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ギャグやコントっぽいもの。ユーモア系の作品集

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ギャグやコント系の作品を収録。大胆不敵な自己中心派キシミン! 彼中心に今日も宇宙はきしんでる!?クスっとしてなぜだか元気になる日常ショートショートなど。
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#超短編小説

【悪夢】ちょぷっ!

【悪夢】ちょぷっ!

絶対に想像しないで聴いてください

時間は正午くらいだったと思います

雨は降っていませんでしたが

薄曇りで

風がやけに肌に纏わりつき

生ぬるい水槽に浸かっているような

気味の悪い天気でした

あなたが散歩に出ると

近くの国道を大型トラックが頻繁に

相変わらずの猛スピードで

ビュンビュン飛ばしています

ゴツくて大きいタイヤを見つめていると

なんだか吸い込まれそうです

実際

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目次だけ楽しい目次小説、始めました

「ボインなポインセチア」
「新妻クラスター」
「エリンギ注意報」
「下書きの魔女」
「背中のお裾分け」
「思い出まくら」
「僕たち男の娘」
「恥じらいをつかまえて」
「帝国のドレミファ」
「僕のストーカーになってよ」
「心の通り雨」

『お尻沢~蛍祭り~』

『お尻沢~蛍祭り~』

初夏。
避暑がてら蛍でも拝ませてもらおうと、お尻沢へ向かった。もう地球では、そこでしか蛍の乱舞は見られないと聞き、居ても立っても居られず、日が暮れると私は早速現地へ赴いた。

鬱蒼と茂った草藪をかきわけ、案内もつけずに沢へ降りる。
夜の沢は涼しく、風が頬にこそばゆい――と、ふいに視界が開けた。
出し抜けに眼前に広がったその景色に思わず息を呑んだ。

「なんて美しり…」
感嘆のため息と一緒に思わず声

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確かに僕なら月曜日を簡単に殺すことができる。二度と来ないように息の根を止められるよ。 でも正直お薦めはしないかな。だって結局火曜が月曜の代わりに押し出されて来るようになるだけなんだもん。で、土曜の次の日が天曜日になる感じ? つまりさ、曜日の世界も代わりはいくらだっているってこと。

令和元年。脳に特殊なチップを埋め込むだけで、人は挫折した際に感じる感慨に味と匂いを持てるようになった。挫折の度合いやシチュエーションによって送られる電機信号が違うため、味わいは都度変化する。世にいう挫折革命である。
「ダメじゃないか片山、誤字脱字が多すぎる!」
「わ、ミント味!」

オムライスがグラサンかけてこっちに向かってる…ってオムライスってバレバレやん!もうちっとどうにかならんかったのか!とろっとろの所が駄々もれやん!うまそだけども…ってこっち見んな!ケチャップぶっかけるぞ!や、もっとうまそなるやん!あぁ夜中のオムライスなんか恋人にするんじゃなかった…

わしの夢は「高田純次になること」だったんじゃが、内実的にはほぼ叶ってしまってて次の夢がなくて正直しんどいわあ。あ、「芦田愛菜」になるかな。なんか急に芦田愛菜になりたくなってきた。よしよしそうしよう。そうすりゃよかったんだ。何を悩んでいたんたわしは。こんなに近くに答えがあったのに。

わかりました。では早速明日から、あなたが「うわ、やだなこの人!」「嫌いだわ」というタイプの人間を五人ほど見繕って、家庭や仕事場で常に一緒に行動してもらうように配置しておきますね。よろしいですか? かしこまりました。サービス停止や人員の追加など、いつでもお気軽にお申し付けください。

コマネチ八幡宮に参拝に出向くと先客がいた。ヨダレクジラだ。絵馬を飾っていたらしくこちらに気づくとそっと会釈をし、ヨダレ海峡へと帰っていった。気になって絵馬を確認してみると『ヨダレ光れ、光れヨダレ』と書いてあった。大変だなクジラの世界も。俺の願いはただ一つ、緑川先輩の縞パンをくれ!