記事一覧
2017年のわたしの怒り
2017年6月26日の怒り。
今日は出版社の面接だったんだけども、散々だったので。本当ならいつものように、最大の理解者であり応援してくれている母に愚痴を言いたかった。わがままを通して上京して就職できずにいる手前、これ以上うまくいっていない現状を口にするわけにいかないので、今回は絶対に泣きつかない。同じような理由で家族全員ダメ。友人はそもそもわたしのこんな話をしてもつまらないだろうと思うからナシ
八咫烏シリーズの感想:なぜなら彼はもう英雄(化け物)なのだ
阿部智里さんによる通称・八咫烏シリーズの第一部をようやく読み終えたので、すこしだけ感想を書きます。ネタバレしかないです。
『烏に単は似合わない』を読んだとき、とてもわくわくしてリアルタイムですこしツイートなどしていて、でも読み終えた瞬間にすべて消しました。恥ずかしくなったから。わたしはなんの先入観もなく読み始め、だから主人公は東の姫だとしか思っていませんでした。シンデレラストーリーだ!とめちゃく
男がふたり、女がふたり
大学の課題の「表層にとどまる(感情表現などを極力入れないようにする)」手法で書いた掌編です。闘牛に狂っていた時期に書いたものですね。
女は赤いワンピースを着ていた。肩紐の頼りなさと、金魚のようなドレープが彼女の華奢さを強調している。栗色の巻き毛を無造作に後ろでまとめていて、後れ毛が日に焼けた首にかかっていた。薄汚れた座布団の上に尻を置き、女は足を組んでいた。
男の手から座布団を奪い、彼の妻
日本語と英語の差、またはひとつのフレーズの価値
大学生のときに課題で書いたものです。
「静かな雨の夜に」
(『二十億光年の孤独』谷川俊太郎)
いつまでもこうして坐って居たい
新しい驚きと悲しみが静かに沈んでゆくのを聞きながら
神を信じないで神のにおいに甘えながら
はるかな国の街路樹の葉を拾ったりしながら
過去と未来の幻燈を浴びながら
青い海の上の柔かなソファを信じながら
そして
なによりも
限りなく自分を愛しながら
いつ
江國香織作品のなかにみる愛情のかたち
大学生のときに課題で書いた書評?人物評?エッセイ?のようなもの
江國香織は、一九六四年に東京で生まれた。一九八七年『草之丞の話』で「小さな童話」大賞、一九八九年『409ラドクリフ』でフェミナ賞、一九九二年に『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、一九九八年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、二〇〇二年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、二〇〇