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#148_【廃道を往く】豊崎隧道

昨年、万関運河の調べ物をしていたときのこと、かつての橋の痕跡はないものかと探していたところ、「万関憩いの広場」の茂みの奥に廃道を見つけ、興奮を抑えきれず記事にアップしてしまいましたf^_^;)。

そこでも書きましたが、土木技術の発達によって長大な橋やトンネルを建設できるようになり、対馬の道路は劇的に線形が良くなっています。
しかし、それまで使っていた道を自然に還す、ということは、おそらくしませんので、道を付け替えたことによって廃道になった場所が、島内に結構あります。

当初は1回きりと思いながら、記事のタイトルに【廃道を往く】というおふざけ(オマージュ?)なカテゴリを作りましたが、意外とネタがありそうですので、再び取り上げたいと思います。

今回は、間が空いたので、インパクトがありそうなものを…と思っていたところ、なかなかの物件があることを知り、比田勝まで行ってきました(o゚▽゚)o。


上対馬町比田勝にある豊崎隧道

【風格漂う佇まいです。】

おとぎの国へと通じていそうな素敵な面構えですが、このトンネル、なんと1928(昭和3)年に供用されました豊崎隧道です。
対馬で最も古く、長崎県内でも2番目にできたトンネルだとか。
しかし、外から見た感じ、トンネルの内部は建造から100年近く経っているとは思えない状態の良さです。
ちなみに、延長100mで、工法はレンガ積みだそうです。

【味のあるフォントの扁額です。】
【坑口付近は、耐水性を高めたレンガなのでしょうか。】
【明るさを変えてみました。】
【こうするとレンガっぽいでしょうか。】

映画のワンシーンに出てきそうですね。
何かに利用できそうな気もするのですが、トンネルに行くまでの道のりは結構険しいです。

豊崎隧道への道のり

豊崎隧道は、上対馬高校と、かつての消防の上対馬出張所の間にある旧道にあります。比田勝トンネルの完成に伴って廃道になったのでしょうか。
現在はこんな感じです。

【国道382号線の脇にある看板です。】
【電柱が折れています。】
【旧道から現道を臨みます。】
【駐禁の看板です。】
【こんな感じの道に駐車するのも、なかなか度胸が要りそうです。】

金田城や姫神山の軍道を歩いていると、あまり違和感がないレベルですが、土砂の流入がすごすぎて、ホントにクルマが走れる道だったのか、と感じます。
しかし、「目で見る対馬の100年」という写真集には、ちゃんとその記録が残っておりますので、気になる方は図書館でご確認ください。

今後に向けて

私の知り合いの中には、テレビ番組にも呼ばれる酷道マニアの方もいらっしゃいますので、私の知識量では、にわかレベルですらない感じもありますがf^_^;)、また時間を見つけて、廃道やトンネルの探検に行こうと思います。
その道に詳しいみなさま、もしよろしければ、鑑賞のポイントなどご教授いただけると幸いですm(_ _)m。

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