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23.02.24 子どもが子どもでいることが許される社会

・最近、指示待ち人間じゃなくて自分で考えて行動しよう、ということがよく言われる
それは子どもも例外ではなく、日々大人からそのように声をかけられている

子どもたちは、子どもなりに少ない知識と少ない人生経験を総動員して一生懸命考える
その結果、大人から見たら効率が悪いこと、意味がわからないことをよくやる
私は、えぇ~~?なんでそうなるんだ…と思いながらも、まぁきみたちがそう思うならそうしてみたらいいよ(苦笑)と見守っている

でも、余計なことをするな、そんなんじゃ失敗するに決まってる、こうした方が効率いいよ、と口を出してしまう大人の多いこと
子どもはそれを聞いて、大人が言うからそうなんだろう(あるいはそうするしかない)と思って従う
そして次からは「これしてもいい?」「どうしたらいい?」と大人に聞きに来る
なんだかなぁと思う

・せっかく子どもが自分で考えたことだから、失敗しても効率が悪くても、許容できる範囲で見守ってあげてほしい
こぼした、割れた、数が足りなかった、ケンカになった、ものすごく時間がかかってしまった…
そんなことを実体験として経験したからこそ、次同じことがあったとき、今度はどうしたら失敗しないか、効率よくできるかを自分で考えるようになるのだ
大人が教えなくても、そうやって自分で思考力や問題解決能力を少しずつブラッシュアップさせていく

もちろん、許容できないときは大人の意見を伝えればいい
今は時間がないからこうして、それはケガするからやめて、お金がかからない方法を考えて、など
そのときも、まずは「自分で考えたんだね」と認めてあげてほしいなと思う

・子どもに大人の価値観を教えることは大事だ
大人の価値観というのはイコール社会の価値観で、社会で生きていくには社会の価値観に合わせて行動することが不可欠だから
でも、早く大人の価値観に順応した子はいい子で育成成功で、子どもの価値観で生きている子は問題児、みたいな今の風潮は嫌だなと思う

子どもの間くらい、子どもの価値観で生きてもいいじゃないか
子どもには子どもの価値観があって、子どもの世界があるのだ
それは大人として生きていくためにいつかは抜け出さないといけないのだけれど、大人が急いで外から引っ張り出さなくてもいつか自分で出ていくはずだ

子どもが子どもでいることを許される
自分で考えたことをやってみて、失敗する権利が認められる
子どもから大人に成長していく過程を、急かされずに自分のペースで、ゆったり待ってもらえる
そんな寛容な世の中であってほしいなぁと思う

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