記事一覧

思春期と九官鳥

思春期とは、思い起こすと赤面するような、恥ずかしい事を色々やらかす時期である。 中学生だった私は、その日落ち込んでいた。 理由は思い出せない。夜中に一人玄関で呟い…

aapnao
1年前
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トースターのちょっとありがた迷惑な機能のこと

10年前に購入した我が家のトースター。食パン4枚が1度に焼けるサイズが気に入って買ったのだけど、1つだけ困ったところがある。安全機能なのか、高温になりすぎると勝手…

aapnao
1年前

追悼

鮎川誠さんが亡くなった。 鮎川さんと、握手してもらったことがある。ライブが終わって、普通にロビーに出て(小さなライブハウスでなく、サンパレスで)、『ありがとね~』…

aapnao
1年前

ゴキブリホイホイにかかったヤモリの救済法

深夜0時、奥の作業部屋で、夫が何やら行っている様子。 覗き込むと、机の下に仕掛けていたゴキブリホイホイを目の前に開いており、貼り付いていたのはゴキブリでなくヤモ…

aapnao
1年前

物語の結末は

珍しく夫が熱心に本を読んでいる。何かと思ったら『サーキットの狼』という漫画を読んでいるのだった。私は読んだことはないが、タイトルは有名なので知っている。 コツコ…

aapnao
1年前

漫画みたいに

食パンを口にくわえて、走りながら登校する女の子(制服から多分中学生)を、一度だけみたことがあったな~ と、今しがた買ったらしいサンドイッチを頬張りながら出勤するサ…

aapnao
1年前

クジラ雲発見

aapnao
1年前
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雲の上で昼寝

aapnao
1年前

髪を切る

こんな髪型にしてみたら? と、テレビを見ながら夫が言った。出演していた池田エライザさんのようなショートボブにしたらどうかという提案だ。 髪を切る予定はなかったのだ…

aapnao
1年前

ホラーにならない半生のホラー⁉️体験をまとめてみた

人一倍怖がりなくせに、怖い話が好きだ。怪談や心霊特集、稲川淳二の恐怖の現場や北野誠のお前ら行くな、新耳袋等々、ついつい見てしまう。 お化け屋敷では、怖くてずっと…

aapnao
1年前
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あの日あの時あの場所で

高校の卒業式を終えた春、ある日家に帰ると『田中さんから電話があったわよ』と母が言う。同じ部活だった田中さんだろう思い、母のメモした番号にかけると、出たのは違う田…

aapnao
1年前

すーすーすー

百均で買った四角いフロッピーディスクの収納ケースに、化粧品を入れている。 先日、蟻避けの為にペバーミントのアロマオイルの小瓶を引き出しの奥から出してきた。蟻はハ…

aapnao
1年前

懺悔

道端にセミが死んでいた。車に轢かれてぺちゃんこになっている。 『せっかく出てきたのに、こんなになってしまって・・・』気の毒そうに義母が言う。 私は、ぺちゃんこのセ…

aapnao
1年前

隣に住む人

人が見た夢の話はつまらないとよく聞く。実際その通りな気がする。にもかかわらず、ついつい『昨日、こんな夢をみてね』と、夢の話をしてしまうのは何故だろう。 と、これ…

aapnao
1年前
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メガネを外したら美少女神話

物心がつく前から、ド近眼だった私。それがどういうことかというと、メガネなしの、ハッキリした自分の素顔というものを知らずに成長していくわけである。近眼なので、鏡に…

aapnao
2年前
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エルメスのネクタイ

『あれは何という植物なんだろう⁉️』と思った時に、その植物をスマートフォンのカメラで撮影。『レンズ』というマークを押せば、その植物の情報がわかるという。 そんな…

aapnao
2年前
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思春期と九官鳥

思春期とは、思い起こすと赤面するような、恥ずかしい事を色々やらかす時期である。
中学生だった私は、その日落ち込んでいた。
理由は思い出せない。夜中に一人玄関で呟いた。『ファイト‼️』
自分で自分を励ます。青春だ。
もちろん誰もいないので、言った言葉。

しかし、その言葉をしっかり聞いていた者がいた。キューちゃん(当時飼っていた九官鳥)だ。優秀な彼は、たった一度私が呟いた言葉を、正確に記憶した。

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トースターのちょっとありがた迷惑な機能のこと

10年前に購入した我が家のトースター。食パン4枚が1度に焼けるサイズが気に入って買ったのだけど、1つだけ困ったところがある。安全機能なのか、高温になりすぎると勝手に止まってしまうのだ。
ピザを焼く時、グラタンを焼く時、勝手に止まられると非常に困るのだよ‼️君‼️
止まる度に扉を開けて中の温度を冷まし、温度が下がればまた温めが始まる。いつ止まるのかはわからないので、これは止まるパターンだなと予想をつ

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追悼

鮎川誠さんが亡くなった。
鮎川さんと、握手してもらったことがある。ライブが終わって、普通にロビーに出て(小さなライブハウスでなく、サンパレスで)、『ありがとね~』とあの独特の訛り口調で、ニコニコ笑いながら、くる人皆と次々握手されていた。私もそのうちの1人だ。
結婚するまでは『ポプラのCMの人』だったけど、音楽好きな夫の説明で鮎川さんはめんたいロックの祖とも言うべき人と知る。
握手してもらった時のあ

