物語の結末は

珍しく夫が熱心に本を読んでいる。何かと思ったら『サーキットの狼』という漫画を読んでいるのだった。私は読んだことはないが、タイトルは有名なので知っている。

コツコツ読んでいるが、実はこの漫画を全巻持っていないと言い出す。31、39、40巻を持っていないらしい。

読む時間がなくて、最新刊が出る度に買っていくのだが、いつの間にかその巻数を買ったか買っていないのかわからなくなるというあるあるだ。

それは買っておかなきゃでしょ‼️
31、39巻を中古で発見、注文する。
この漫画、ラストの40巻が見つからない。いや、あるんですよ、『全巻セット』なら。『全巻』。

そうそう最終巻だけを単体で売りに出されることがないのです。あなた、毎日熱心に読み進めてますけど、このままいくと最終回とその手前の一般的に一番盛り上がると思われるところが読めないのですよ‼️

探しまくった結果、中古で3500円で売りに出されているもの、全巻セット1円スタートのオークションを発見。
どちらも状態はあまりよろしくない。
あまり状態のよろしくない本を高額で買うのは嫌だという夫。

気持ちはわかる。わかるけど。
世の中には物語の終わりがない、未完の作品がある。作者の急逝や、その他諸々の事情によって最後まで世にでて来ない物語。私の大好きな『ガラスの仮面』など、小学生の頃からかれこれ云十年読んでいるけど、はたして最終回を読むことができるのかドキドキハラハラものである。かつて『いたずらなKiss』も、多田先生の御不幸で、泣いたもなのだ。先だっては三浦健太郎先生の急逝に自分だって、先々どうなるのか不安になっていましたよね。

そう考えると、この物語は完結しているわけだから、ラストシーンを見逃すわけにはいかない。
気がするのだけど、果たしてどうなることやら。この出来事も、先の見えない1つの物語なのだろうか。結末、見守ります。



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