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あみの
2023年9月19日 22:30
喫茶店が舞台の小説が好きです。喫茶店が印象的に描かれている小説って、実際にそのお店にいるようなゆったり感を味わえる物語が多く、ハズレも少ないジャンルでもあるなと個人的には思っています。そんな喫茶店が出てくる小説で、また新たなお気に入りに出会えたので1冊紹介します。今回紹介するのは、椰月美智子さんの『純喫茶パオーン』という作品です。タイトルの「純喫茶」の文字で既に美しいです(笑)。主人公の成長に
2023年9月17日 09:48
砂村かいりさんの『黒蝶貝のピアス』を読みました。数年前に『アパートたまゆら』という既刊を読んだ時、文章表現や作中での思考に惹かれるものがあり、それ以来ずっと気になっていた作家さんの今年発売された作品です。アパートたまゆらは深夜ドラマのような雰囲気の恋愛ものでしたが、今作は女性たちの生き様と絆を描いた物語となっており、また新たな砂村さんの魅力に出会えた1冊でした。『黒蝶貝のピアス』感想今
2023年9月14日 20:22
そろそろ図書館で借りて読んで面白かった本のストックがたまってきたので、今回は8月中旬から今月上旬に読んだ本(小説以外)を3冊紹介します。久々に昨年あたりからハマって読んでいる昭和レトロ系の本も数冊あります。昭和レトロと言ってもジャンルが結構幅広いので、図書館に行くたびに見知らぬ本を求めて館内をうろうろしてしまいますね。ゆかしなもんの’80sガーリーカルチャーガイド80年代の「レトロかわ
2023年9月9日 22:29
今回は食欲の秋におすすめな1冊を紹介します。紹介するのは、汐見夏衛さんの『さよならごはんを今夜も君と』という作品です。noteで私が紹介した汐見さんの作品は今作で10冊目となりました。汐見さんで食をテーマにしたお店ものって見たことがないなーと、発売前から凄く読みたかった1冊です。『さよならごはんを今夜も君と』感想物語の舞台は、10代限定でおいしい料理をふるまうお夜食のお店。今作では店主
2023年9月3日 23:31
私は作中で描かれる謎とその推理に加え、キャラクターも魅力的なミステリー作品が昔から大好きです。先日、じわじわ気になっていて試しに1巻を読んでみた『幽世の薬剤師』(著・紺野天龍さん、新潮文庫nex)が非常に私好みのミステリー小説で、想像を絶する面白さだったので紹介します!『幽世の薬剤師』感想物語は現世の薬剤師・空洞淵が、異界の存在によって、人間と怪異が共存する「幽世」という世界に導かれるとこ