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子ども・子育ての話 a123

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私の記事で、子どもや子育てについて書いたものをまとめています
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#子育て

23.11.07 「解決できない」を経験させる

23.11.07 「解決できない」を経験させる

・子どものトラブルに大人が介入すること
大人が子の話を聞き、どうしてこうなったのか、何が悪かったのか、次はどうしたらいいのか、白黒はっきりさせる
子は気持ちを全部話して、すっきり
謝って、許して、きっちり清算
そうやって丁寧に介入することを、あんまり小さなことにまでひとつひとつやりすぎるとよくないんじゃないかと、最近思う
(いじめとか大きなトラブルのときには絶対必要だけど)

・遊びの中で、「今の

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23.06.08 "自分の意思"に従って動く時間

23.06.08 "自分の意思"に従って動く時間

・ある日の親子体験の沢登りイベント
未就学児の参加が多かった
危ないので手はつながないでくださいとお願いしたが、ほとんどの親子が最初から最後まで手をつないでいた
主導権は完全に親
転ばないように上に引っ張られるあまり、あやつり人形のようになっている子もいた
地面に足の裏を付けることすらせず、甲や側面を使ってふわふわ漂うように歩いていた

「ここに足をかけたらいいよ」「あそこは深くなってるからこっち

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23.05.13 子どもは社会からの預かりもの

23.05.13 子どもは社会からの預かりもの

・「子どもは社会からの預かりもの」という言葉が好きだ
いずれ自ら社会に巣立っていく存在としての子どもを、親は一時的に預かって育てているのだ、そのときが来たら社会にお返しするのだ、という考え方だ

今の社会は真逆で、親も周りも「子どもは親の所有物」という感覚が強いように思う
自分の所有物なのに自分の思い通りにならなくて、高いコストを払っているのにとイライラする
自分の所有物のことは気になるけど、他人

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23.04.29 悩み続けること、正解を決めないこと

23.04.29 悩み続けること、正解を決めないこと

・職場で何かにつけてマニュアルを決めてほしがる人がいる
この場面でどうするのがベストか、自分の対応が合ってたのか、なんであの人は違う対応をするのかと、悩むのがしんどいのだと思う
対応マニュアルを決めてスパッと解決したい
そうしたらこの先も悩まなくてすむ
そんな思いなのかなと

正解を決めれば、スタッフの対応が統一されるし、子どもにも一貫したルールを提示できる
きれいに無駄なくまとまる
いちいち考え

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23.04.23 「一律」「平等」を疑う

23.04.23 「一律」「平等」を疑う

・学童保育で、春休み中、学習は30分はやろうという目安が設けられていた
春休みなので学校の宿題はないが、毎日学習する習慣づけのために、とのこと
家から教材を持ってきたり、自分で考えた問題をノートに書いて来る子もいた

でも、5分10分で終わる子もいる
まだ30分やってないよとスタッフが声をかける
そこで、学童に置いてある教材をやる子もいれば、終わったからやらないもん!と言う子もいる
それを見て、あ

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23.03.17 自分の意見を主張すること、人の主張を受け止めること

23.03.17 自分の意見を主張すること、人の主張を受け止めること

・ある日のフリースクール
ボードゲームが盛り上がった
みんな大好き『人狼』、Aくんがはまっている『犯人は踊る』、Bくんが好きな『パンデミック』
後半2つは初めてやる子ばかりだったけど、AくんとBくんがそれぞれルールを説明し、進行を仕切ってくれた(大人任せにしないのいいなぁ)

自分からみんなに「人狼しよー」と声をかけたBくん(それぞれが1人でゲームで遊んでいるところに声かけれるのすごい)

私が犯

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23.03.12 子どもは意外と、話せばわかる

23.03.12 子どもは意外と、話せばわかる

・農家さんから使わなくなったみかん山をお借りし、未就学児さんを預かってその敷地や周辺の山で遊ぶという活動を、「森のようちえん」という名前でやっている
みかんも自由に食べることができ、色づいた実はすぐに子どもたちの餌食になる

2歳の子が、みかんを取ろうとした
でもそこは、うちで借りている敷地ではなく、お隣の敷地
ここのみかんはダメだよ、あっち(借りている敷地)のにしようと言って止めたが、なんで!こ

