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「あの時ああ言えばよかった」を悶々とする人に

人間の悩みの8割がたは人間関係だそうです。 「あの時ああ言えば良かった。もっとうまい表現方法があったはずなのに」 「もっとバシッと言ってやれば良かった。どうして自分はあの時、毅然とした態度で返せなかったのだろう」 このような「後からフツフツ型」の気持ちに悩む人は多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。私などは「後からフツフツ型」に加え「執念深い」という最悪のパターンですから、抱え込む暗黒度も自ずと濃くなります。 しかしあまり抱え込むのも健康に悪いですから、

    • マウンティング癖のある人を褒めてはいけない

      やはりこのストレス社会、男女ともに最多のお悩みの原因は「人間関係」のようです。 書店では人間関係をうまく構築するためのマニュアル本や、意識の転換を伝えるメンタル本、人生訓や自己啓発の本を多く目にします。 そしてそこに共通して書かれていることは、「他人を褒めることの大切さ」なのですが……。 褒めることは、気持ちのよいことだと思います。自分がだれかを褒めたことで、その人が自信を持ち、コンプレックスを手放し、個性を発揮してかがやく様を見るのはとても楽しいものです。 暗くうつむいて

      • 気づかず発生していた会社のパワハラに思うこと

        周囲に認知されている、いわゆる「評判」のハラッサーについては、いざハラスメントが明るみに出たときに、社内での証言を得やすいかもしれません。 ところが現実には、「まさかあの人が…!」という人物が、周囲に悟られずにひっそりと加害しているケースもあるものです。そのような場合、被害者サイドがいかに証拠を確保するか、加えて理解ある上司の存在というものが、解決に向けて大きく影響してくるでしょう。 私がかつて在職していたWEB制作事業の会社でも、やはりいろいろなトラブルがありました。そ

        • 「いじり」という名で矮小化されたセクシュアルハラスメントはなくせるのか

          【パーソナルな距離感をはかれない日本人】 私の周囲には海外在住経験のある友人が複数いたためか、20年ほど前から、ハラスメントについてはかなり進歩的な考えを耳にしていました。 たとえば、私が大学生のとき教育実習先で一緒になったYさんは、学生時代の数年をイギリスで過ごしたのですが、彼女は当時からこのように言っていました。 「親しい身内でもない限り、太った痩せたというのも、失礼だから口にすべきでない。だって、その人のパーソナルな事情がどこに隠れているかわからないでしょ。もしか

        「あの時ああ言えばよかった」を悶々とする人に

          ✓女性がキレイにするのは男性のためではない

          前回の記事の復習から失礼いたします。 「人間・女性」を「性・女性」とみなしてしまう意識のズレから、セクシュアルハラスメントが発生します。 そしてそのズレが起こる要因は、女性のビジュアル……いわゆる容姿や服装や雰囲気など……を材料として、男性の自己中心的な視点で、「人間・女性」を勝手に「性・女性」へと仕分けてしまうからです。 ここまでは整理していただけましたでしょうか。 まだ時おり見かけます。 「(にやにやしながら)お、今日はどうしちゃったの? 久しぶりに本社の俺とのミーテ

          ✓女性がキレイにするのは男性のためではない

          ✓女性には二種類いる

          ■「性・女性」と「人間・女性」  誤解を承知で説明すれば、女性は二種類のタイプに分かれます。それは「性的に見られたい女性」と「性的に見られたくない女性」です。 私は前者を「性・女性」、後者を「人間・女性」と分類しています。あくまでざっくりとですので、どうぞご容赦ください。 男性から性的に見られたいという「性・女性」を、改めて説明する必要はないでしょう。どれほど女性が「セクハラは不快」と主張しても、実際に性を商品化する職業をみずから選ぶ女性がいるのは事実です。 風俗や水商

          ✓女性には二種類いる