[人事のプロが教える]人を惹きつけるコミュニケーション(会話)方法
人事という職種柄、多くの社員と話す機会があります。新入社員から社長、会社にいる、あらゆる社員と、人事は話すことができます。私は、このことを本当に有り難いと思っており、人事という仕事の役得だと日々感じています。
多くの社員と話をする中で、年齢、役職、職種問わず、頻繁に出てくるワードがあります。
ポジティブとネガティブ
この言葉は、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。意味は英語と同じで、ポジティブは良いイメージ、ネガティブは悪いイメージとなります。
今回は、このポジティブとネガティブにちなんで、人を惹きつけるコミュニケーション(会話)方法について記載していきます。
1.ネガティブからポジティブへ
ビジネスだけでなく、コミュニケーションは、総じてポジティブな表現を心がけたいです。例えば、
彼は●●ができない。
これは、ネガティブな表現です。
●●という事象が何かにもよりますが、例えば、彼は過去と比較して、少しでもできるようになったことはないでしょうか?
もし、そうした点があれば、
彼は以前と比べたら●●ができるようになった。
と、ポジティブな表現に言い換えることができます。
「●●できない」は、なぜなのか?それを考えて話をすることが肝要になってきます。
●●できない理由が、
・彼にとって●●することは初めてだから。
・●●は誰にとっても難しいことだから。
・●●するための引継ぎを彼は十分に受けていないから。
・●●の知識が現在の彼にはないから。
理由は様々あると思います。
なぜ、彼が●●できないのか、まずはそれを考えてみてください。
次に、その理由からポジティブな表現に言い換えることができないかを考えてみてください。
・彼にとって●●は初めての経験にも関わらず、彼なりに頑張ってくれている。
・●●は誰にとっても難しく、彼も例外ではないが、私は彼ができると信じている、
・●●の引き継ぎを受けていないため、今、彼は苦戦してるが、キャッチアップできたら大丈夫だと思う。
・彼には過去▲▲を習得した経験があるから、現時点では●●の知識はないかもしれないが、●●も習得できるはず。
キレイにポジティブな表現に言い換えられてない部分もあるかもしれませんが、あくまでネガティブからポジティブへの言い換え例として、お考えください。
ここで、お伝えしたかったことは、ネガティブな内容の原因・理由を探し、第三者に伝える時はポジティブな表現に言い換えることを検討するということです。
2.ポジティブな表現は話者の印象を変える
先ほどお伝えしたとおり、もし第三者と話している中で、彼のことを話す時には、是非ネガティブな表現ではなく、ポジティブな表現に変えて、第三者と話すようにしてみてください。
こうすることで、話者である皆さんの印象が、グッと変わってきます。ネガティブな表現を言う人に、フォロワーは現れません。
もちろん会社の中では、職場の関係性や上下関係もあることから、例えネガティブな表現をしても、何も顕在化することはないでしょう。
しかし、話を聞いてる人にとっては、不快感、話者へのネガティブな印象を抱く可能性があり、見えない間に、関係性が希薄化する可能性を秘めています。
一方で、常にポジティブな表現で話をする人の会話は、聞いていて不快感はなく、むしろ、自分も頑張ろうと周囲を鼓舞する可能性もあります。
ポジティブな表現には、聞いている人を元気にさせ、前向きにさせることができます。
そのため、ポジティブな表現で話をする人には、フォロワーがついてきます。
3.言葉は戻ってこない
私も、ついついネガティブな表現を使ってしまうことがあります。
使った後に、「あっ!」と思い、すぐ反省しますが、出てしまった言葉は戻ってきません。
メールと違って、言葉に取り消し機能はないため、一度発した言葉には責任を持たなくてはいけません。
ビジネスシーンでは当たり前のことですが、メールで仕事をするようになって以降、会話における言葉の価値を見失ってしまっているように思います。
言葉を発する時、落ち着いて、ポジティブな表現を意識して話すようにしてください。
4.まとめ
今回の記事では、ポジティブとネガティブというキーワードから、コミュニケーション(会話)における注意事項、会話のテクニックを書いてみました。
今一度、言葉の重要性、相手に与えるインパクト、そして、話者自身の印象や評価にも繋がってくることを考えて、言葉を選んでみてください。
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