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桜満開のなか、次男が中学校へ入学しました~「イマドキの公立中学、入学費用かかりすぎ」問題から教育改革やDXの必要性を考える

こんにちは、水無瀬あずさです。本日4月9日は長男くんの誕生日であります。15年目のおめでとう、そして15年間お疲れ様わたし。また新しい1ページの始まりです。ふと考えてみれば3年後は成人式なんですよね。「お母さん」として子どもに甲斐甲斐しく関われる期間なんて、本当にあと少しなんだなあとしみじみ感じる強風大雨の本日のnoteです。

先月の卒業式からなんだかんだいろいろありましたが、昨日4月8日、我が家の次男くんが無事中学校へ入学しました。例年よりやや遅い桜前線のおかげで、奇しくも入学式を満開の桜のなかで迎えられたことを嬉しく思います。思えば長男、次男を出産した13年前、15年前も、こんな満開の桜でした。儚く散る桜の花びらに父の面影を重ねつつ、「ちびた」なんて呼んでいたのにすっかり大きくなってしまった次男くんの成長を喜びました。

といっても、地域の公立中学校への進学なので、すでに長男が在籍しているうえ、同じ小学校の友達がほとんど。さして真新しくもない環境で、長男くんのときほど緊張感こそありませんが、中学・高校時代って1日1日がぎゅっと凝縮して意義のある濃いものだと思うので、小さなことでも大切に思い出として残していってほしいものです。

ということで今回は、昨日入学した次男くんの入学式についてご報告するとともに、ここに至るまでにずいぶんとお金と手間がかかったよ公立中学どうにかならんのかっていう文句意見を粛々と書いていこうと思います。世のお父さんお母さん、「うちは私立を受験しないから中学校はお金とか気にしなくて大丈夫」って安心していませんか。うちもそうでした。ところがどっこい、公立中学校でもそこそこ初期費用がかかってバカにできません。少子化対策、教育改革って言うなら、三人目の大学費用を無償にするよりもまず、このへんにメスを入れないとダメだと思うんです。今日はそんな、日本の将来を憂いてしまうような子どもにまつわるお金のお話。


次男くんが中学生になりました

暖かい日が続き、あっという間に関東でも桜が満開になりました。例年より遅めの桜の知らせとともに、我が家の次男くんも晴れて中学生の仲間入りです。少し前に小学校を卒業したばかりだというのに、あれからあまりにもいろいろなことがあったもので、もう数か月も昔のことのように感じます。

卒業式の翌日に急逝した父も、きっと次男くんの入学を喜んでいることでしょう。たまに雨がぱらつくあいにくの天気でしたが、満開の桜が次男くんたちの門出を祝ってくれているようで、ほっこり温かい気持ちになりました。

ちょっと照れ臭そうに、真新しい制服に身を包んだ次男くんは、想像していたよりずっと大きく力強く感じられました。「我が家で一番ちいさいから、『ちびた』って呼ぼう!」と言っていた頃から10年、いつの間にかずいぶんと大きくなってしまったものです。ふと気づけば、我が家で一番背が小さいのは私になっていました(ちな私の身長は162センチ)。子どもの成長って、嬉しくも物悲しく感じるものなんですね。

卒入学式ではマンション前で写真を撮るのがなぜか恒例

桜満開の入学式

2年前の長男くんのときはコロナ禍だったため、入学式はあれど体育館は新入生と先生のみ、保護者は各クラスでテレビを通じて見るという形式が採られました。保護者は1名のみの参加だったので、夫は写真だけ撮って家に帰りました。

2年経った今年は通常通りの開催ということで、保護者2名まで参加OK、場所は体育館でした。時代は流れたんだなあ。

長男くんたち在校生(進級)は朝からの登校で、2時間の学活を経て11時過ぎに帰宅しました。で午後からが次男くんたちの入学式。12時50分からの受付ということで、少し早めに行って写真を撮ることにしました。長男くんのときも校門前の「入学式」看板の写真待ちの行列がえぐかったので、早めに撮ってしまおう作戦です。

珍しく3人で撮ってもらった

ちょうど写真を撮り終えたころにポツポツと雨が降り始めましたが、なんとか傘を差さずに写真を撮ることに成功しました。良かった良かった。これさえ終わればほぼ入学式は終わったようなものだ。

