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精神訪問ナースの奮闘記〜「知らない人」が「知っている人」に〜
地域には、たくさんの人が暮らしています。私たちは、その人たちの何人と出会えているでしょうか。
私は、訪問看護をしていますが、そのなかで地域の人たちとの出会いがたくさんあります。今回は、そのことについて触れてみたいと思います。
まず、利用者さんとの出会いがあります。訪問看護という制度が、地域で暮らす人との出会いをつくってくれます。
次に、病院や保健所、福祉事務所などの関係機関の人たちとの出会い
精神訪問ナースの奮闘記〜専門性って何だろう〜
こんな私も、気がつけば看護師になって5年目に突入しました。
時々、看護師になったばかりのことを振り返ってみたりもします。
当時は、、、といっても5年ほど前ですが。私は、看護大学を卒業し、新卒で精神病院に入職しました。
精神病院を選択した理由は、人との関わりが深められるって素晴らしいと思ったからです。精神看護には正解はない。正解がないからこそ、やりがいがある。そして、そんな精神看護ならではの専
精神訪問ナースの奮闘記〜自分の感情はどこにいる〜
感情って、自分の中に当たり前のように存在しているけど、どこまで自分自身で気づく事ができているのかと疑問に思ったりしています。
最近、音楽を聴いている時に、ふと亡くなった祖父のことを思い出しました。その時に、「懐かしさ」や「楽しかった出来事」が、頭の中を音楽と共に駆け巡っていったのです。そして同時に「もう会えないという悲しみ」を、自分の中で感じたのです。
日常は慌ただしく過ぎていきます。ぼーっと
精神訪問ナースの奮闘記〜どちらかは苦しい〜
赤塚不二夫さんの漫画「天才バカボン」。
そこに登場するバカボンのパパは、数々の名言を残しています。
そのなかに、「賛成の反対なのだ。」「反対の賛成なのだ。」という言葉があります。
つまり、どっちなのだ。
思わずそう言ってしまいそうです。
賛成なのか反対なのか、どっちなのか。いろいろと議論ができそうですが、この言葉には、何か別の大切なメッセージがあるように思うのです。
賛成か反対かって2
精神訪問ナースの奮闘記〜私にとって、あなたにとって、「ゴミ」とは〜
みなさん、ゴミって知っていますよね?
そうです!ゴミの日に出すアレのことです。
でも、不思議なことに、人によってゴミに違いってありませんか。
つまり、自分にとってのゴミが相手にとってもゴミとは限らないということです。
私はこの経験を何度もしていました。「これはどうみてもゴミだな。」って決めつけてみたり、「なんで、捨てないでいるのだろうか。」と疑問に思ったり。でも、実はその人にとっては、まだ
精神訪問ナースの奮闘記〜理解しようとする能力〜
最近、ある本との出会いがありました。
それは、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本です。
この本のなかに、私のココロに響く言葉があったので紹介します。
みなさんは、エンパシーって知っていますか。
私はこれまで、聞いたこともありませんでした。
エンパシーと混同されがちな言葉に、シンパシーがあります。私は、シンパシーについても、どこかで聞いたような気がしましたが、意味につい