a123

日々いろんな子どもたちと遊んで暮らしています。 自分を社会に合わせることが正しいとされ…

a123

日々いろんな子どもたちと遊んで暮らしています。 自分を社会に合わせることが正しいとされる風潮に疑問を感じています。 子どもも大人ももっと自分の感性を大切にしていいし、自由に生きていい。そんな考え方が広まるといいなぁと思いながら書いています。

マガジン

  • 子ども・子育ての話 a123

    私の記事で、子どもや子育てについて書いたものをまとめています

  • きょうだい児・家族の話 a123

    私の記事で、きょうだい児や家族について書いたものをまとめています

最近の記事

23.11.07 「解決できない」を経験させる

・子どものトラブルに大人が介入すること 大人が子の話を聞き、どうしてこうなったのか、何が悪かったのか、次はどうしたらいいのか、白黒はっきりさせる 子は気持ちを全部話して、すっきり 謝って、許して、きっちり清算 そうやって丁寧に介入することを、あんまり小さなことにまでひとつひとつやりすぎるとよくないんじゃないかと、最近思う (いじめとか大きなトラブルのときには絶対必要だけど) ・遊びの中で、「今のはアウトだ」「いやセーフだ」と、いつまでも言い合う子 適当に「じゃあじゃんけんで

    • 23.06.08 "自分の意思"に従って動く時間

      ・ある日の親子体験の沢登りイベント 未就学児の参加が多かった 危ないので手はつながないでくださいとお願いしたが、ほとんどの親子が最初から最後まで手をつないでいた 主導権は完全に親 転ばないように上に引っ張られるあまり、あやつり人形のようになっている子もいた 地面に足の裏を付けることすらせず、甲や側面を使ってふわふわ漂うように歩いていた 「ここに足をかけたらいいよ」「あそこは深くなってるからこっちを通ろうね」と常にしゃべっている親や、「ここは抱っこしてあげるね」と難所は自動で

      • 23.05.15 家族の犠牲にならなくていい

        ・世の中「正しい家族像」みたいなものが強すぎると思う 親に感謝しなきゃいけないとか、家族が助け合うことは素晴らしいとか 何の疑問もなくそれを実現しているすてきな家族も確かに存在する でも、一方的に負担被ってる立場の人がいるところにもそれが当たり前に適用されて、本人も気づかないうちに我慢して犠牲になっている人たちがいる 私もそうだった ・小学生のころから毎年兄の誕生日にプレゼントをあげていた でも兄が私の誕生日に何かくれることはなかった でもそこに家族の誰も何の疑問もなく

        • 23.05.13 子どもは社会からの預かりもの

          ・「子どもは社会からの預かりもの」という言葉が好きだ いずれ自ら社会に巣立っていく存在としての子どもを、親は一時的に預かって育てているのだ、そのときが来たら社会にお返しするのだ、という考え方だ 今の社会は真逆で、親も周りも「子どもは親の所有物」という感覚が強いように思う 自分の所有物なのに自分の思い通りにならなくて、高いコストを払っているのにとイライラする 自分の所有物のことは気になるけど、他人の所有物のことはどうでもいい 子どもが何かよくないことをしたら、所有者である親の

        23.11.07 「解決できない」を経験させる

        マガジン

        • 子ども・子育ての話 a123
          16本
        • きょうだい児・家族の話 a123
          3本

        記事

          23.04.29 悩み続けること、正解を決めないこと

          ・職場で何かにつけてマニュアルを決めてほしがる人がいる この場面でどうするのがベストか、自分の対応が合ってたのか、なんであの人は違う対応をするのかと、悩むのがしんどいのだと思う 対応マニュアルを決めてスパッと解決したい そうしたらこの先も悩まなくてすむ そんな思いなのかなと 正解を決めれば、スタッフの対応が統一されるし、子どもにも一貫したルールを提示できる きれいに無駄なくまとまる いちいち考えなくていいから楽だ でも、子どもの支援って、そういうことじゃない気がする 正解

          23.04.29 悩み続けること、正解を決めないこと

          23.04.23 「一律」「平等」を疑う

          ・学童保育で、春休み中、学習は30分はやろうという目安が設けられていた 春休みなので学校の宿題はないが、毎日学習する習慣づけのために、とのこと 家から教材を持ってきたり、自分で考えた問題をノートに書いて来る子もいた でも、5分10分で終わる子もいる まだ30分やってないよとスタッフが声をかける そこで、学童に置いてある教材をやる子もいれば、終わったからやらないもん!と言う子もいる それを見て、あいつ5分しかしてないじゃん、ずるいと言う子もいる それについてスタッフ間で、ど

          23.04.23 「一律」「平等」を疑う

          23.04.08 自分が幸せになる権利

          ・私の兄は、軽い発達障害がある 「お兄ちゃんは障害の特性でストレスを感じやすいの 我慢するのも苦手なの あなたは健常者だから我慢できるでしょ、あなたが我慢しなさい」 私は母からそう言われて育った 兄ばかりちやほやと大事にされて私の扱いは雑だった でも当時は扱いの差に気付くことすらなかった 私は障害児を育てる母の悩みを聴き、母にこれ以上負担をかけないよういい子となり、兄が心穏やかに過ごすために自分は我慢した 自己犠牲が前提の人生 自分が幸せになるために生きている人とは生ま

          23.04.08 自分が幸せになる権利

          23.03.17 自分の意見を主張すること、人の主張を受け止めること

          ・ある日のフリースクール ボードゲームが盛り上がった みんな大好き『人狼』、Aくんがはまっている『犯人は踊る』、Bくんが好きな『パンデミック』 後半2つは初めてやる子ばかりだったけど、AくんとBくんがそれぞれルールを説明し、進行を仕切ってくれた(大人任せにしないのいいなぁ) 自分からみんなに「人狼しよー」と声をかけたBくん(それぞれが1人でゲームで遊んでいるところに声かけれるのすごい) 私が犯人は踊るに誘い、みんなが乗ってきたときに「オレはパンデミックがしたーい!」と言っ

