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元気が欲しいときは、カレーを煮込もう

宇野碧さんの小説、「キッチンセラピー」
第一話『カレーの混沌』というお話。


色んなスパイスをいれて、
冷蔵庫にあったもの全ていれて、
何時間も、いや、数日かけて煮込んでいく。

一見合わないと思う食材も、
時間をかけて煮込んでいくことで、
だんだんと、まとまって、

カレーの味になっていく。

味見をしながら、
材料を足して、
「これだ!この味だ!」とピンと来る瞬間を待つ。
そのピンときた瞬間が出来上がりのとき。
だから、いつ出来上がるかはわからない。

途中投げ出したくもなるけど、
全てが合わさる、
最高のカレーになる時が必ず来る。

料理は決して、1日で作らなくてもいいんだなって思った。


いや、きっと人生も同じ。

色んな事が起こる。
嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、苦しいことも、
ぜーんぶ混ぜて1時間、1日、1ヶ月、1年、一生ができていくけど、
煮込んで待っていれば、
全てがピンっと合わさる瞬間が必ず来る。

必ずしもそれは、1日や、一年じゃないかもしれない。


でも、気長に煮込んでいくしかないね。


元気が欲しいときは、カレーを煮込もう。



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