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精神訪問ナースの奮闘記〜理解しようとする能力〜

最近、ある本との出会いがありました。

それは、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本です。

この本のなかに、私のココロに響く言葉があったので紹介します。

みなさんは、エンパシーって知っていますか。

私はこれまで、聞いたこともありませんでした。

エンパシーと混同されがちな言葉に、シンパシーがあります。私は、シンパシーについても、どこかで聞いたような気がしましたが、意味については分かりませんでした。

私は、この本に出会うまでシンパシーもエンパシーも知らなかったのです。この言葉について知ったことで、私の中でモザイクがかかっていた部分が、鮮明になってきたなと感じたのです。

さて、この本では、これらの言葉の意味について説明されているので紹介します。

〇シンパシー

1.誰かをかわいそうだと思う感情、誰かの問題を理解して気にかけていることを示すこと

2.ある考え、理念、組織などへの支持や同意を示す行為

3.同じような意見や関心を持っている人々の間の友情や理解

〇エンパシー

他人の感情や経験などを理解する能力

※これらは、オックスフォード英英辞典に書かれているようです。


一方で、ケンブリッジ英英辞典には、エンパシーについて「自分がその人の立場だったらどうだろうと想像することによって誰かの感情や経験を分かち合う能力」と書かれているそうです。


シンパシーは、感情、行為、理解など多くの人が日常で経験するようなことです。しかし、エンパシーは能力なのです。

能力っていうと、限られた人にしかないようにも感じますが、エンパシーは誰にでもある本能的なもののような気がします。私は、誰もが持っているその能力を自分で意識できているかが重要だと思いました。

相手の立場を想像する。そして、理解しようとすること。このことを意識してみる。そうすると、自分の中のエンパシーに気づくはずです。私はエンパシーという言葉を知り、自分の中で意識してみて、それが自分にも在ることに気づきました。

今はコロナウイルスの影響で、外出自粛期間中です。みんなで自分の命、大切な人の命を守る時です。人にはそれぞれの、人生のストーリーがあります。そのことを、自分の中に在るエンパシーで感じてみたいと思います。

今だからこそ発揮させよう。私の中のエンパシー。

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