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INDITE METHODOLOGY

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INDITE METHODOLOGY【LOOK-UP】

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I.M.【HYPER LINK】

【1st observation】文章論とは自分で作り続けるもの

【2nd observation】つぶやきトランスフォーム構想|つぶやき発想記号【ゲーム】

【3rd observation】インターネット時代の KOTOWAZA 考

【4】執筆迷宮 始末記

【5】ピタゴラ美文学賞〜逆説のボツネタ復活祭〜

【6】言語の骨格標本「ことばのいわれ」

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【13】文体は順番に読み進めるブックと選択して読み進めるゲームブックの二刀流で行こう ✱絶好調かどうかはさておき、執筆中✱

文体とは、自分が文章を書き続ける中で育まれていく【自分が文章を書く時の特徴】である。

そこで私が提案したいのは、

できれば文頭から文末まで読んでもらいたいブックな文章と、

文中に発生する行動選択に応じたページやリンク先へ読み進んでいくゲームブックな文章で、

自分の文章を特徴づける、文体の二刀流である。

ちなみに文体には、

プロフィールとして自他共に認める公人性、

マイルールとして自分

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【12】私の考えるスマホ作家、あるいは文章を書く手段としてのスマホ論

【12】私の考えるスマホ作家、あるいは文章を書く手段としてのスマホ論

そもそもの始まりは天邪鬼なのだが、人はどこまでスマホだけで長文を書き続けられるかに、私の興味と関心は渦巻きまくっている。

きっかけはちょっとしたつぶやきである。

ネットから作家デビューする投稿者と編集者のやりとりで、編集者は、投稿者の文章が全てスマホで書かれたと知るとビックリ仰天して、即座に投稿者をパソコン投稿へ切り替えさせた、というわけだ。

おわかりいただけるだろうか?

作家がスマホで書

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【11】虚構をリアルタイムで綴るライブ小説

【11】虚構をリアルタイムで綴るライブ小説

インターネット時代の小説は投稿サイトで利用者が作品を発表しまくって、既存市場として開拓されたのだが、まだ未開拓市場が残されている。それがライブ小説である。

ライブ小説に至る経緯はこうです

というわけで、ライブ小説について説明しよう⋯⋯⋯と、その前に。

小説は、

作者が伝奇物語・歌物語・日記などの形式を選択し、

筆記や写本に始まり、活版印刷の発明で新聞・雑誌の掲載・連載、単行本や叢書(シリ

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【10】レトリックの用例を採集し、例文を提供する詞藻家になろう

【10】レトリックの用例を採集し、例文を提供する詞藻家になろう

あなたはレトリックに興味はあるだろうか? 

学校で先生が国語の時間に比喩を説明してくれる。だが自分へしっくりくる表現は出てこない。そんな経験はないだろうか? 私はある。でもってなんとかしたい。

というわけで、レトリック・修辞・文彩───ことばを巧みに用いて美しく効果的に表現すること。また、その技術。───の編集と作家を二刀流で実践する、詞藻家を提案したい。

もちろん既存のレトリック専門家は言

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【9】エッセイの社会史

【9】エッセイの社会史

昨今、文章や動画の投稿は、ソーシャルメディアを利用すれば誰でも行えるようになった。誰かと誰かの心和ぐやりとりを伝える身辺雑記、人生の悲哀や胸騒ぎを刻みつける感情の浄化が、この世界のどこかで常に記されていく。

というわけで、エッセイ───自分の思考や動作を「説明や感想や意見を交えて」自由に伝える文章───の社会史───人間と人間の関係の変化を明らかにする学問───について説明しよう。

まず、表記

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【8】ソーシャルメディア発 リアルタイム・ピンチ行 リモート・ミステリー

【8】ソーシャルメディア発 リアルタイム・ピンチ行 リモート・ミステリー

ミステリーには事件を直に捜査せず、助言者として解決するアームチェア・ディテクティブがいる。ある時はその場に居合わせて事件へ首を突っ込んでいく素人探偵、またある時は捜査機関から事件の解決を依頼される捜査コンサルタント、そして新たな助言者はネットから事件を解決していく。

