精神訪問ナースの奮闘記〜精神訪問看護とは〜

今回は、私が精神科訪問看護を仕事として経験している中で、どのように理解しているか、まとめたいと思います。

そもそも、精神科訪問看護について、多くの人はイメージが湧きにくいかもしれません。精神疾患の治療に関して、日本は他の国に比べ、病院中心の医療になっています。国としては、治療の場を病院から地域へシフトしようとしているわけですが、なかなか進んでいないのが現状です。それでも、一応、病院では退院促進が進められています。つまり、これからは、精神疾患を抱えた人たちを退院させて、地域で支えていくことが求められています。

そして、退院した本人たちは、地域に帰ってからも、精神疾患と付き合っていくことが必要です。退院後、地域で暮らしていくなかで、何の支援もなく、生活を維持していくことは、なかなか難しいのが現状です。病状が安定していても、地域では日々の生活を、自分で維持していかなくてはならず、そこには様々なストレスがかかってきます。それによって、病状が不安定になってしまったり、生活の中での問題にうまく取り組めなくなったりします。そのほかにも、定期的な受診があったり、薬の管理も必要です。そうした問題を踏まえると、地域で暮らしながら、支援者と身近につながっていることは、安定した生活を送るのに重要になります。訪問看護では、スタッフが本人の家に訪問します。そこで、体調確認、精神状態の確認、困り事の相談、生活支援(掃除や買い物同行、書類手続き)、家族の相談など、様々な支援をします。なんでも屋のようにも感じられます。

私は、こうした世界に関わって、1年が経ちます。その中で、重要だと感じていることが、大きく2つあります。

それは「ダイアローグ(対話)」と、「つながり」です。

この2つは、私の人生においても大切にしていきたいと思っています。

これらについても、もっと伝えたいところですが、今回はこの辺でやめておきます。


                   

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