラスフェンス

          私が移住者だからかもしれませんが、対馬には、すみっこだからという理由で、やたら目に付くものが存在します。 そこで、唐突ですが、ヘリラボのスピンオフ企画として「ニッポンすみっこ紀行」を立ち上げたいと思います。 記念すべき第1回は何にしようかあれこれ考えながら、前回灯台の記事を書いて、灯台女子の不動まゆうさんが「島は(灯台の)ボーナスステージ♡」とか言ってたのを思い出しましたが、 ハジッコを生きる我々からしますと、灯台みたいにきちんとしたものは、なんとなく「らしくない」気がし

          #149_【ヘリラボ】ニッポンすみっこ紀行#1_ソーラスフェンス

          #148_【廃道を往く】豊崎隧道

          昨年、万関運河の調べ物をしていたときのこと、かつての橋の痕跡はないものかと探していたところ、「万関憩いの広場」の茂みの奥に廃道を見つけ、興奮を抑えきれず記事にアップしてしまいましたf^_^;)。 そこでも書きましたが、土木技術の発達によって長大な橋やトンネルを建設できるようになり、対馬の道路は劇的に線形が良くなっています。 しかし、それまで使っていた道を自然に還す、ということは、おそらくしませんので、道を付け替えたことによって廃道になった場所が、島内に結構あります。 当初

          #148_【廃道を往く】豊崎隧道

          #147_【ヘリラボ】対馬棹埼灯台の中身が変わりました

          海が見えないところに住んでいても、「灯台」ってどのようなものなのか、ほとんどの方がご存じかと思いますが、実際に中に入ったとこがある方はいらっしゃいますでしょうか。 日本全国には約3,200基の灯台がありますが、そのうち「参観灯台」と呼ばれる内部を見学できる灯台は16基しかなく、しかも、灯台の多くは岬の突端や無人島に立っていますので、「灯台めぐり」が変な趣味だと思われることは少ないものの、割と熱量が高い方でないと、中まで入ったことがある方はいらっしゃらないのではないでしょうか

          #147_【ヘリラボ】対馬棹埼灯台の中身が変わりました

          #146_【ヘリラボ】探求に向き合う姿勢

          対馬市では「域学連携事業」が行われています。 あまり聞き慣れない言葉だと思いますので補足しますと、「地域と大学との連携による地域づくり」で、私が対馬に移住する少し前には始まっていましたから、かれこれ10年以上続いている事業です。 目に見えやすい事例で言いますと、「対馬グローカル大学」や「対馬ブルーカレッジ」も、その一環で行われている事業です。 関係者が知り合いですので、やや手前味噌な感じもしますがf^_^;)、その中で私がいいなと思っているところが、「対馬学フォーラム」な

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          #146_【ヘリラボ】探求に向き合う姿勢

          #145_【読書】鬼時短/小柳はじめ(東洋経済新報社)

          「地方に移住したらのんびりできそうでいいですね」「ゆったりとした暮らしができそうですね」と言われることがありますが、実際どうかといいますと、案外忙しいものです。 都会に比べたらアウトソーシングできることなど限られますし、私のように人望が薄い者ならともかく、役が集まる人のところにはどういうわけか次から次へと色々な役が舞い込んできて、ますます忙しくなります。 そして、公共交通手段が貧弱ですから移動手段は当然クルマ、 東京で会社員をしていた時と違い自分で運転しないといけませんの

          #145_【読書】鬼時短/小柳はじめ(東洋経済新報社)

          #144_【読書】ハジの多い人生/岡田育(文春文庫)

          2024年4月から毎月第3水曜日に、朝日新聞夕刊で岡田育さんの「ハジッコを生きる」という連載が始まりました。 対馬は日本の「すみっこ」ですから、タイトルに惹かれて読んでみたところ、10年ほど前「ハジの多い人生」という本を出されているとのこと。 ここでいう「ハジ」は「ハジッコ」の意味です。 どんなかなと手に取ったところ、まことに勝手ながら、つしま縁テージラボのテキストにしたい!と感じる内容でしたので、ご紹介したいと思います。 朝日新聞の連載初回に「年の三分の二をニューヨー