校庭に植えられた桜は満開で(一部は葉桜になっていたけど)、次男くんたちの入学を祝ってくれているようでした。

今日の雨と風でぜんぶ散ってしまいそう

校庭でクラス名簿を受け取り、子どもたちはそのまま教室へ。保護者は体育館へ移動します。昨年度長男くんの担任だった先生が持ち上がらずに1年生の担任に回ったという話だったので、クラス名簿を見ながら「2年連続同じ先生来るか!?」とワクワクしていたのですが、残念ながら違う先生のクラスでした。まああと2回チャンスがあるから(震え声)。

長男くんのとき(2年前)は体育館で見れなかったから
ステージさえ何やら感慨深い

入学式はつつがなく始まり、つつがなく終わりました。ちなみに横浜出身者にとってはあるある、それ以外の人には「なにそれ!?」って話ですが、横浜市の多くの学校では、入学式などで必ず横浜市歌を歌います。私は長男くんの小学校入学式で初めて聞いてびっくりしたのですが、多くの保護者が当たり前のように歌っていて、なかなかカオスな空間になります。横浜出身者には当たり前の存在らしい。教育ってこわい。

入学式が終わり、子どもたちは教室へ戻りました。保護者はそのまま体育館で、先生やらPTAの話を聞きます。今年のPTA会長が、私が小学校でPTA本部をやっていたときの同期で、相変わらずはっちゃけちゃっていて面白かったです。彼女も相変わらず頑張っているんだな、負けていられない!と元気をもらいました。

「同じ顔」の兄弟

入学式を終えた子どもたちは、教室で教科書を受け取ったり先生の話を聞いたりして、その後グラウンドで解散。保護者はグラウンドで子どもを待つことができたので、次男くんを待って一緒に帰りました。

次男くんは、仲のいい友達と同じクラスになれたらしく安心顔でした。とはいえ我が子たちは私が驚くほどのコミュ強なので、友達ができるかとかは正直全然心配していないんですけどね。いくらでも作れるだろうに。

担任の先生は、昨年度長男くんの音楽の授業を持っていた若い女の先生でした。なんと次男くん、幼稚園3年+小学校6年と今年、10年間ず~~っと女の先生にしか当たっていません。ちなみに同じ道をたどっている長男くんは、小学校で2回、中学校でも1回男の先生に当たっているので、次男くんの引きの強さが伺えます。男の先生のほうが面談とか話が短くて私は好きなんですけどね。

で次男くん、入学式が終わって教室に入るなり、担任の先生から「お兄さんいるよね?」と言われたそうで、名札とか付けていないのに顔を見るだけで兄弟って分かっちゃうみたいです。私の友達からも子どもたちの友達からも、「同じ顔してるね?」とよく言われます。「そっくり」ではなく「同じ」ってところがミソ。「サイズが違うだけで顔が同じ」なんだそうです。私や夫から見ると、パーツもそれぞれ違うと思うんですけどね。

そういえば昨年だったかに私と次男くんがコンビニに行ったとき、次男くんが中学生に声をかけられていて、「なにごと!?」と思ったことがありました。なんとその中学生は長男くんの友達だったらしく、長男くんと間違えて次男くんに声をかけてしまったということのようでした。え、そんなに!?と正直びっくりしたものです。学校でよく話す友達でさえ間違えちゃうの、うちの子たちって?

確かに小学校の時から、長男くんは次男くんの同級生に「次男くんのお兄さんだ」って声をかけられ、次男くんも長男くんの同級生から「長男くんの弟ー」って話しかけられたりしていたそうです。そのたびに長男くんが「マジで嫌。ウザい!」と不満げな顔をしていたのですが、こればっかりは仕方ない。だって似てるんだもんね。

「同じ顔」で同じ制服を着て、同じ校舎に通う期間はほんの1年。きっとあっという間に過ぎてしまうのでしょうが、それぞれが充実した時間を過ごしてくれるよう祈りたいと思います。

なお子どもたちのクラス、次男くんは1年2組、長男くんが3年4組ということで、見事なまでに1・2・3・4の並びとなりました。ちなみに出席番号は二人とも同じ。奇跡!覚えやすい!神!!

