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僕だって花嫁を選んだ
カジノに行くのが夢だった。
オラクルベリーのカジノ。
子どもながら、
5センチ四方の小さな画面の中に非日常を見ていた。
10年が経って、似たような形におさまった。
メトロノームみたいな日々を越え、夏が来る。
小さな歯車ながらに、人類の偉大さを感じる時がある。
天候を予測し、地球の裏までひとっ飛び、深海を訪れ、大気圏を超えた。
しかし、今日もアルコールで手を濡らなくちゃならない。
疫病に怯え
窓を閉めたらポップコーンを作ろう
上澄だけをすくって含んで吐き出して、
そんな人生を生きてきました。
1年を越え、また
関東は梅雨を迎えたみたいです。
紫陽花が咲かなきゃ6月なんて、
そう言いかけた後で目の前にいる女性の誕生日が6月だと思い出して後悔し、
夏になったら花火でもしようかと言ってみる。
僕も、その子も、
ティム・ロビンスの『ショーシャンクの空に』が好きだった。
どこかの批評家が絶望のリアリティについて称賛していた