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『ナップランド』。1970年代から浸透する、北海道・小樽の通学用リュック。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は所属する会社の記事で、毎年この時期になると、「ラン活」の話を書いていました。2年間で、noteを含めて5個書きまして、いつも「来年はどんなものがトレンドになるのでしょうか?」と書いて来ました。

2024年に入り、今年は「これぞ新しいラン活!」という話題はなく、今年のトレンドの「ラン活」の話は、今のところ書く予定はありません。

「ずっとラン活の話を書いて来て、今年は書くのがないのは寂しいな…」と思っていた時に、入院している家族から、「北海道の小樽には、『ナップランド』という、ランドセルの代わりがあるとテレビで観たよ」と言われました。

『ナップランド?』と思って、調べてみることにしました。

今回は1970年代から小樽で愛されている、『ナップランド』についてお知らせします。

北海道・小樽で『ナップランド』が愛される理由とは?

画像引用・参考:ナップランド

新学期が始まり、大きなランドセルを背負って歩く新小学1年生の姿が街で見られる様になりました。ランドセルを巡っては近年、「ラン活」と呼ばれるランドセル選びや商戦が過熱して、価格も昔に比べると高額化しています。そんな中、北海道小樽市では安価で軽量の通学カバンが定着し、他の地域の「ラン活」事情は異なっているそうです。

『ナップランド』が誕生したのは1970年頃でした。港の背後に山が迫る地形の小樽市は、急な坂道が多くて、冬は積雪で通学路も歩きづらい地形だといいます。「軽くて雪に強いカバンは開発できないか?」。そんな相談を学校から受けた小樽市内のカバン店が開発したのが誕生のきっかけでした。『ナップランド』の名称は「ナップサック」と「ランドセル」を組み合わせています。

小樽市内のカバン店5社で『ナップランド』の組合を結成して学校に働きかけると、校内で『ナップランド』を販売する学校も現れ、小樽市内に浸透しました。現在は[アカイシ]と[バッグのムラタ]の2店が、それぞれ別のメーカーに製造を委託し、店のオリジナルアイテムとして販売しています。[アカイシ]の赤石達郎社長は「小樽市内のカバン店が一斉に販売を始めたことから、一気に『ナップランド』が家庭に普及しました」と説明します。

小学生の持ち物を巡っては、教科書の大型化や水筒の持参、タブレット端末の導入などでランドセル自体が大きく、重くなっていることも問題視されています。ランドセルに対し、『ナップランド』はおよそ700gと、一般的なランドセルの半分ほどの重さで軽量です。

店頭では普通サイズで税込み8800円という価格の安さも小樽市で長年愛される魅力の1つです。保護者の方の経済的負担は軽く、買い替えをする時のハードルも低いといいます。

『ナップランド』の素材は丈夫で雪や雨にも強いナイロン製で作られています。ランドセルと同様に、販売当初は2色のみの展開でしたが、時代とともに色は多様化し、デザインも進化していきました。手袋をしたままでも開閉できる留め具や雪が吹き込む心配がないファスナーなど、雪国ならではの工夫も『ナップランド』に施されています。

子どもに関連する消費行動が専門の大正大学の教授の男性は「『ナップランド』は50年の歴史があることから、子どもの頃に使ったことがある保護者も多く、違和感なく、今でも受け入れられている証拠でしょう。カバン店や学校の先生が子どもを思って開発し、ランドセルのジェンダーレス化の風潮に先鞭をつけたことを、小樽市民は誇っていいと思います」と語ります。

参考:ランドセル高額化、軽くて安い小樽のナップランドは半世紀の歴史 読売新聞(2023年)

ですが、小樽市も少子化の煽りを受けて、『ナップランド』の売り上げは減っています。小樽市教育委員会などによりますと、小樽市内小学校の2023年度の新1年生は527人で、2004年度の1038人(5月1日時点)からほぼ半減しました。最盛期には8店あった『ナップランド』の販売店も次々と廃業し、現在は2店のみ営業です。

『ナップランド』の販売の活路を見出すのは、地元以外への販売です。2店共に通販もしていて、ランドセルのジェンダーレス化の流れを受けて、北海道外からの注文も増えています。[アカイシ]の赤石社長は「最近は『セカンドランドセル』として、『ナップランド』を買い求める人も多いです」と説明します。

原材料費の高騰で『ナップランド』の価格維持は苦しいといいますが、それでも、[バッグのムラタ]の村田達哉社長は、「なるべく手軽に買える値段で販売していきたいです」と述べました。

この話題を書くのは楽しい!

記事自体は2023年のものですが、今年も「ラン活」について記事を書くことができました。やっぱり思ったのが、「ラン活の記事は楽しいな!」と。

私には子どもが居ないので、ランドセルが対象となる子どもは近くにはいません。ですが、私が子どもの頃、赤と黒しかなかったランドセルが、値段は上がっているものの、自分の好きな感覚で、色んな色の中から選べるというところが、私は色んなものを観て決めたい想いが強いことで、「羨ましいな」と思います。

色だけではなく、装飾とかもオシャレで、「私もみんなと同じものではなく、パステルカラーとか、自分の好きな色を選びたかったな」とも思います。

『ナップランド』もパステルカラーで、上と下で色が違うのも、職人の方のこだわりを感じて、凄く好きです。

先に『ナップランド』を観ていた家族から、「可愛いね。でも子供用なのかな?」と思ったそうです。

海外では日本のランドセルを仕事用カバンに使う国もありますし、『ナップランド』もただの子供用ではないと思います。

ただいつもの習慣では見つけなかった、今年の「ラン活」。もしかしたら、2024年のトレンドがあるかもしれないので、後から検索して探してみようと思います。


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