こんなにかかる!公立中学校の入学費用

ということでめでたく入学は済んだのですが、義務教育課程で進学が決まっている公立中学校だというのに、入学までにずいぶんとお金がかかるんだよねっていうのは長男くんのときからずっと文句を言っておりまして。

2年経って多少改善されたかしらと淡い期待を抱きましたが、あのときと比べて物価も上がっているのにそりゃ無理だわなって話でして、まあざっと10万円ほどかかりました。10万円ですよ。私立じゃないんですよ。これなかなかに高いと思いまして、ちょっと細かい内訳などを赤裸々に暴露してやりたい。そしてこれから進学する皆さんに愕然としていただきたいのですよ。

ちなみに我が子が通う中学校はごくごく一般的な公立中学で、どちらかというと学力やもろもろのレベルは低い(長男くん談)ということなので、世間的な標準からそこまで外れていないと考えられます。もちろん地域によって価格帯や必要なものは異なると思いますので、横浜市の一例としてご参考にしてください。

【標準服一式】
上着 23,870円
冬ズボン 13,090円
Yシャツ×2 5,940円
ネクタイ 1,980円
ベルト 2,090円
夏ズボン 12,760円
半袖シャツ×2 5,720円
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合計 65,450円

【体育着一式】
ジャージ上 4,200円
ジャージ下 2,850円
半袖シャツ(白)×2 3,700円
半袖シャツ(紺)×1 1,820円
ハーフパンツ×2 4,500円
体育館シューズ 2,900円
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合計 17,070円
※うちの学校は5月~10月、熱中症対策として体育着での登校OKのため、夏用の体育着は着替えがたくさん必要になります

【その他】
教材費(学年ごとに違う)
上履き(指定) 1,100円
水着(指定) 値段忘れたけど男子は3000円くらいだったはず
柔道着(指定) 4,250円
部活費用(ユニフォーム代など) 我が家は19,200円
遠足費用、修学旅行費用など
リュック(指定なし) 我が家はNorthfaceの16,700円のやつ
筆箱、筆記用具など

なかなかな金額なのがお分かりいただけるでしょうか。入学だけで初期費用トータル約10万円。公立中学校なので授業料はかかりませんが、まあ高いのです。我が家は夫と二人でダブルワークをしているので何とか払えますけど、たぶん払うのしんどいって家庭もあると思うんです。少子化対策、教育改革は近年の大きなテーマの一つになっていますが、子ども3人目の大学無償化とか聞くと、違う、そうじゃないと強く思います。

3人以上の子どもを産む家庭が少なくなっているんだから、まず2人までの子どもが最低限教育を受けられるようにするべきではないでしょうか。育児手当を出すのも大事だけど、こういう制服代とか教材費とか、なかなか目には見えにくいけど実はかかかっているところに適切な補助を出してほしいんですよね。お金だと違うところに回っちゃったりするので、制服購入にしか使えない商品券とかがあるといいのにな。

一応付け加えておくと、私は制服とか体育着とか、入学費用で買ったものが不要であるとは思いません。制服を決められたとおりにかっちり着ること、ネクタイを結ぶこと、校則を守ることも、大人になるうえでは絶対必要だと思っているし、必要最低限の教材費しかかかっていないことは重々承知しています。先生方が大変な思いをされていることも理解しているし、どれも購入するのが嫌だと言っているわけではないんです。ただ公立なんだから、もう少し制服とかの値段下げられない?補助とか出ない?っていう一点です。ユニクロ製にして安くできないもんでしょうかね。私立で「制服可愛い!」ってアピールしたいところだけお金かければいいと思うんですけど。

アナログすぎる!プリントの束にもうんざり

教育現場でもいろいろ改革が進んでいることは承知していますが、公立小学校、中学校の入学手続きをするたびに、プリントの多さにうんざりします。ああ今年もこの季節が来たかと。夫が次男くんの入学用提出書類を見て「今ってこんなん書かされんの?うわあ~」と驚いていて、いやあなたは今まで見ていなかっただけで私ずっと小学校からこういうの書き続けてますけど?と非常にイラっとしました。

ひとまず紙をデジタルにできるところってたくさんあるはずですよね。何枚も何枚も氏名とクラス、家族構成などを手書きで書くのはしんどいし、家から学校までの地図を手書きで書かせるのも意味が分からない。GoogleMapを張り付ければ終わりなんじゃないのか。予防接種どれを摂取済みかを母子手帳を見ながら書くのも非常にめんどくさく、こういうの全部データベース化すれば終わりなのになああああってIT職は強く思ってしまうわけです。世の中ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれて久しいですが、公立学校の教育現場にはまだそういうのが全然行き届いていない印象ですね。

