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精神訪問ナースの奮闘記〜どちらかは苦しい〜

赤塚不二夫さんの漫画「天才バカボン」。

そこに登場するバカボンのパパは、数々の名言を残しています。

そのなかに、「賛成の反対なのだ。」「反対の賛成なのだ。」という言葉があります。

つまり、どっちなのだ。

思わずそう言ってしまいそうです。


賛成なのか反対なのか、どっちなのか。いろいろと議論ができそうですが、この言葉には、何か別の大切なメッセージがあるように思うのです。

賛成か反対かって2択ですよね。白か黒かみたいに。世の中ってこういったことが多いように思います。良いか悪いか、好きか嫌いか、やるかやらないかとか。それだけしかないように錯覚して生きているわけです。

でも、本当にそれで良いのでしょうか。いや、どちらか決めることしかできないのでしょうか。

この言葉について考えていると、不思議とどっちでも良いように思ってしまうのです。

白でも黒でもない。それもありだなって。

結論を求めなくても、実はそれほど困らないことって多いような気がします。仕事の会議とかのように、白か黒か選択しなければならない場面もあるでしょう。でも、そうでない時の方が多いということです。

どちらでなくても良い。そのことに気づいたら、何だかおもしろいなって思いました。この価値観は人生の生きやすさの鍵を握っているようにも思います。

どちらかでなくてはいけない。それって、何だか息苦しさを感じてしまいます。

自分の存在だって、どちらかの自分ではないのです。自分は自分。

相手もそうです。「良い人」「悪い人」ではないのです。


「賛成の反対なのだ。」「反対の賛成なのだ。」

なるほど。どちらでなくてもいいのだ。

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