アームチェア・ディテクティブの新機軸

人々がソーシャルメディアでつながり、リアルな社会とネットの社会を自由に行き来してコメントや

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【7】二次創作から一次創作を学ぶ「創作文教育」

【7】二次創作から一次創作を学ぶ「創作文教育」

学校の作文教育とは、ある時は説明文とか感想文、またある時は小論文だの創作文を扱うはずなのだが、しかしてその実体は、読書感想文の無双状態。小論文が辛うじて食い下がってはいるが、説明文はフルボッコにされ、創作文に至っては時空の彼方に消えかかっている。

その甲斐あってか、人々はネットで好き勝手に創作しまくって、もはや作文教育の創作文には興味ナッシングだが、私は敢えて時空の彼方から創作文を救い出し、作文

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【6】言語の骨格標本「ことばのいわれ」

【6】言語の骨格標本「ことばのいわれ」

骨格標本というと学校の理科室にあったガイコツ人体模型なのだが、私は言語の骨格標本を作りたい。ということで、ざっくり言えば、言語の成り立つ骨組を抽出していって、言語のそもそもの始まりを再定義していくチャレンジだ。テーマはズバリ! 「ことばの謂れ」である。

きっかけは令和への改元に際し、新元号の候補案六つ「英弘・久化・広至・万和・万保・令和」の作成者に名を連ねた、中西 進 先生の著作である。

日本

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【5】ピタゴラ美文学賞〜逆説のボツネタ復活祭〜

【5】ピタゴラ美文学賞〜逆説のボツネタ復活祭〜

ネットではソーシャルメディアが人々をつなぎ、かつてないほど作家予備軍を可視化しているのだが、私は小説投稿サイトや創作支援ツールに続く第三勢力として、新たな文学賞を提唱したい。

正式名称:R.G.M.and W.H.R. Belles-lettres AWARD
その名もピタゴラ装置をモチーフにした、

Rube Goldberg Machine and William Heath Robinso

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【4】執筆迷宮 始末記

【4】執筆迷宮 始末記

人が何かの文章を書き上げるとは、毎回、中身の変わる執筆迷宮を潜抜やりとりである。我々は内部に仕掛けられたネタ切れトラップを、ただひたすらに回避しまくっていかねばならない。そこで迷宮踏破に必要となるのが表現魔法である。

表現魔法とは「自分で自分に注文する」セルフマネジメント我々がネタ切れトラップに引っ掛かってにっちもさっちも行かない時、自己管理が必要となる。すなわち自分で自分に注文する思考と動作を

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【3rd observation】インターネット時代の KOTOWAZA 考

【3rd observation】インターネット時代の KOTOWAZA 考

折々の出来事に寸評を発する言の業たる諺。もはやクイズ番組でしか御目に掛からないかと思いきや。ところがどっこい、ネット社会で逞しく息づく KOTOWAZA について考えるとしよう。

ぶっちゃけ表記については、ことわざ・諺・言業・コトワザ・ KOTOWAZA から好き勝手に選んで使えばよいのだが、一応、海外で通じるっぽい雰囲気を買って KOTOWAZA にしてみた。

KOTOWAZA ができるまで

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ゲームは視覚・聴覚・触覚を駆使したタイミング・アクションのエンタメ。ゲームデザインは操作のタイミングを構築し、ゲームプレイは操作のタイミングを体得し、ゲーム性はプレイヤーがどんな役割を演じるか、ゲームレビューはゲーム体験の心地良さを解き明かす。ポイントは非操作などゼロ状態の想定。

【2nd observation】つぶやきトランスフォーム構想

【2nd observation】つぶやきトランスフォーム構想

つぶやき、すなわち Twitter などインターネット・サービスの140字・短文投稿なのだが、

というわけで、つぶやきの限界突破を探るとしよう。

つぶやき発想記号つぶやきは一般に、趣味嗜好や思想信条について情報発信しまくったり、何らかの充たされない感情の捌け口として機能している。その結果、この世界の(そこらじゅうの)片隅にやたらと同意や共感に質疑応答が飛び交っている。

ならば、つぶやきに新た

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