記事一覧
いつか見た風景 101
「フレームの中の私」
聞こえているか私の声が、見えているか私の姿が、届いているか私の思いが、気づいているか私の本心が。ならばここで質問だ。私は一体何者なんだ?
スコッチィ・タカオ・ヒマナンデス
目に涙が浮かび、心臓がキュンとなった。
去年の暮れに私の松果体が覚醒して直ぐに気づいた事がある。ニック・ボストロムのシュミレーション仮説はほぼほぼ正しかったという
いつか見た風景 98
「深夜の冷蔵庫で起こった事の全て」
かつて私は問うていた。「私はいつから今の私だったのか?」と「私はいつまで私なのか?」の2つの疑問を私自身に。その疑問に終止符が打たれる瞬間は突然やって来た。昨日の深夜、近所のコンビニで新人の若いイケメン店員が2人の女性客から「いつからバイトしてるの?」「何時に終わるのよ?」と執拗に絡まれていたのだ。店員は嫌な顔一つせず、クールに含みを持たせてこう答え、私にそ
いつか見た風景 96
「# 失われた時を求めて」
神話の創成期の始まりからずっと、高度な象徴性を帯びた記号や図像、更に観念と言ったものに我々は支配され生きて来たと言う。そう、一方通行とか一時停止の道路標識が前方の状況を示す以上の出来事を我々の脳内に埋め込むために。
スコッチィ・タカオ・ヒマナンデス
かつては世界のどこでも夢は特別な意味を持ち、同時に大いなる敬意を持って扱われて来た
いつか見た風景 91
「老人のジレンマ」
あなたには黙秘権があると言われた。但し、正直に事件当夜に起こった事を証言すれば司法取引に応じてもいいと。まるですっかり犯人扱いだ。私はいい年をして泣き出しそうだった。何しろ記憶が曖昧で、その夜の私の行動などはっきりとは覚えていないのだ。
スコッチィ・タカオ・ヒマナンデス
はじめに音楽があった。鳥のさえずりやオオカミの遠吠えのような。或い
いつか見た風景 88
「歪み加減の微調整」
人間の脳は進化の過程で、例えば自分たちに都合の良い物語を作り上げる事に見事に適応していったと言う。物語は仲間を作り、集団を育み、宗教や芸術を生み出した。科学に貢献し、文化を生成し、社会を構築した。それはやっぱり一人では寂しいから、一人では無力だから、一人では退屈だからだろうか。
スコッチィ・タカオ・ヒマナンデス
ありふれた日常を驚くほ