          23.03.17 自分の意見を主張すること、人の主張を受け止めること

          23.03.12 子どもは意外と、話せばわかる

          ・農家さんから使わなくなったみかん山をお借りし、未就学児さんを預かってその敷地や周辺の山で遊ぶという活動を、「森のようちえん」という名前でやっている みかんも自由に食べることができ、色づいた実はすぐに子どもたちの餌食になる 2歳の子が、みかんを取ろうとした でもそこは、うちで借りている敷地ではなく、お隣の敷地 ここのみかんはダメだよ、あっち(借りている敷地)のにしようと言って止めたが、なんで!これがいい!と言う2歳児さん そうだよなぁ、同じみかんなのに、この線からあっちはよ

          23.03.12 子どもは意外と、話せばわかる

          23.02.24 子どもが子どもでいることが許される社会

          ・最近、指示待ち人間じゃなくて自分で考えて行動しよう、ということがよく言われる それは子どもも例外ではなく、日々大人からそのように声をかけられている 子どもたちは、子どもなりに少ない知識と少ない人生経験を総動員して一生懸命考える その結果、大人から見たら効率が悪いこと、意味がわからないことをよくやる 私は、えぇ~~?なんでそうなるんだ…と思いながらも、まぁきみたちがそう思うならそうしてみたらいいよ(苦笑)と見守っている でも、余計なことをするな、そんなんじゃ失敗するに決ま

          23.02.24 子どもが子どもでいることが許される社会

          23.02.23 大人に管理される「子どもの主体性」

          ・仕事の研修会に行ってきた ものすごくもやもやしたが、みなさんが思いを持って一生懸命取り組んでいることを全否定してしまう気がして、言わずに帰ってきた みなさんがやっている取り組みはすばらしいことだと思う でも引っかかったのは、「主体的に」という言葉 それぞれの学童保育で行った実践を発表している中で、どこの学童も口を合わせたように「子どもたちが主体的に活動していた(のでよかった)」と言っていた でも聞いていると、「主体的」ってそういうことじゃなくない?と、もやもやしてしまった

          23.02.23 大人に管理される「子どもの主体性」

          23.02.19 きょうだい児の結婚観

          ・最近、結婚にちょっと前向きな気持ちになってきた 相手がいないけど まず相手を探すところからだけど 今まで結婚したくなかった理由はいくつかある その中の1つに、自分の子どもを産みたくないから、というのがある ・私はきょうだいが発達障害だ だから遺伝的に発達障害の子が生まれる可能性が高い そうなったとしても私はそれなりに前向きに育てると思うけれど、一般的にいうと、父親の方は仕事に逃げがちだ さすがにワンオペで障害児を育てる自信はない 『旦那さんには「子どものことはお前に任

          23.02.19 きょうだい児の結婚観

          23.02.11 闘え

          ・YouTubeを開いたらたまたま、中島みゆきの歌『ファイト!』が生まれたエピソードの動画が出てきた 普段中島みゆきなんて聴かないのになんでだろう この歌が、中卒だからと仕事を任せてもらえなかった、私だって高校に行きたかったという女の子のエピソードからできた歌だと初めて知った サビしか聴いたことがなかったので、そんな歌だと思わなかった 初めて全部聴いてみたら、めっちゃ泣いた つらかったね、そんな人ひどいねって同情するんじゃなくて 闘えって言うのがいいなと思った 「頑張れ」

          23.02.11 闘え

          23.01.29 学校じゃなくて居場所をやりたい

          ・私が働いているフリースクールは、学校というより居場所的に運営していて、勉強タイムもないし体験学習プログラムも設定していない その子がやりたいことをやる、とことん遊ぶというのを一番大事にしている でも代表さんは、将来的にはオルタナティブスクール的な形にしていきたいらしい そうなると私はしんどいんだよな 学校の先生は二度とやらないって心に決めてるんだよ (今のフリースクールは、先生ではなく「ともに生きる大人」というポジションだと思っている) 教育は必要なことだけど、私がやりた

          23.01.29 学校じゃなくて居場所をやりたい

          23.01.28 大人が子どもを管理しちゃいけない

          ・今の世の中は、大人が子どもを管理しすぎだと思う 家でも学校でも学童保育や児童館や塾や習い事でも、常に大人に見られている子どもたち 学童保育にも塾にも通わず児童館もなく、放課後の時間は大人のいない、子どもだけの世界で過ごした私からすると、かわいそうだなぁと思ってしまう 子どもだけの時間に、私たちはマンションのメーター室を秘密基地にしたり、自販機のお釣りの取り忘れを集めてお菓子パーティーをしたり、 公園に捨てられていた子犬をみんなで育てようと、親に内緒で各自の家から牛乳やタオ

          23.01.28 大人が子どもを管理しちゃいけない

          23.01.24 ただ楽しむだけの時間

          ・今働いている学童保育、スタッフも子どもも大好きで活動も楽しいのだけど、なんとなく違和感がぬぐえないでいる この子にはもっとリーダーになる経験をしてほしい 自分のことばかりじゃなく周りを見れるようになってほしい なんで身の回りの整頓ができないのか ちゃんと時間を守れるように声かけしていこう そんな言葉を聞くたびに、ここの大人たちは子どもに求めるレベルが高いんだよなぁと思う 熱意があって、子どもたちが将来困らないように、よりよい人生を送れるようにと考えてくれてて それはとて

          23.01.24 ただ楽しむだけの時間