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23.02.24 子どもが子どもでいることが許される社会

23.02.24 子どもが子どもでいることが許される社会

・最近、指示待ち人間じゃなくて自分で考えて行動しよう、ということがよく言われる
それは子どもも例外ではなく、日々大人からそのように声をかけられている

子どもたちは、子どもなりに少ない知識と少ない人生経験を総動員して一生懸命考える
その結果、大人から見たら効率が悪いこと、意味がわからないことをよくやる
私は、えぇ~~?なんでそうなるんだ…と思いながらも、まぁきみたちがそう思うならそうしてみたらいい

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23.02.23 大人に管理される「子どもの主体性」

23.02.23 大人に管理される「子どもの主体性」

・仕事の研修会に行ってきた
ものすごくもやもやしたが、みなさんが思いを持って一生懸命取り組んでいることを全否定してしまう気がして、言わずに帰ってきた

みなさんがやっている取り組みはすばらしいことだと思う
でも引っかかったのは、「主体的に」という言葉
それぞれの学童保育で行った実践を発表している中で、どこの学童も口を合わせたように「子どもたちが主体的に活動していた(のでよかった)」と言っていた

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23.01.29 学校じゃなくて居場所をやりたい

23.01.29 学校じゃなくて居場所をやりたい

・私が働いているフリースクールは、学校というより居場所的に運営していて、勉強タイムもないし体験学習プログラムも設定していない
その子がやりたいことをやる、とことん遊ぶというのを一番大事にしている
でも代表さんは、将来的にはオルタナティブスクール的な形にしていきたいらしい

そうなると私はしんどいんだよな
学校の先生は二度とやらないって心に決めてるんだよ
(今のフリースクールは、先生ではなく「ともに

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23.01.28 大人が子どもを管理しちゃいけない

23.01.28 大人が子どもを管理しちゃいけない

・今の世の中は、大人が子どもを管理しすぎだと思う
家でも学校でも学童保育や児童館や塾や習い事でも、常に大人に見られている子どもたち
学童保育にも塾にも通わず児童館もなく、放課後の時間は大人のいない、子どもだけの世界で過ごした私からすると、かわいそうだなぁと思ってしまう

子どもだけの時間に、私たちはマンションのメーター室を秘密基地にしたり、自販機のお釣りの取り忘れを集めてお菓子パーティーをしたり、

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23.01.24 ただ楽しむだけの時間

23.01.24 ただ楽しむだけの時間

・今働いている学童保育、スタッフも子どもも大好きで活動も楽しいのだけど、なんとなく違和感がぬぐえないでいる

この子にはもっとリーダーになる経験をしてほしい
自分のことばかりじゃなく周りを見れるようになってほしい
なんで身の回りの整頓ができないのか
ちゃんと時間を守れるように声かけしていこう

そんな言葉を聞くたびに、ここの大人たちは子どもに求めるレベルが高いんだよなぁと思う
熱意があって、子ども

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23.01.23 できないことに挑戦する

23.01.23 できないことに挑戦する

・子どもたちを見ていると、苦手だからと言ってやろうとしない、1~2回やってできないとすぐやめてしまう子が多いなぁと思う
こま回し、鉄棒、縄跳び、などなど
できるまで何回も練習する、新しい技に挑戦するという姿勢がある子とない子で、二極化が激しい

便利、わかりやすい、誰でもすぐできる、コスパ、タイパ
そういうことが重視される今の世の中が、子どもたちの遊びにも影響しているのかもしれない

できない姿を

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23.01.15 やりたいことをやったらいいんだよ

23.01.15 やりたいことをやったらいいんだよ

・最近髪をピンクに染めた
気になる子がいて、その子に伝えたかったから
自分のやりたいことをやったらいいんだよって
周りがどう思うとか、自分にどうしてほしいと思ってるとか、気にしなくていいんだよって

普通の大人は髪の毛ピンクにしないし
ピンクに染めることを痛い、ダサいと思う人は世の中にたくさんいるけど
私はそんなのどーでもいい、自分がやりたいことやって、今すごくハッピー!って
そういう姿を見せたか

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