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ゴキブリホイホイにかかったヤモリの救済法

深夜0時、奥の作業部屋で、夫が何やら行っている様子。
覗き込むと、机の下に仕掛けていたゴキブリホイホイを目の前に開いており、貼り付いていたのはゴキブリでなくヤモリ。どうやらうっかり罠にかかってしまったようだ。かくして、夫はヤモリを救出すべく奮闘中なのだった。いつ入ったのかわからないけど、だいぶ弱っている。

さすがにゴキブリホイホイの粘着力は強力で、それに比べてヤモリの皮膚は薄いので、剥がそうとす

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物語の結末は

珍しく夫が熱心に本を読んでいる。何かと思ったら『サーキットの狼』という漫画を読んでいるのだった。私は読んだことはないが、タイトルは有名なので知っている。

コツコツ読んでいるが、実はこの漫画を全巻持っていないと言い出す。31、39、40巻を持っていないらしい。

読む時間がなくて、最新刊が出る度に買っていくのだが、いつの間にかその巻数を買ったか買っていないのかわからなくなるというあるあるだ。

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漫画みたいに

食パンを口にくわえて、走りながら登校する女の子(制服から多分中学生)を、一度だけみたことがあったな~
と、今しがた買ったらしいサンドイッチを頬張りながら出勤するサラリーマンを見ながら思いだす。
そんな朝の始まり。

髪を切る

こんな髪型にしてみたら?
と、テレビを見ながら夫が言った。出演していた池田エライザさんのようなショートボブにしたらどうかという提案だ。
髪を切る予定はなかったのだが、気がつけば一年近く美容院に行っていないし、切ってみようかなという気になった。

ここ数年はデコ出しのひっつめ髪で過ごしてきた。おでこの広さがコンプレックスだったが、見た目さえ気にしなければ前髪なしはストレスフリーでなかなか快適だ。忙し

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ホラーにならない半生のホラー⁉️体験をまとめてみた

人一倍怖がりなくせに、怖い話が好きだ。怪談や心霊特集、稲川淳二の恐怖の現場や北野誠のお前ら行くな、新耳袋等々、ついつい見てしまう。
お化け屋敷では、怖くてずっと目を閉じていた。夏休みにあるあなたの知らない世界は、薄目を開けながら見ていた。お風呂場で髪を洗う時、後ろに誰かいるんじゃないかと目を閉じるのが怖かった。霊感らしきものはないと思う。

そんな私でも、これ心霊現象・・・?と思われることが人生の

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あの日あの時あの場所で

高校の卒業式を終えた春、ある日家に帰ると『田中さんから電話があったわよ』と母が言う。同じ部活だった田中さんだろう思い、母のメモした番号にかけると、出たのは違う田中さんだった。委員会が同じになったことがあるので、会えば挨拶は交わすけれども、クラスは違うしそれ以外に接点はない。頭の中はクエスチョンだったが、どうやら私の親しい友人のことで話があるらしく、街のハンバーガーショップで会う約束をする。

落ち

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すーすーすー

百均で買った四角いフロッピーディスクの収納ケースに、化粧品を入れている。

先日、蟻避けの為にペバーミントのアロマオイルの小瓶を引き出しの奥から出してきた。蟻はハッカの匂いが嫌いらしく、ハッカとペバーミントは違う気もするけれど、まあ似たようなものだろう。

ティッシュに少量染み込ませて、靴箱の下に放ってみたのだけれど、鼻の効く夫がすぐに匂いに気づいて不評だったので、その方法はやめて、アロマオイルの

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懺悔

道端にセミが死んでいた。車に轢かれてぺちゃんこになっている。
『せっかく出てきたのに、こんなになってしまって・・・』気の毒そうに義母が言う。
私は、ぺちゃんこのセミを見て、遠い日の記憶を思い出す。

子どもの頃、私の小学校までの通学路の周辺は田んぼばかりだった。
春先、田んぼを泳いでいたおたまじゃくしが、成長して小さな雨蛙になると、ぴょんぴょんと田んぼから道端へと上がってくる。
私の通学路は、狭い

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隣に住む人

人が見た夢の話はつまらないとよく聞く。実際その通りな気がする。にもかかわらず、ついつい『昨日、こんな夢をみてね』と、夢の話をしてしまうのは何故だろう。

と、これは前ふりで、人の見た夢の話でも面白いと思った話。

夫がみたという夢の話である。

夢の中で、なぜかお隣さんにシルヴェスター・スタローンが住んでたという。

理由はわからないが、スタローンはひどく落ち込んでいる様子だった。(家の中の落ち込

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メガネを外したら美少女神話

物心がつく前から、ド近眼だった私。それがどういうことかというと、メガネなしの、ハッキリした自分の素顔というものを知らずに成長していくわけである。近眼なので、鏡に近づけば近づいた部分はよく見える。が、顔の全体像はいつもぼやけてしまう。メガネは顔の一部。

地味な顔なのはわかっていたけれど、少女漫画好きだった私は多少は期待して、妄想していた。じみじみだったメガネッ子が、何かの拍子にふいにメガネを外す。

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エルメスのネクタイ

『あれは何という植物なんだろう⁉️』と思った時に、その植物をスマートフォンのカメラで撮影。『レンズ』というマークを押せば、その植物の情報がわかるという。

そんな機能が自分のスマートフォンについていることを、つい先日知った。すごい時代になったもんだな。

まずは間近の植物で挑戦。
庭先に咲く黄色の花。
→ガザニア
可愛らしい花のイメージと違いますね。
時々町中で見かける赤い実のなる木。
→クロガネ

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