野心に似たなにかと劣等感。それらが仕事に及ぼしたこと

自分語りその1。
かつての僕は仕事で人一倍成果を出したかった。認められて褒められたかった。テンポよく昇給したくて30歳くらいで達成したい年収目標があった。
あと強いて言うなら負けず嫌いで、根性と意地があった。

自分語りその2。
子供の頃から「家族ができたら家を買って、家族を経済的に支えて、一般的な水準で快適な暮らしをして、ときどき贅沢をして、家族が習い事や部活や趣味など没頭したいものを見つけたときに遠慮せず取り組めるくらいの金銭的余裕を持っている大人になりたい」と思っていた。子供が持つにはずいぶん夢のない夢だけれど。

* * *

これらが仕事を「がんばりたいこと」にした。仕事への活力となった。
前者は劣等感からくる反骨精神と承認欲求で、後者は「野心とは呼ぶほどではないゆるやかな人生のゴール」だったと思う。がむしゃらにがんばれるくらいの十分なエネルギー源だった。
「コードを書くのが好きだから」とか「社会に貢献できるものづくりをしたいから」とかの理由ではなかったので、もしかしたら職種はエンジニアじゃなくてもよかったのかもしれないけど、自然とやりがいを持てたので性には合っていたのだと思う。

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