記事一覧
人の問題を解決したかった20代、人を肯定したい30代
目先の問題をなにがなんでも解決してやりたい、という気持ちが、ここ数年は明らかに減ってきている。
マネジメント業務でぶち当たる問題の中には「時間が解決するもの」「触れることでかえって悪化するもの」「自分が解決しないほうがいいもの」などがあって、そういうものに触れているうちに曖昧さに強くなりネガティブケイパビリティが高まってきたことも要因だと思う。
でもそれは多少影響のある要素の1つに過ぎなくて、変
"POが悪い", "SMが悪い"と思うのは錯覚なんじゃない?
これについての僕の考えを書く。引用ポストでは文字数不足になりそうだったのでこちらで。
主語がでかいのは嫌いなので、僕の身の回りで「それはPOがダメ」「それはスクラムマスターがダメ」となった事例についてのみ話す。
その当時のスクラム開発には課題がいっぱいあって(どこまでスクラム開発を続けても課題は底を尽きないが)、その課題を『解決難易度』と『解決による恩恵』の2軸でマッピングしてみると、「解決しや
0でも100でもない、その間から人間味を理解した日
愚かなことに、僕は人間の行動原理を0か100かの両極端に考えがちだ。
最近それに気付かされる出来事があった。
* * *
頼れる友人に僕の大嫌いな(大好きな)目標設定について話していたときのこと。僕はそれまで『人は自分で目標を立てるとがんばりやすい。だから仕事する際にも各々が個人目標を立てるべきだ』という考え方をまったく理解できずにいた。
やる気がみなぎっているときは目標などなくとも頑張れると
がんばりたい目標とがんばらなきゃいけない目標と、どこかおかしい僕の目標
今日同僚とこんな話をした。
僕「目標を立てるとモチベーションになるの?」
彼「なる場合もあるんじゃないかな。会社から求められることと、自分がやりたいことのギャップがハッキリして気づきがあるかもしれないし。それを明らかにするプロセスこそが大事なんだろうけど、その結果モチベーションにつながることもあると思うよ」
僕「僕にとって目標とは、自然と湧き出る情熱やエネルギーを言葉に変換しただけで、目標があ
仕事を "丸投げ" しないように気をつけていること
マネジメント業に就いて間もなくして、チームが自律することにこだわるようになった。マネージャーである自分が業務プロセスのボトルネックになるのは嫌だったし、高いスキルを持つチームメンバーが自律的に活動し続ければ僕には想像もつかない素晴らしい未来に到達するのではと思えたからだ(本気だ)。
チームの自律度合いを高めるために僕にできることの1つは仕事を任せることだ。ただし丸投げではない。
これらは僕が思
1on1の第3の難しさ
マネージャーになり1on1を”する側”になってすぐに、第1の壁にぶつかることになる。何を話していいか分からないというやつだ。
マネジメント業をデビューした直後はとりあえず1on1をしなきゃと無計画なまま予定だけおさえ会話がうまくできず後悔したり、「最近どう?」から始まり「特に何も」と返されどうにも盛り上がらない事態に危機感を覚えたりした。
ここで1on1のやり方が書かれた本を数冊読んで、『相互理
"やらされる目標設定"との付き合い方、そして目標設定の真の意味
やれと言われてやる目標設定にモチベーションとしての価値はないし、個人目標の達成度合いで人事評価をするのはアンチパターンだと思うけれど、それでもやれと言われればサラリーマンの僕は目標を設定するしかないし、マネージャーの僕はチームメンバーが正しく評価されるよう目標設定のサポートをしたい。
そんなことを考えながら1ヶ月近く自分と身の回りの人の目標設定に向き合っていたら、ようやく「やらされる目標設定」と
2022年3月のあたまのなか | "書く"キャパ | 役割名の良し悪し
今月も書きます。挫折するにしてもせめて3回くらいは続けないと……と言いたいところでしたが、2月分を書き損ねているのですでに半挫折です。
"書く"ということのキャパ実を言うと、書くことがあまりありません。
評価期間だったので、ほぼ毎日チームメンバーの活動や期待やこれからについてだけを考えていました。ですのでブログ的にはネタ不足です。
ついでに言い訳をすると、評価業務はおそらく一番頭が疲れる業務で
2022年1月のあたまのなか | オンボーディング | エンジニアの刺激
マネジメントをするようになって、コードのような目に見えやすい成果が減り、あとから振り返ると何もせずにただただ時間だけが過ぎてしまった無能感に駆られることが増えました。
だからnoteに考えを纏めるようになったけれど、纏まらない考えはいつの間にか雲散霧消してしまいがち。かと言って日記をつけるほどマメでも真面目でもないので、せめて月1回くらいは頭の中の棚卸しをしてみようと思います。エアー壁打ちのよう
失敗のコスパ、挑戦の計画性
喜ばしいことに、僕たちのチームでは、新しいことに挑戦しその経験を振り返って学びを得ることを、息を吸って吐くように実践している(やや盛った)。
「試しに〇〇してみていいですか?」「△△をやってみたので、興味ある人フィードバックくれませんか?」といった具合に、気軽に試してみる習慣と、それにフィードバックし合う習慣があるおかげだと思う。
* * *
それはそうとして、挑戦には失敗がつきものだ。失敗と