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【ABA】応用行動分析を日常生活で使ってみよう

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認定行動分析士(BCBA)の著者が、ABA理論を日々の生活の中で役立てる方法やABAを使って問題を解決する方法を紹介します。
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#発達

幼児のかんしゃくを抑える選択肢の力:Part 3

幼児のかんしゃくを抑える選択肢の力:Part 3

子育ては素晴らしい挑戦ですが、難しいこともたくさんあります。中でも、幼児のかんしゃくは保護者を圧倒し、イライラさせるものです。前回のブログでは、こうした感情の爆発に対処するための手法として、子供の気持ちを受け入れて代弁する方法とその大切さについてお話しました。かんしゃくを抑えることだけにフォーカスした大人都合の戦略でなく、子供の自信を育み、保護者との関係を深める素晴らしい育児法です。
今回は「子供

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なんでも口に入れる子ども

なんでも口に入れる子ども

なぜ赤ちゃんは、なんでも口に入れるの?

赤ちゃんが何でも口に入れるのは、世界を探索するための発達過程の一部です。赤ちゃんの口は非常に敏感で、目や手に比べてより多くの感覚情報を集めることができるのです。

生後4~6ヵ月:ものをつかんで、口に運べるようになる

生後4~6ヵ月ごろになると、手の協調運動と筋力が発達し、手で物をつかんで口に運び、探索することができるようになります。この行動によって、赤

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子供の発達と感覚処理能力の発達 part 1

子供の発達と感覚処理能力の発達 part 1

記事の概要このブログ記事の概要は、子育てに悩む保護者や保育士、幼稚園教諭に向けたもので、感覚処理能力に焦点を当てています。記事は2部に分かれ、Part 1では赤ちゃんや子供の感覚処理能力とその発達プロセスを詳しく説明し、Part 2では感覚処理の問題を持つ子供と通常の子供の行動や特徴の違いを比較し、適切なケアについて言及しています。感覚処理能力が子供の健全な発達と幸福にどれほど影響を与えるかに焦点

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子どもの言葉の遅れチェック#10:ジェスチャーを使ってコミュニケーションをとりますか?

子どもの言葉の遅れチェック#10:ジェスチャーを使ってコミュニケーションをとりますか?

ジェスチャーとは、私たちが相手にメッセージを伝えるために使う身振り手振りなどの体の動きのことです。

言葉習得になぜジェスチャーが大切なの?「子どもがジェスチャーを使える」
と言うことは、すでに子どもは、

「ジェスチャーを使えば、自分の意思を他人に伝えることができる!」
ということを理解しているからです。

これは、まさに非言語によるコミュニケーションです。
人から話しかけられるのを注意深く見聞

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