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散文

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コラム、エッセイなど文章中心のノート。
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#エッセイ

友人との訣別と、先生との再会(後編)

友人との訣別と、先生との再会(後編)

タイトル画像はデザインアプリ「Adobe Express」上で画像生成AIによって記事の見出し画像をつくる機能を使って作りました。

前後編に分けてしまったので、ぜひ前編もご覧ください。

今回の記事のもとのエピソードはこちら。

ほんの些細な後日譚

1日空いてしまったのは、前後編に分けたうえで改めて考えると「先生に再会した。以上」で大した話じゃないんじゃないか……という疑問がわいてしまったので

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友人との訣別と、先生との再会(前編)

友人との訣別と、先生との再会(前編)

昨日更新したnoteは私にとってつらい思い出だったが、ちゃんとまとめて書けたことと読んでいただけたことでだいぶすっきりした。
オチもなく愉快な話題でもなく、問題も解決しないモヤモヤした内容だがよかったら読んで欲しい。

この記事はその「続き」である。

あの日パンを拾ってくれた友人との訣別
私がとてもつらかったあの日、友人は廊下に散らばったカビたパンを拾い集めてくれた。
小学生の間の親友である。

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日記のようななにか 2023/9/11~9/20

日記のようななにか 2023/9/11~9/20

「日記のようななにか」というシリーズを始めてみた。基本的にはその日の出来事や考えたことを書く「日記」に似ているが、積極的にうそや妄想を盛り込んでいくことで別の世界と繋げている。本当のことしかかかない日もある。だから「ようななにか」なのである。

2023年9月11日

旅から帰る日はお土産をえらぶ。街には旅人に選んでもらおうと土産物屋がずらっと並んでいる。

この土産物ストリートはどこまで続いてい

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日記のようななにか 2023/9/1~9/10

日記のようななにか 2023/9/1~9/10

「日記のようななにか」というシリーズを始めてみた。基本的にはその日の出来事や考えたことを書く「日記」に似ているが、積極的にうそや妄想を盛り込んでいくことで別の世界と繋げている。本当のことしかかかない日もある。だから「ようななにか」なのである。

2023年9月1日

今日はどこにも行かなかった。一日中外に出かけることを考えながらインターネットを見て過ごした。この窓の景色は飽きないし、最後のひと葉も

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傷口にぬる、塩

傷口にぬる、塩

ひとすくい傷口にのせ溶ける塩、よかったわたしまだ涙出る

もう何年も前にあいた傷口に塩を塗る行為を続けている。最初は傷口に気づいてすらいなかった私だが、いろいろなものがしみるようになってきてさすがに傷の大きさを知った。

傷は時間で癒されていく。

開いた当時は癒そうと躍起になっていて、怒りや悲しみをすべて塩の結晶にして遠ざけていた。

このごろ私は「傷をいやしたいが無くしたくない」と感じるように

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「SNS」に私は何を求めてるのか?について改めて考えたって話

「SNS」に私は何を求めてるのか?について改めて考えたって話

アイキャッチ画像は自作のテクノ曲「分散フェディバース」のラストのメッセージ。SNSの話のように見せかけて「自分を統一せずに分散していけばいいじゃないか、依存先もキャラクターもたくさんあっていい、ひとりのなかにはひとりしか存在してはいけないわけではないのだから……」という意味を込めたつもりだ。実際自分自身が自分でも把握できておらず、とっちらかって、つかみきれないままだ。私は私の中に何種類いるのか? 