          #144_【読書】ハジの多い人生/岡田育(文春文庫)

          #143_【ヘリラボ】城好きと軍跡マニアから考える「イノベーター理論」

          先日藤沢から清水山城と金田城をご案内したお客様の記事を書きながら、せっかく金田城まできたのに清水山城に寄らずに帰る人が多い、という記事を書きました。 お客様をターゲティングすることがなぜ必要なのかを考える上でもヒントになる内容かと思いますので、書き綴っていきたいと思います。 知らないのはなぜ?なぜ城好きの人でも清水山城を見落として帰るのでしょうか? このような問いかけをしますと、たいがい「情報発信不足」という答えが返ってくるのが目に浮かびます。 地方創生のパネルディスカ

          #143_【ヘリラボ】城好きと軍跡マニアから考える「イノベーター理論」

          #142_【ヘリラボ】つしま縁(ヘリ)テージラボ立ち上げ_マニアのマニアを目指す

          私のnoteの中で、対馬はマニアの聖地であるとか、マニアの方の生態について分析する文章を時々書いています。 実際、対馬を訪れる方の中には、これでもかというくらい奥深い知識を持たれてる方がいらっしゃいます。 もちろん、わざわざ「日本のすみっこ」までやって来るわけですから、生半可ではない熱量をお持ちなのは容易に伝わってきますが、最近特に思うのはマニアの方々が集結した時の化学反応が凄まじい!ということです。 そして、私は40代半ばですから、オタクの時代も知っていますが、その頃とは

          #142_【ヘリラボ】つしま縁(ヘリ)テージラボ立ち上げ_マニアのマニアを目指す

          #141_【調査・研究】対馬ブルーカレッジ発足

          海洋ごみや磯焼けの対策、水産資源保全などの海にまつわる社会課題が深刻化している昨今ですが、そんなさなか、対馬から「対馬ブルーカレッジ」発足が発表されました。 「対馬ブルーカレッジ」とはなんぞや海の社会課題解決に向けイノベーションを起こせる人材を育成する学習・研究プログラムになります。 サラヤ株式会社、一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブ、学校法人先端教育機構事業構想大学院大学、対馬市の連携により今年6月開講されるもので、来年3月までに全20回、事業化に必要な発想法、マ

          #141_【調査・研究】対馬ブルーカレッジ発足

          #140_【対馬旅行】お城めぐりで対馬に来られる方へ

          数日前、神奈川県藤沢にお住まいの方から「清水山城&金田城よくばりハイキング」のガイドを依頼されました。 同郷の誼もあったかもしれませんが(いまの藤沢を考えると、相模原を同列に並べるのは失礼な感じですがf^_^;))、大変ご満足くださり、励みになるお言葉をいただきました。 お客様は百名城めぐりをしているとので、金田城に来るのが一番の目的だったそうですが、弊社では金田城だけ回るガイドツアーも用意しているところ、清水山城ってなんだろうと目に留まり、ならついでに行ってみようや、と

          #140_【対馬旅行】お城めぐりで対馬に来られる方へ

          #139_【読書】祖父・鈴木貫太郎 孫娘が見た、終戦首相の素顔/鈴木道子(朝日新聞出版)

          唐突ですが、日本の歴代総理大臣の中で最高齢だった方はどなたかご存じでしょうか。 日本人の平均寿命は戦後右肩上がりで延びていますので、麻生太郎さんや森喜朗さんあたりかと思っていましたが、なんと太平洋戦争が終戦したときにその役を務めていた鈴木貫太郎翁になります。 慶応3年生まれの、当時御年77歳!(゜o゜;; ※総理在任時の年齢です。 先日、鹿島海軍航空隊跡に行ったついでに、鈴木貫太郎記念館に寄った話を書きました。 その中で、お孫さんの道子さんがご存命であることに触れました

          #139_【読書】祖父・鈴木貫太郎 孫娘が見た、終戦首相の素顔/鈴木道子(朝日新聞出版)