有馬珠子
記事一覧
サントリー絶頂CMをテキストに、改めてセクハラについて考える
(2017年7月旧ブログ記事より)
【サントリー 頂(いただき)絶頂うまい出張CM(総集編)】
【このCMのどこがダメか。不快のポイント】現在公開されている動画は、比較的問題のないシーンをつなぎあわせた「総集編」です。各都市別の「ご当地編」がありましたが、あまりに露骨なAV臭と卑猥表現により削除されたようです。しかし視聴可能な「総集編」ですらセクハラ要素がつまっていますので、あらためてセクハラに
#MeToo ムーブメントに思うこと~発信のその先と、「女の敵は女であってほしくなかったが…」~
(※2018年1月旧ブログ記事より)
世界中でMeTooのムーブメントが活発化しています。
このムーブメントにより女性(あるいは男性も)がセクハラ被害を告発しやすい土壌が作られ、加害者側には「下手な言動をしたらマズイ」という抑止力が生まれます。私もこの流れには大いに賛成し、応援しています。
私は過去記事のなかで、すでに「セクハラを下火にしていくためには、SNSでの情報発信、情報共有が有効」であ
「いじり」という名で矮小化されたセクシュアルハラスメントはなくせるのか
【パーソナルな距離感をはかれない日本人】
私の周囲には海外在住経験のある友人が複数いたためか、20年ほど前から、ハラスメントについてはかなり進歩的な考えを耳にしていました。
たとえば、私が大学生のとき教育実習先で一緒になった山崎さんという女性は、学生時代の数年をイギリスで過ごしたのですが、彼女は当時からこのように言っていました。
「親しい身内でもない限り、太った痩せたというのも、失礼だから口にす
✓女性がキレイにするのは男性のためではない
復習しましょう。
「人間・女性」を「性・女性」とみなしてしまう意識のズレから、セクシュアルハラスメントが発生します。
そしてそのズレが起こる要因は、女性のビジュアル……いわゆる容姿や服装や雰囲気など……を材料として、男性の自己中心的な視点で、「人間・女性」を勝手に「性・女性」へと仕分けてしまうからです。
ここまでは整理していただけましたでしょうか。
まだ時おり見かけます。
「(にやにやしながら
✓女性には二種類いる
■「性・女性」と「人間・女性」
誤解を承知で説明すれば、女性は二種類のタイプに分かれます。それは「性的に見られたい女性」と「性的に見られたくない女性」です。
私は前者を「性・女性」、後者を「人間・女性」と分類しています。あくまでざっくりとですので、どうぞご容赦ください。
男性から性的に見られたいという「性・女性」を、改めて説明する必要はないでしょう。どれほど女性が「セクハラは不快」と主張して