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「私の、偏執的なまでの『日付』へのこだわりについて」考えていたら哲学の本を手に取り始めてしまった

「私の、偏執的なまでの『日付』へのこだわりについて」考えていたら哲学の本を手に取り始めてしまった

やらかしてしまった。5月31日の朝、WEBメディアの新着記事の告知を見て早速記事を読んだ。その時「新着なのか。今日の記事っていう事なのかな。あれ、記事の公開日が見当たらないな……」と私は無意識に公開日情報を探した。

直接編集長にリプライを送れたので、「記事の公開日の記載はないのですか」と尋ねたところ、「(理由があって)出さないようにしている」との回答だった。

私はそこでたぶん自分が強く思い込ん

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読むのはこれ、愛なんだな

読むのはこれ、愛なんだな

「ひとが書いた文章を読む」体験

きのう、ある人のブログを最初から最後まで通しで読み終えた。
同じ人が書いた15年分の文章を一気に読むのはちょっと特別な体験で、私はそのことを自分のブログで記事にした。

本人にも伝えたら「嬉しい」と言ってもらえたのでほっとした。
流石になにも考えずに報告したわけではなくて、相手がそういうのを喜んでくれるタイプだとちょっとわかってて全部読んだところがある。

少し時

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私に疑問をくれた人

私に疑問をくれた人

気づいたのは高校生の頃だった。

高校へは、自宅から最寄り駅まで自転車で10分ぐらい、列車に15分ぐらい乗って、高校の最寄り駅から高校まで徒歩で30分ぐらいかけて通っていた。

駅から高校までの30分、友人と一緒に歩くことが多かった。友人とたくさんたわいもない話をした。今となってはひとつも思い出せない。最近の人間関係についてや、気になる人との進展はあったのか無いのかという話が多かったかもしれない。

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「いろいろ好き」でいいんだな

「いろいろ好き」でいいんだな

私はいろんなものが好きだ。

モノでもヒトでもコトでも、好きなものはたくさんある。

ただ、ヒトに関しては、なんとなく「たくさん好きなヒトがいます」ということに躊躇してしまう。

もちろん、配偶者やパートナーは「この人」一人だけを選んで一緒にいるし、一番好きな人で、そこを増やすつもりはない。

そういうのではなくて、「ファンです!」というような「好き」でも、なんとなく「たくさん大好きな人がいます★

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「文具のとびら」で連載中の漫画が更新されました。

「文具のとびら」で連載中の漫画が更新されました。

月イチ連載の「お楽しみは文房具」という文房具エッセイマンガが更新されましたよ。

第四回です。

今回は、会社で文具好き以外のひとと実際にした会話をもとに描いています。

いやほんとに、「まじで?」っておもっちゃうぐらい文房具を使わない人もいるんですよ。その方は「たまにボールペンすら家に無くて困るときありますけど基本何にもいらないですよ」と言っていました……

↑今回の見どころ(?)です!

好きだと言ってもらえること

好きだと言ってもらえること

恋愛とかの話じゃなくて、作品についてですが。

ここのところ制作していた新曲&新作動画をようやくUPしました。10日ぐらいかかった。私はあまり同じ作品に長い間手を入れていられなくて、10日もかけてひとつの作品を作ることはあまりない。漫画などは、数ページや4コマなど細切れに作ったものをまとめて一つの作品にするという手法で何とかひとまとまりを作っているぐらい。

そうやって作った作品ですが、私は特に知

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見下しているのではなく必死に見上げているのである

見下しているのではなく必死に見上げているのである

イラストはいま作っている動画のために描いたもの。動画も近々公開します。

「○○という現象に名前が付く」ということは結構ある。何かが表現できて、伝わる、伝えることができると人は安心するのだろう。

しかし、名前が付いたせいで気軽に使われるようになって、本来だったらそんなものではなかった現象まで同じ名で呼ばれるようになってくると、そういうつもりではなくても「これが○○か」と間違った伝わり方をして、そ

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夢で会う人

夢で会う人

高校時代の友人が出てくる夢を見た。

私は彼と一緒に帰りたい。それを直接言わずになんとかしようとしてるけど、駅まで一緒に帰ることができるかどうかは微妙なところだ。

なぜかこの人は夢によく出てくる。別に恋してたわけでもないし、最近あってるわけでもないし、憎まれ口をたたく相手だったけど、あのころから「その微妙な関係がイイ」って思ってたんだよなあ。

夢の中で、場所はおろか、シチュエーションもよくわか

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