中学校で何よりナンセンスだと思ったのが、教材費を現金で子どもに持たせるという点。これはうちの学校だけなのかもしれないけど、年間の教材費を封筒に入れて決められた日に子どもに持たせています。学年によって値段は違うけど、1年生で2万円、3年生で9千円くらい。これ落としたらどうすんの?って毎回心配になるんですが。なぜ口座振替にできないのか疑問で仕方ありません。

また体育着販売などに関しても、注文用紙を学校に持ってきてお金を払う、受取も学校まで取りに行くとか、実にアナログすぎるんです。毎回言うが、そんなに暇じゃないんだが?って感じです。手数料を払うから振込、郵送とかにしてほしいんですけど、うちの中学校ってそのへんがとことん弱いらしいので困っています。

まあデータの取り扱いとかいろいろ大変なんだろうなあとは推察しますけどね。データ流出とか何か問題が起こったら大騒動になることは目に見えているし、教育委員会もあんまり大きな改革とかできないんだろうなあ。ってことをおそらく、高校入学、大学入学の時にも感じるんだろうなあと目を細めながら考える今日この頃です。

横浜市が導入した新システム「すぐーる」

中学校、小学校ではこれまで、学校からの連絡事項は一斉メール配信が行われていたのですが、このたび横浜市では新たに「すぐーる」というシステムを導入されることになりました。

これまでは学校独自にメール配信や出欠席アプリなどを導入していましたが、市立校で統一した仕組みを作ることで、教育改革に繋げるという狙いがあるようです。「すぐーる」というネーミングが絶妙にダサい、とは長男くんの言葉。いやまあ、Schoolと頑張って掛けたんだろうし、そう言ってやるなよ・・・。

ということで始業式のあった長男くん、入学式のあった次男くんからそれぞれお知らせプリントを受け取りました。生徒一人ひとりに個人IDが割り振られており、各自スマホで登録するということのようです。

昨日さっそく登録してみましたが。なんというかこう・・・控えめに行ってUIがクs・・・いや、イマイチです。普通、紙とかにQRコードがあると、多くの人は説明文とかあまり読まずにまずQRコードを読み取ると思うんですよね。でもすぐーるって、「チャネル」「生徒ID」それぞれにQRコードが貼られていて、必要な時に読み込ませないとエラーになります。「ん?なんで?」と改めて説明を最初から読み直すことになり、非常にイケてない。使いづらいぞ!!最初だけなのでまあ、、って感じですが、「よく分からない」ってなる保護者は絶対いると思います。もっとがんばれよ。

ただ、アプリで出欠席や遅刻連絡ができるのはいいですね。いちいち電話するのが面倒くさかったので、少し手間が省けそうです。ちょっと心配なのが、うちの学校って生徒数が多いので、一斉メールとか災害発生時とかに際してアプリが落ちないか、ビジー状態にならないかっていうところ。そのへんが大丈夫かを生暖かく見守っていきたいと思います。

結び

中学生って一番教育もろもろにお金がかかる時期のようで、これから塾代とかもかかってくるのかなあといろいろ不安にはなります。でもまあ、ひとまず私も夫もガッツリ働いているので、今から大学までを何とか乗り切ることを一旦の目標として掲げていこうと思います。できるだけ国公立に行っては欲しいぞ子どもたちよ・・・!!

そんなこんなで生々しいお金の話ばかりにはなってしまいましたが、次男くんははじめての、長男くんは最後の中学校生活をひとまず楽しんでもらいたいものです。思春期なので悩みはいろいろ多いようですが、行き詰ったときに逃げ道を探したり、回り道をするのもまた勉強。失敗して涙するのも勉強だと思います。むしろいろいろな経験を通じてたくさん悩み、傷つき、苦しんで、そのとき初めて学べることも多いはず。厳しいかもしれないけど、私は我が子たちに、どんな状況にあっても何とかして道を切りひらける力を養ってもらいたいです。これから続く彼らの人生が、鮮やかに咲き潔く散る桜のように、気高く誇り高いものになりように。

次男くん、入学おめでとう。
長男くん、誕生日おめでとう。

そして私は、子どもたちが「もうどうにもならない、無理だ!おしまいだ!」って立ち止まったとき、ふと後ろにいて「まあまあ落ち着いて、道はいくらでもあるよ」って指し示す存在でありたいな。私が両親にしてもらっていたように。父の背中を改めて思い出す今日このごろです。

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